ドラマ「おっさんずラブ」は、海辺で売っている薄い本で300回くらい読んだことのある王道BL、と思っていましたが、話が進むにつれ、もっと具体的に、
「この、もともとノンケで優柔不断な相手のはっきりしない態度に振り回される切ないゲイの話はどこかで読んだことがある!」
という既視感に捕らわれていたのですが。
先日ツイッターで「おっさんずラブ=窮鼠はチーズの夢を見る」説を見つけてとても腑に落ちたので、再読。


優柔不断な性格が災いして不倫という「過ち」を繰り返してきた恭?。ある日彼の前に妻から依頼された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬だった。ところが、不倫の事実を妻に伝えないことの代償として今ヶ瀬が突きつけてきた要求は、「貴方のカラダと引き換えに」という信じられないもので…。くるおしいほどに切ない男と男のアダルト・ラブストーリー。

https://www.amazon.co.jp/dp/4091325149/


部長はいなくて牧春を彷彿とさせるCP。ただし想われる先輩ははるたんよりもイケメンで女性にもて、さらに優柔不断でダメ男だし、想い続ける後輩はドS通り越して鬼畜だし、当然ながらドラマよりもずっとアダルト(政治的に正しい表現/笑)。
でも、先輩の優柔不断にかこつけて押せ押せで迫ってなし崩しにCP?になったものの、先輩の気持ちがいつ自分から離れるか不安で、つい試すようなことをしたり、不安に耐え切れずに別れてみたり、というあたりは通じるものがあると思う。
再読して驚いたのは、主任相当(後輩の元カレで、先輩に「あいつと別れてください」とお願いする)が登場していたこと。
やはり、こういう組み合わせのCPならばこういう役どころは当然必要、ということなのかしら。
そういう意味でも(BLというよりむしろ)恋愛ドラマとして王道なのだなぁと思いましたです。


2018/4/26, おぷうの きょうだい (著)

数ある猫漫画の中で、「とにかく猫の描写がリアル!」と絶賛される「俺、つしま」がついに書籍化!
何気ない猫のしぐさや細かな毛色の表現が抜群の画力で描かれる猫漫画の根底にあるのは、溢れんばかりの猫愛。読み進めていくうちに猫への愛情がふくらんでいきます。
主人公は、外でゴミを漁っていたところをおじいちゃん(実は女性)に保護されたキジトラの「つしま(つーさん)」。すでにおじいちゃんの家で暮らしていた先住猫の「ずん姐さん」やあとからやってきた「ちゃー」「おさむ」などとの暮らしぶりに猫あるあるが満載でニヤリとさせられます。
さらに、涙腺がゆるんだ読者が続出した「ただいてくれるだけでいいんだよ」のエピソードなど感動シーンも。
実話をベースに展開される猫愛あふれるストーリーは読む人の心を癒しまくります!

https://www.amazon.co.jp/dp/4093886172


ツイッターでちょくちょくRTされてきて、自分でもフォローするようになった猫まんがの書籍化。
猫がシュールなのに人間がデフォルメされていて、特にメインキャラであるおじいちゃんたるや。
ストーリーもかわいいわけではないけれど猫らしさにあふれていてついクスッとしてしまう。

基本的に猫が人間語を話すマンガは好きじゃないのですが(と、先日読んだ「NNNからの使者」を評価しておきながら言いますが)、これは気にならないのはどうしてかしら、と考えるのですが、
人間に都合よくなければいいのかしら。
先日たまたま聞いていたラジオで紹介されていたマンガ。フィギュアスケートがテーマのひとつと聞いて即座にネット書店でポチ。

あの頃、わたしにはスケートの才能があった。それが煩わしかった。
そして、ひそかに女の人に恋をした。何度も何度も。

イグナッツ賞&ブロークンフロンティア賞受賞、アイズナー賞候補!
グラッフィック・ノベル界を震撼させた新たな才能が描く、
スケートと同性への恋に目覚め、喜び、泣いた、ひとりの少女の青春メモワール。
https://www.amazon.co.jp/dp/430927918X/


