最近ひそかにスペインmyブーム。スペイン関係の本を読んだり、スペイン映画やスペインを舞台にした映画を見たり、テレビでもスペイン関係の番組を録画して見たり。
これは、フランス人大学生がバルセロナに1年間留学して、各国から奨学金で来ている学生たちと共同生活を送る話。

たしかにスペインが舞台だけれど、内容はフランス映画でした(苦笑)。
彼女を置いてバルセロナに来た主人公が、友達との関係や彼女との関係や、あれこれ日常的な出来事を重ねて、ちょっと成長して帰国する、という。
なんていうか、「監督の半自伝的映画です」と言われてもうなずいちゃうような(自伝映画ではありません。念のため)。

オドレイ・トゥトゥが2番目に名前が出ているので、かなり重要な役かと思っていたら、主人公の彼女でした。
主人公がバルセロナに行っちゃうと、ほとんど出番なし。
……まあ、他に有名な俳優さんってでてなかった(と思う)からなぁ。
でも、わたしは同居人のイタリア人の彼がいいメガネだったと思います(笑)。
先日、YouTubeでタイ製ゲイムービーを見ました。

Bangkok Love Story
http://jp.youtube.com/watch?v=Q2qRYOL9aJw
(英語字幕付き:10本に分かれてアップされているうちの1)

貧乏故にマフィアの殺し屋をやっている男と、警察官僚?としてリッチな生活を送っている男のノワール・ラブロマンスです。
それこそ有明あたりでこの20年で5千冊くらい出ていそうなベタな話なのですが、主役の二人がどちらもいい男なのでテンプレな話もたいへん面白く、懐かしい思いをしながら楽しんでみました。
もちろん、いろいろツッコミどころは満載なのですが、たぶん現在タイの映画業界って「ハリウッドに追いつけ追い越せ」状態なんだろうなぁ、というのがよく分かる、「すごくがんばって作ってて、上手くいってる部分もあればハズしてる部分もある」感じ。
そういうチープ感も味だと思えばなお楽しい。
YouTubeの英語字幕は素人がつけたので文字量が多く、ほとんど読みきれないうちに消えてしまうので細かい話までは掴めていないかもしれませんが、それでもテンプレな話なのでなんとか想像つきます。

が、やっぱりきちんと理解したいなぁ、と思っていたところ、アメリカではこのDVDが英語字幕付きで発売されているとのこと。密林にあったので、円高の勢いで購入してしまいました。
後から知ったのですが、この映画、今年のレズビアン&ゲイムービー・フェスティバルでも上映されたそうです。あー日本語字幕で見たかった!

さて、このDVDが届きまして(意外と早かった)、今日さっそく見てみました。
やっぱりプロがつけた字幕は、単語数が少なくても最低ラインは理解できるクォリティで、ストレスも少なく見ることができました。
YouTubeみたいにいちいち途中で途切れないのもいい。

が。
えーと、どうやらYouTubeにアップされていたのはタイで公開されたバージョンらしく、DVDとは編集が違っているのですが、YouTubeでは朝チュンだったシーンが、しっかりギシギシいってました。
それはいいんです。それはいいんだけど、ショックだったのは、わたしが考えていたのとタチとネコが逆だった……!!!

そして、さらにショックだったのは、YouTube版のラストに入っていた、殺し屋の弟の独白&手紙のシーンが一切カットされていたことだ!!!!!
信じられないアメリカン・クォリティ。あれは、兄に対する弟の屈折した想いが吐露される超重要なシーンなのに。今回分かりやすい字幕で見て一番見直したのがこの弟のシークエンス。アンビバレントな感情があちこちにほのめかされていて、そして最後につながるのか~、と、そりゃもう目からウロコだったのです。
それなのにあのラストシーンをカットしちゃダメだろう?
(一応、カットされたシーンもボーナスで付いてたけどね……)

と、まあ思わず熱く語ってしまいましたが、意外と面白くてよかったです。
全部通して見ると1時間半くらいありますが、ご興味おありでしたら、お暇なときにぜひYouTubeで見てみてください。