小学生から高校でフィギュアスケートを止めるまでの、作者の回想を淡々とつづっている。作者ははっきり描かれないものの小学校でも友だちができず、転校先の中高でもいじめにあっていて、だからといってフィギュアスケートに救いを見出しているわけでもなく、母はフィギュアスケートに協力的でない。常に鬱屈した思いを抱えていて、最後にカタルシスがあるわけでもなく、読んでいる方もけっしてすっきりした読後感を抱けるような話ではない。
絵はどこか高野文子っぽいシンプルな線とデフォルメ。フィギュアスケートの描写も、とくにそれ自体の魅力を表現しようという意図はないらしい。コマ割もシンプルで、モノローグが多く、ようするに今ひとつ物語に入り込めなかった。
ただ、それは私が作者にとっての外国人だからかもしれない。アメリカの学生の学校生活についてある程度理解があれば(映画などでそれなりに知っている方だと思うが)読み取れるものがあったのかもしれない。もしくは、アメリカのグラフィックノベルを読みなれていれば、その「文法」に沿ってすんなり読めたのかもしれない。

そんな私がこのマンガを読んで興味深かったのは、やはり「アメリカでフィギュアスケートをやっていた普通の女の子の日常」が垣間見られたことに尽きる。現実に国際的に活躍しているフィギュアスケートの米女子選手たちは、こんな生活をしていたのかしら、と思うと感慨深い。
そういう意味でとてもおもしろかった。


何か月か前から、左腕を上げると肩に痛みが走るようになりました。
とうとう来たか。老眼に続く老化現象・40肩。
とはいえある特定の角度に上げると痛い、くらいで日常生活に支障があるほどではなかったし、病院に行くほどではないかしら、と放置してました。

たまたま職場の一回り上のお姉さまに話したところ、
「私もなった! 病院で注射打ったらすぐに治るわよ」
と言われ、それなら、我慢できなくなったら行こう、と思ってました。

だから、近所の整骨院に寄ってみようと思ったのはほんの気まぐれだったのですが、行ってみたら若いお兄ちゃん先生にゴキゴキ回されたら、あら不思議、あっという間に肩が回るようになるじゃないですか!
そうは言っても一発で完治、とはいかず、その後週に1,2回通うようになりました。

そこの整骨院の待合室には、けっこう最近の話題作のマンガが充実していて、ふと目に留まったのが「僕だけがいない街」。
アニメや実写映画にもなったそうですが、実はどんな内容かも知らずに読み始めました。

毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。


実を言えば、最初はいまいちピンと来なかったんです。
主人公はマンガ家になりたいモラトリアムもうすぐ三十路で、せっかく田舎から出てきてくれた、女で一つで自分を育ててくれたお母さんにもぞんざいな態度だし、それなのに、誰かの命に関わる事件が起きそうになると事件の直前に戻る「リバイバル」という超能力が備わっていて、都合よすぎる。
技術的なことを言えば人物の書き分けが明確でないので、母親が恋人かと思うくらい若く見えるし、ネームもこなれていないように思えたのです。

が。
2巻に入って本筋の事件が動き始めると途端に物語が生き生きしはじめます。
(以下、あらすじレベルのネタバレあり)

主人公がのっぴきならない状況に追い詰められたとき、リバイバルが起きて小学5年生まで戻ってしまう。実は、すべての事件の発端は、この年に起きた同級生の連続誘拐殺人事件であり、この事件で捕まった犯人は冤罪で、真犯人が別にいること、そして、犠牲者となった友人を助けるために、(30歳の意識を持ったまま小5の体に戻った)主人公が奔走するのが、この物語の本筋でした。
ここからが、まさに手に汗握るスリリングな展開で。
さらに、真犯人がわかったところで最終的な対決は(物語上の)現在へ持ち越される。
これがまた上手い。
この不思議なタイトルの意味が、ここでようやく読者にもわかる寸法になっているのです。

もっとも、そこまでの犯人の狡猾さに比べて、最後の対決はやや主人公に都合がいいかな、と思わなくもないですが、それでも収まるべきところへ収まった、大団円で終わります。

いやあ、面白かった。
途中から通院は面倒になったのですが、続きを読みたいがために通っていたようなもので。
途中で順番が来ると泣く泣くマンガを棚に戻し、ある時からはマンガを持ったまま施術室に入って電気をかけてもらいながら読み続け、それでもいいところで施術が終わると後ろ髪引かれる思いで帰宅。最後の2巻になると辛抱たまらず、帰宅してKindle本を購入して一気読みしました。
ああ、シアワセ~。




アラサーで渡英した著者が見た最新のイギリスコミックエッセイ。
全ページフルカラー漫画で掲載!