高校生のころに初めて映画館で見て(歳ばればれ……)、深く感動、というよりも半ばトラウマ化した傑作。
あまりにうつくしく心揺さぶられる世界なので、あまり頻繁には見られない。高校のころに発売されたビデオを、親に頼んで誕生日プレゼントとして買ってもらったけれど、持っているだけで満足してしまってあんまり回数見なかったな……。

先日、たまたま読んだエッセイにこの映画の話が出ていて、無性に見返したくなってDVDを購入。連休中日に満を持して見ました。

細野晴臣の音楽からしてもう切ない。
セリフはほぼ原作に忠実なので、ときどき不思議な日本語なのだけれど、それがまた「現実ではない異世界」の雰囲気をかもし出している。脚本は別役実。
そして猫。猫だから表情は人間ほど変わらないし、セリフも少ないのだけれど、それでもちょっとした仕草からそれぞれの感情がありありと伝わってくる。キャラデザインのますむらひろしは素晴らしい。演出も素晴らしい。
背景の美術もすごくうつくしいんだよな……。

もちろん、アニメーション技術の発達した今から見ると、処理のつたない部分は多々あるのだけれど、それも、まるで古い外国の絵本を読み返しているような、そんな気分になる。

やっぱり大好きな、大切な映画です。
久々に試写会があたったので、この映画を見てきました。

原作が本国(イギリス)ではロングセラーだそうなのだけれど、文庫で上下巻ものを2時間弱にまとめるので話自体はスピーディに進む。
けれど、そのはしょり方が非常に上手い。
たとえば、ベッドの上で女性がする表情ひとつで「流産したんだな」とわかったと思うと、その近親者たちを映すカットひとつで彼らの感情を表し、さらに別の女性の表情のカットひとつで感情の変化を知らしめる、という調子。(上手くいえません……)
なので、短時間だけれどものすごく中身の詰まった映画でした。

勝気で頭の回転の速い姉のナタリー・ポートマンも、おっとりと天然で姉の影に隠れてきた妹のスカーレット・ヨハンソンもそれぞれの役柄を人目で現す外見で、しかも演技力もあるベスト・キャスティング。
ついでに言えば、ヘンリー8世役のエリック・バナもよかった。最初は飛ぶ鳥を落とす勢いのプライドの高い王だったのが、一人の女に入れあげてどんどん思わぬ立場に追い込まれて疲弊していく様子が表情だけでよくわかる。
この映画は、役者さんがみないい演技をしてたんだな。

ヘンリー8世がエリザベス1世のお父さんで、生涯で6人も后をとっかえひっかえして、挙句に奥さんを離婚するためにローマ・カトリック教会と決別した、というような歴史を漠然としっていると、スピーディな展開においてかれずに済むかも。
華麗なコスチューム・プレイ(コスプレじゃなくってよ)が好きな方にもおすすめです。
リンクを張らしていただいている秋林瑞佳さんが以前に絶賛されていた、この人形アニメ、本日NHK-BShiにて放送されていたので見てみました。

やーん、可愛い可愛い♪ そして、意外と迫力のあるレースシーン。ガジェット好きにはたまらない手作り感あふれるレーシングカーの造型がすばらしい。それと、登場人物のデフォルメが、マンガのようなのにホントにヨーロッパの田舎にいそうなおじいちゃんsで素敵です。

人形アニメって大好きです。昔々、NHKで19:55から5分間にミニ番組で、その日にその後放送予定の番組お知らせコーナーがあって、それの背景に有名な昔話を人形アニメで流してたのがあって、すごく好きでした。制作費と時間がかかる割りにこぢんまりした作品になるから(というか、そのこぢんまり感がいいのですが)、なかなか作品が紹介される機会は少ないように感じます。例外がナイトメア・ビフォア・クリスマスか。
仕込みも済んだ「ダークナイト」を観てきました。

ハルクは公開初日に見に行ったのに、ダークナイトはこんなに(ってほどでもないか)遅くなったのは、
「ああ、これを見たらヒースの映画が終わってしまう……」
のがいやだったからかも、と見ていて思った。
それほどヒース・レジャーのファンというわけではなかったのだけれど。