日本のゲーム会社を辞めて、イギリスで就職! そして今は学生のうめだまが見た最新のイギリス。
イギリスに来てよかったこと、驚いたこと、ナゾなこと。暮らし、食事、お出かけ、仕事、ファッションetc
旅をするだけでは分からないイギリスの日常がたっぷり100エピソード! !
最高レベルの博物館に歓喜! /定時帰りは当たり前?/事実婚のカップルがたくさん/
水道事情に四苦八苦! /日本の文房具は超有名! /SIMフリーが便利! /日本の配送は最高峰だった?etc

「泣く子はいねが~~」。涙の匂いのするところに現れる夜廻り猫の遠藤平蔵。

老若男女、犬猫問わず、涙する人とともに呑み、笑い、ときに励まし、
ときに見守り、いつも彼だけはそっと寄り添う。

「む。涙の匂い」。今夜の夜廻り猫はあなたの元を訪れるかもしれない。


Twitterで連載中の話題作がついに書籍化! #今日の夜廻り猫 で検索!


1ページ8コマ1話で、生きづらいのにがんばって生きていたり、辛さに耐えていたり、堅実に生きていたりする人たちを切り取る。
たった8コマとは思えないほど、人生の機微を描いていて、非常に読み応えがあった。
とはいえおおむね、遠藤さん(表紙のオヤジ猫)に癒されてましたフフフ。
1巻の感想はこちら。(http://yogiribook.diarynote.jp/201601300119497209/

1巻で、若さの勢いで45歳バツ1おじさんに告白した女子高生と、勢いに押されて、それに若い子に告白されて後ろめたいのだけれどやっぱりうれしいおじさんの初デートの巻。
女子高生が恋する理由は1巻できちんと描かれているけれど、おじさんはまだ「自分を好きだという女子高生」としてしか見ていないのがなぁ。まあ、おじさんすっかり自分に自信を無くしているし、おろおろしつつも自分の若いころの気持ちを思い出したりして恋を取り戻しつつある感じがよいなぁ。


ビバ!年の差カプ!!

以前、年上女性と若者カプにはまったことがあったし、
BLでも年の差(年上×年下)大好物なのだけど、
男女の年の差(この話ではバツイチ45歳と17歳JK)でも
おいしくいただけることがわかった。

この女子高生が無口なツンなのですが、誰かを好きになった時の感じを
表情で読ませて、いい。
おやじが後藤隊長@パトレイバー似なのもポイント高し。

よく見ているブログのアフィリエイトにちょくちょく現れて気になっていたマンガで、
試し読みができたので1話だけ読んだらこれはアタリだと直感。
http://spi-net.jp/monthly/comic014.html
現在4巻まで出ていて、すぐにでも追いつけるので続きも読みます!


【次にくるマンガ大賞】Webマンガ部門 第2位! !

ツイッター上で今いちばん熱い視線をあびる
猫漫画がついに書籍化!

書籍化にあたって、WEBにはない
ぽんたを飼い始めた頃のエピソードを多数描きおろし! !

自由きままな猫のぽんたと
振り回されっぱなしの作者・剛が
日夜、繰り広げる狂騒劇! !

著者公式HP>http://woodbook.xyz/


いつまでも猫と分かり合えない人間の悲哀を描いたら当代一のWebマンガ。
Webで読んでいるからいいか、と、本を買う気はなかったのだけれど、
たまたま書店でほしい本がなくて、うっかり購入。
まあでもこれが現実だよなぁ、と、読むたびに笑う。

公式には、ネコまんがの他にも身の回りの出来事をまんがにしているのだけれど、
踏んだり蹴ったりというか、シビアな生活をしていて、ああこれは現代日本の一面だよね、と思う一方、
周りがこんな人ばかりでよく著者はまっとうな道を歩んでいるよな、と感心する。



百鬼夜行抄は文庫版で読んでいるので、だいぶ遅れてます。
さらに年1刊行なので、何刊まで読んだか自信がなくて恐る恐る買いました(苦笑)。

で、当然前の話も覚えてなくて、15巻冒頭で律の叔父さんが行方不明になってるものだから、
「えっ?この人何十年も行方不明で最近戻って来たんじゃなかったっけ?
もしかして、すでに読んだ巻を二重買いしちゃった???」
と混乱。だいぶ読み進んでからようやく、2度目の行方不明だと判明しました(笑)。