映画の中で、ヒースはいなくて、ジョーカーという「人間」もいなくて、ただ「悪」がいました。
その「悪」は、けれどひどく人間くさいのでした。そして、チャーミングでさえあるのでした。
ヒースが神経をすり減らしてまで作り上げた「ジョーカー」は、昇華しきった「悪」でした。

ヒースというと、ブロークバックよりもネッド・ケリーよりも、ロック・ユー!の一途な田舎の青年の、ちょっとはにかんだ微笑を思い出します。
(ブラザーズ・グリムに出ていたことは失念していました……)

ご冥福をお祈りします。
ヒース・レジャーの遺作「ダークナイト」を見に行く前に、これを見なきゃと思っていたら上手い具合にTVで放映されていたので見ました。
映画を地上波で見るのは久しぶりなのですが、そういや洋画は吹き替えなのを忘れていました。しかも、きっとCM部分であれこれカットされているのだろうなぁ(涙目)。

公開当時、一部女性たちが萌えていたのは小耳に挟んでおりましたが、そうかこのスーパー執事にみんな萌えていたのか!(笑)

そして、バットマンの武器はほとんど自分で加工しているところがなんとなく微笑ましかった……。車の塗装も自分でやったのかしら?
夏はいろいろ楽しみな映画が公開されるのだけれど、アメリカで大ヒットを飛ばしているらしい、噂の「ダークナイト」(ああ、ヒース……/落涙)より一歩先駆けておこうという姑息な手段か(笑)、金曜から公開の「インクレディブル・ハルク」を観てきました。

何せ主演と、クレジットされていないまでも脚本全面書き換えをE.ノートン(38歳・イェール大卒)だもの!

ハルクといえばほんの5年位前にE.バナ&J.コネリーで映画化されて大コケしたけれど、こんなにすぐに再映画化したうえに、インテリのノートン先生がマーベルの主演を張るなんてとても信じられない。
というので大変気になっていたのでした。

ノートン先生は、わたしの初代王子(……もうなにも言わないで)オーランド・ブルーム主演のリドリー・スコット監督歴史大作「キングダム・オブ・ヘブン」でずーっと仮面をかぶった役ながらその演技力で目を引かれた俳優さんです。

でも、基本インテリだから、ときどき着いていけない作品に出たりするんだよな……。
しかも、脚本が気に入らないと自分でガシガシ書き換えて、分量的には自分が書いたようなものになっても、アメリカ脚本家協会のメンバーでないからという理由で脚本家としてはクレジットされない。
今回の映画でもそれをやったらしい。
えー。マーベルコミックなのにインテリが脚本書いたらそりゃつまらなくなるとしか思えないじゃん!

なのに、映画評論家の町山智弘が褒めてるものだから、余計に気になって初日に行った次第。

感想。
アタマいい人は違うな〜。
ちゃんと、コミック原作はコミック原作らしく荒唐無稽に次々見せ場を繰り出して飽きさせない、おもしろい映画になってました。
(いやモチロン監督がいいからなんだろうけど)

オープニングの編集からけっこうドギモ抜かれました。こういう処理の仕方をするか! 上手いな〜。

そして、ラストの一番盛り上がったところでは、そうやって落とすのか(滝の汗)。
もしかすると原作フューチャーなのかもしれませんけど、原作を知らない身にとっては顎が胸まで落ちました。

バナとノートン先生を比べれば、バナはいかにもハルクになりそうな雰囲気でよかったし、ノートン先生はハルクとは似ても似つかない華奢な科学者で、それもまたよし。

でも、リブ・タイラー(今回のヒロイン役)は嫌いじゃないんだけど、わたしは刷り込みでジェニファー・コネリー派なので、ちょっとガタイよすぎというか、むむむ……。
ノートン先生のほうが可憐にみえるのはどうよ?(笑)