相変わらず、ちょっと話の筋がストレートに理解できない箇所もありますが、やっぱり面白い。


【BL注意】

あっさりめBLが好きなので、ヤクザものは山内練さまでお腹いっぱいです、な私ですが、ツイッターで、ヤクザ実録ものを書いているライターの方がこれを力いっぱいプッシュしていたので、興味を惹かれて購入。

面白かった!
ヤクザBLって、下手をするとただの特権階級ものの亜流だったりしますが、これは、主人公がきちんと(?)底辺の家庭環境で歪んで成長して暴力で生きているしヒエラルキーの中間だし……。
あああ、つまり、恋愛感情だけが行動原理じゃないのがいいのかしら。

続きも読みます~。


先月出ていたことを密林に教えてもらって慌てて購入。

す、すごい話が大きくなってるんですが…(ガクブル)。

帯に「世界で累計200万部!」とかと書いてあって
逆効果にしか思えませぬ。


最近セカンドスクールの勉強が忙しくてなかなか本を読めない(というか、宿題用の本や論文ばかり読んでいる。)
たまに息抜きしたいときには軽く読めるまんがを選んでしまうのですが、高野文子の新刊が出たというので買ってみたこれは、ゼンゼン軽くなんて読めませんでした……。

不思議な学生寮「ともきんす」。お二階には寮生さんが4人。

朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹……
テーマは科学者たちの言葉―高野文子最新コミックス!

高野文子が新作のテーマに選んだのは「科学者たちの言葉」でした。日本の優れた科学者たちが残した文章を、なぜいま読み返すのか。
その意義を、架空の学生寮を舞台に、「科学する人たち」と一組の母娘の交流を通じて丁寧に描いていきます。
「道具を持ち替えることから始めた」と著者が語る通り、画面を行き交う線はさらなる進化を遂げ、
フィクションとノンフィクションのあわいに、唯一無二の世界が生まれました。
本書には、Webメディア「マトグロッソ」で連載されていた表題作に加え、連載への布石となった短編
「球面世界」「Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。」の二篇を収録。
漫画単行本としては前作『黄色い本』から12年―大判サイズで絵の魅力をあますことなく伝えた、ファン待望の一冊です。


この手の科学的な想像力を掻き立てる話は大好きなのですが、夜寝る前にベッドで読んでいると数ページで寝てしまいます(汗)。
ゆっくり、ゆっくり読み進めます~。
たまに何巻まで読んだかわからなくなって新刊を買いそびれているうちにさらに新しい巻が出ちゃったりするので、日記にちゃんと書いておけばいいじゃないか!と思った次第。
逆に「昨日なに食べた?}は最新巻を2冊買っちゃったし(汗)。

他に、「ボクラノキセキ」が何巻まで読んだかわからなくなる…。
ペン太は僕が思っていたよりも、ずっと僕のことを愛してくれていた――。多忙な日々を送っていた僕(作者)のもとに、ある日、娘がやってきた。名前はペン太。虫捕りは下手だし、高い所には飛び乗れないし、すぐお腹を出して寝転がる。およそ猫らしくないまったりやさん。ペットと人は言うけれど一緒に暮らせば大事な家族。ペン太は間違いなく僕の子だった。可笑しくて切なくて温かい、猫と人がつむぐ家族の物語。


半年かそこいら前にツイッターで回ってきた「ペン太のこと」。
(NAVERまとめ>http://matome.naver.jp/odai/2138070974192125701
飼い猫を看取る話でただでさえ号泣ものなのに、ちょうど猫殿と暮らし始めて1年たったころだったのでもう何度読んでも泣けて泣けて仕方がなかった。

それが、いつの間にか大幅加筆のうえ単行本が発売されていた。
いや、その前にWebまんがが連載されていたのだけれど、それもこのついでに知った。
(ペン太のこと>http://www.moae.jp/comic/pentanokoto

哀しいだけの話でなくて、ペン太の他にも迎えた猫たちとの日常部分が増えていて、笑えて泣ける。
読み終えてまた号泣していたら猫殿がそばに来てくれたので、日ごろの反省を込めて背中を撫でていたらそのうち「しつこい!」と怒られた……。


1 2 3 4 5 6 7 >

 

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索