でもホント、細部まで上手く出来てるし、ラストhの大迫力の格闘シーンは息つく暇ないし、たいへん面白いスカッとする映画でした。

……でも、続編作る気マンマンな複線は、なんだかなぁ。
ヴィゴ友達(笑)5人で、ヴィゴ・モーテンセン主演・クローネンバーグ監督作「イースタン・プロミス」を観にいきました。


Yahoo!映画>http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id329782/
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンが再びタッグを組み、ロンドンに暗躍するロシアン・マフィアを描いた犯罪バイオレンス。出産と引き換えに死亡した少女の日記をきっかけに、非情なマフィアの存在が露呈していく。共演は『キング・コング』のナオミ・ワッツと『ジェヴォーダンの獣』のヴァンサン・カッセル。サウナで繰り広げられる、ヴィゴ・モーテンセンのリアルな格闘シーンは必見。(シネマトゥデイ)


痛い映画ということよりも、噂のサウナでフル●ン格闘シーンよりも、マフィアの跡取りのバカ息子によるヴィゴの偏愛−−つーかあれは監督のヴィゴ大好き視線だろうな、その愛あふれっぷりに当てられてきました(笑)。
すっかり手下に手懐けられてる息子はおかしい。っていうか、監督は「いかにヴィゴをかっこよく撮るか」しか考えてないだろう?と思われる、「そんなん90年代に有明界隈で5万冊くらい売られてたわい!」という萌えネタっぷりに、もうどうしようかと。
いろんな意味でご馳走様でした。
公式サイト http://www.after-school.jp/index.html

長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞したほか、多数の映画賞に輝いている内田けんじ監督による新感覚エンターテインメント。30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”を、細部まで練り込まれた脚本と巧みな構成で描く。映画やテレビ、演劇と各界から注目を集めている大泉洋が主演を務め、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子など実力派キャストが共演。予測不可能な展開で観る者を翻弄(ほんろう)する内田監督の手腕が光る。(Yahoo!映画より)


うわー、すっごい脚本だなぁ。

というのが見終わって最初の、最大の感想。
この監督・脚本の内田けんじの長編デビュー作「運命じゃない人」は、気になって気になってしょうがないのに、一度CATVの放映の録画に失敗してからどうも縁遠くてまだ見ておりません。
ですが、第2作目でここまでスゴイのを出してくるなんて、いったいどういう引き出し持ってるんだろう。
緻密で、ムダがなくて、ときどき笑いを取りつつ見事に観客を騙してくれます。

また役者さんたちが誰も彼もカッコイイ。
もちろん脚本が一人一人に見せ場を作っているって言うのもあるんだろうけど、そのキャラクタを引き立たせるいい演技をしてます、みなさん。

そして、えーと、リンクを張らせていただいているtkrさんが絶賛されてたので見に行ったので、こういう感想を書くのは申し訳ないんですが、

萌えどころもちゃんと押さえてるあたり、心憎いです、内田監督(笑)。
いやもう、途中で顎が落ちるかと思いましたさ。

同好のお嬢さまたちにも力を込めてお薦めします。
詳細データはYahoo!映画サイトなど。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id323440/

(上記サイトより)
カンヌ国際映画祭で最高栄誉のパルム・ドールにノミネートされたことでも話題の、アトム・エゴヤン監督によるサスペンスドラマ。アリソン・ローマンふんするジャーナリストが、ショウビズ界に起きたスキャンダルの真相に迫る。『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンと、『ブリジット・ジョーンズの日記』のコリン・ファースが、殺人事件の鍵を握る人気コンビを相性ぴったりに演じる。複雑に入り乱れた時間軸と、予期せぬストーリー展開に引き込まれる。


いったん保存。
公開時から評価の高かった、イギリス映画再興のきっかけともなったこの映画を、実は今まで観ておりませんでした。
イギリスが舞台だし、年ごろの男の子の成長ものといえばわたしのツボにダブルフィットなはずなのですが。

それを、何故いまさら観てみたかというと。

わたしの好きなフィギュアスケート選手が、子どもの頃に男の子でフィギュアをやっていることに肩身の狭い思いをしていたらしく、またカナダで氷上スポーツといえば何をさておきアイスホッケー(9割)で、そうでなかったらせいぜいカーリング(1割)、フィギュアなんて計測不能、ってくらいマイナースポーツだ、という話を聞いて、ふと、この映画のことを思い出したのでした。

いやー、いい話だ。
主人公じゃないよ、これは主人公の父が素晴らしい映画だよ!
息子の才能を認めた父が、息子をロイヤル・バレエに入学させる金を作るために××するシーンは、涙なしには観られません。
でもそれも、自分を理解しない父の前で、どんなに自分が踊ることが好きなのかを、踊ってみせることで訴えた息子のダンスに、それだけの説得力がないとダメであって、ここは息子スゴイと思いました。
そもそもこの息子、感情を言葉で表現するのが苦手らしく、代わりに嬉しいときも怒りに駆られたときも踊り出す(笑)。そして最後の入学テストの面接で、「踊っているときにどんなことを感じますか」と聞かれた息子の答えがまた素晴らしい。このときはさすがに言葉で答えるんですが、もちろん言葉で表現するのはとても苦手。最初は試験官も呆れて聞いてるんですが、言葉を探すうちにだんだん核心に迫っていって、そして最後に、試験官をもハッとさせる言葉に行き当たる。
スポ根ものの王道っちゃ王道な展開なのですが、それ故に練り上げられた脚本に唸らされます。
すばらしい。
密林情報はこちら。>http://www.amazon.co.jp/dp/B00008VH7X/

録画しておいたのを今朝、洗濯物を干しながら見始めたら止まらなくなって最後まで視聴。
「食」は「性」とともに「生」に深く関係するものであって、だからとてもセクシャルなのです。
いやー、もうどうしようかと(笑)。
でも、キャリアウーマンな主人公と、親に死に別れた姪との交流とか、そこに絡んでくる陽気なイタリア人とか、それぞれのキャラクターがありきたりでなくて面白かった。
公式>http://www.sw-movie.jp/

森に囲まれた、大きなスパイダーウィック家の屋敷。双子の少年、ジャレッドとサイモン(フレディ・ハイモア)、そしてマロリー(サラ・ボルジャー)の3人姉弟は、両親が別れて、母親と新生活を送るため、大叔母さんが所有するこの屋敷にやって来た。ある日、ジャレッドは屋根裏の隠し部屋から一冊の謎の書を発見する。“決して見てはならない”と書かれたその書には、なんと様々な妖精の秘密が全て記されていた。そして、次々に起こる不思議な体験。見えないはずの妖精の世界がすぐそこに広がっていた…。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのILMと『スター・ウォーズ』のティペット・スタジオが贈るファンタジー。


いやーん、すごい面白かった!
妖精、というとファンタジー=もう食傷気味……という感じで特にアンテナも張ってなかったのですが、最近見かけたいくつかの映画評でなかなか評判がよかったし、リンクを張らせていただいているふるやとしみさんのところでもおもしろいと書かれていたので、俄然見る気に。
今日は、この1週間の懸案事項が片付いたので、急きょ思い立って、ウチから徒歩10分のシネコンへ見に行きました。

これ、ファンタジーじゃないよ、サスペンスだよ! いや、ホラーといってもいいかも知れない。
妖精といっても出てくるのはゴブリン、ホブゴブリン、ブラウニー等々、人間に迷惑をかける系の醜い奴等ばっかりだし(笑)、ゴブリンに傷つけられたケガはホントに痛そうだし、そのゴブリンやトロールに命を狙われて、マジで恐い(涙目)。
しかも、巨大なラスボスを倒すおまじないも呪文もなく、最後の最後まで「どうやって終わらせるつもりなの???」と、手に汗握って見てました。
そして、確かに伏線を張ってあったのに「そうくるか!」という解決方法はお見事。<気がつかなかったのはわたしだけ……?
シンプルだし、主人公も敵も不死身でもなければ万能でもないけど、そこがとてもよいストーリーでした。
ひとつ難を言えば、「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモアが主人公の双子をダブルキャストで演じていたのですが、そのせいか、一方ばかりが目立ってもう一方の見せ場がなかったのが残念。
それと、ニック・ノルティ……。こんなところでこんな着ぐるみを着るような役を演じるとは(涙)。

いや、でも変に複雑な話にしないだけ、とても素直に話にのめりこめておもしろかった。オススメです。
人気女優の姉グウェン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の付き人を務めるキキ(ジュリア・ロバーツ)は、グウェンと別居中の夫エディ(ジョン・キューザック)をひそかに想っていた。しかしエディはキキを妹以上の存在としてしかみてくれない…。 ハリウッドの内幕を次々と暴露しながら繰り広げられる、ジョー・ロス監督の業界内ラブ…


DVD ポニーキャニオン 2005/03/02 ¥2,625
1936年のシカゴの下町。親友を殺されたチンピラたちが、その報復のために、ギャングの大親分ロネガンから大きくカモろうとする。そして、下町にインチキのみ屋を構えることにした。さて、その首尾はいかに? 73年のアカデミー作品賞ほか、全7部門で受賞したコミカルなドラマだ。ギャングの大親分に一泡ふかせるという、大胆な物語を奇…


DVD ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006/09/21 ¥1,800
史上初!?男子フィギュア・ペア結成!
氷が溶けるほど暑苦しい男同士のスケーティング!

2人の世界チャンピオンスケート選手がスケート界を追放され、不遇の生活を送りながらも、史上初の男子フィギュア・ペアを組むという奇想天外な発想から、再び栄光を取り戻すべくリンクの上へ帰ってくるまでをコミカルに描いた作品だが、最大の見所はなんと言ってもやはり数ヶ月にも及ぶ特訓を行ったというスケーティングである。スムーズなスケーティングからステップ、そして華麗なジャンプを見て彼らの努力に驚嘆する一方、苦々しい顔をしながら、マッケルロイの股間を持ち上げ、そのままお互いの股間に顔をうずめるリフトアップなど暑苦しいその演技に爆笑必死である。


たまたま試写会で見た「ドッヂボール」が意外におもしろかったので、アメリカンお下品バカコメディに対する敷居は低くなっていました。さらにフィギュアスケートという現在自分的に旬なスポーツを題材にしていることもあって、大変期待しておりました。

結果。……ビミョー(苦笑)。

「ドッヂボール」のように大爆笑するというより、ニヤリと笑う感じ。しばしば登場する過去の有名スケーターの顔が分かればまた面白かったんでしょうけれど、私に分かったのはナンシー・ケリガン、ボイタノ、サーシャ・コーエンくらいでした。

また、もっと試合シーンにCG使えばいいのに、とういか使ってるんですがあまり資金がなかったのか、試合シーンに迫力がないのが仮にもスポーツ映画としてなんともはや。
「ドッヂボール」でも「少林サッカー」でも、バカバカしいくらいに派手な試合シーンがあるからギャグもノリノリなわけで。

うーむ、不完全燃焼〜。

あ、でも爆笑したシーンがなかったわけではなく。もっとも笑ったのは、某竹のカーテンの向こうの国で編み出された必殺技(笑・文字通り)。
第二次世界大戦直後のシチリア島。村唯一の娯楽は、映画館『パラディソ座』だった。映画の魅力にとりつかれた少年トトと、彼が父代わりに慕った映画技師アルフレードとの心のふれあいの物語だ。 2作目の本作で89年アカデミー外国語映画賞を受賞したジュゼッペ・トルナトーレ監督は、シチリア島の出身である。イタリア南部が抱える貧…


そしてこちら。
今まで見た映画の中でベスト10を挙げれば絶対に3位より下に来ることのない、言わずと知れた名作です。映画館で公開されていた当初、銀座に見に行ってぼろぼろ泣いてパンフレットを買った思い出深い映画のクセに、実は今まで完全版を見ていませんでいた。
いや〜!!! もう全然別物じゃないですか!!!
そしてさらに、まだ高校生だった(年バレる)初見のころの私には理解できなかったここそこが、この歳になって分かるのが嬉しいっていうか哀しいっていうか(涙)。
完全版のほうが、映画を愛する者の業の深さがより深く抉られていて、なおさら最後のあのシーンが胸に迫ります。正直キツかった。映画に魅せられた者の孤独が――トトのではなく、アルフレードの業が、重量級でのしかかってくる感じです。
すごい映画だ。圧倒されます。

で、えーと、最近myブームなフィギュアスケートの、というかカナダのジェフリー・バトル選手の話に持ってきますと。
なんでこの映画を見直したくなったかというと、夏に原チャリの飲酒運転が発覚して謹慎処分になった織田選手を、春のアイスショーで生で見たときに滑っていたのがこの曲だったからです。
それまではコミカルな演技しか記憶に残ってませんでしたが、こういうエレガントな曲での演技もすごくしっくりきて印象深かったので、12月の全日本選手権にも欠場して事実上今季の復帰はなくなって、リンク上で織田選手を見られない代わりにこの映画を見たくなったのです。
でも。でもでも。
この曲はぜひ、現役男子フィギュア選手の中でも高い音楽性を評価されているバトル選手に演じてもらいたい。
ていうかもうバトルが滑ったらゼッタイにそれだけで泣けるのが分かりきっている。もはや禁じ手と言ってもいいくらいのハマり曲だと思うんだけどなぁ。
だから2年後のオリンピックシーズンにはぜひ、これをFSで使ってください。と、東の方へ向かって念じておきます(笑)。

DVD 角川エンタテインメント 2006/03/03 ¥2,500
そんなわけで、月末にネット開通工事が済むまで家では情報入手経路がテレビしかなくて、仕事もあるのについつい昔録り溜めた映画などに手を出してしまう。
これもそのひとつ。ジョニデつながり……ではなく(笑)、これと同じDVDに入れてある「ニュー・シネマ・パラダイス(オリジナル完全版)」を見ようと思ってデッキに入れて、ついこちらから見てしまった次第。
いやでもいい映画でした。まあ、冷静に考えれば「古い因習に凝り固まって自由のない集団に、自由な心を持った流れ者がやってきて、因習を解き放つ」という、もう何度も手を替え品を替え語られつくした典型なのだけれど、その心を解き放つ媒体がチョコという、味覚(と官能)に訴える実に象徴的なものを持ってきたところが上手い。さらに、設定を一昔前のフランスの田舎町にして、映画全体をメルヒェン仕立てにしているところが心憎いです。
ああ〜でもフランスのブルネットの女性ってなんであんなにコケティッシュで可愛らしいんだろう〜。主人公の着ているドレスがステキ。

DVD アスミック 2007/03/02 ¥2,500
この原作『スリーピー・ホロウの伝説』は、学校の教科書にも載っているという有名な話である。200年前のニューヨークの村で、首なし騎士が村人の首を切りとって持ち去るという連続猟奇殺人事件が続出し、捜査官ジョニー・デップがその捜査に乗り出す。 おどろおどろしい題材を扱いながらも、そこはさすがティム・バートン監督である…

正月早々何を見ようという心構えもなかったけれど、実家に帰って家人が寝た後に居間のコタツで仕事をしながら、ふと「織田信成選手が春に滑ったジャパンオープンのガラのニュー・シネマ・パラダイスを見たいなぁ」と思い立ち、DVDのHDDに残っていたのを見て、続けてHDDに録りっぱなしになっていたこの映画を見る。

ジョニデ好きには評価の高いヘタレっぷりが楽しめるこの映画を、いろいろな方から勧められていたにもかかわらず今まで見ておりませんでした。
先日「スウィーニー・トッド」を見た後では、ポンポン首が飛ぶ残虐描写も抵抗なく、伝説が生活のすぐ隣に息づいていた時代の不思議な感覚を楽しむことができました。
……それにしてもジョニデはヘタレすぎ。そんなにすぐ気絶するな!(笑) まあね、とってもカッコいいヒーロータイプではないからな……。

DVD 日本ヘラルド映画(PCH) 2000/09/20 ¥5,565

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