蜘蛛の巣
2007年2月6日 読書記録第3紀(06.07〜)
上下巻読了。
いやこの主人公がスーパーウーマンで、しかも該博な法の知識でもって無知な人々を切って倒す切って倒す……。
正直最初は感情移入できなくて困りました。
が。
ようするにツンデレなので、後半になってくると俄然おもしろくなってきて、最後はエンドレスで読み通してしまいました。
謎解き自体がおもしろいというわけでなく、古代アイルランドの描写とか、まさしく蜘蛛の巣のようにあちこちで起こる事件が最後にひとつの絵となって現れる様子とか、その辺が楽しいです。
そうそう。
古代アイルランドと聞いて、ドルイドとか邪教とか魔法とかプリミティブな世界とかを予想しておりましたが、基本的にブレホン法という法体系に乗っ取った理性的な社会なので、そこに抵抗があって手に取るのが遅れました。反省。
ISBN:4488218075 文庫 ピーター・トレメイン 東京創元社 ¥882
緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。犯人は彼に間違いないはずだった。だが、都から派遣されてきた裁判官フィデルマは、納得出来ないものを感じていた。七世紀のアイルランドを舞台に、マンスター王の妹で、裁判官・弁護士でもある美貌の修道女フィデルマが、事件の糸を解きほぐす。ケルト・ミステリ第一弾。
いやこの主人公がスーパーウーマンで、しかも該博な法の知識でもって無知な人々を切って倒す切って倒す……。
正直最初は感情移入できなくて困りました。
が。
ようするにツンデレなので、後半になってくると俄然おもしろくなってきて、最後はエンドレスで読み通してしまいました。
謎解き自体がおもしろいというわけでなく、古代アイルランドの描写とか、まさしく蜘蛛の巣のようにあちこちで起こる事件が最後にひとつの絵となって現れる様子とか、その辺が楽しいです。
そうそう。
古代アイルランドと聞いて、ドルイドとか邪教とか魔法とかプリミティブな世界とかを予想しておりましたが、基本的にブレホン法という法体系に乗っ取った理性的な社会なので、そこに抵抗があって手に取るのが遅れました。反省。
ISBN:4488218075 文庫 ピーター・トレメイン 東京創元社 ¥882
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カラミティナイト
2007年1月29日 読書記録第3紀(06.07〜)
以前から名前を聞いて気になっていた男の子向けライトノベル。たまたま通りすがりに立ち寄った古本市で見かけて購入。
……すんごいハードな展開なのに一気に読ませる。
日常の高校生活に、なにか不穏な「異世界のルール」が投げ込まれて、そのルールの引き起こす現象だけが提示される。そこには人の死も含まれていて、非常に不穏。しかも主人公の地味なめがねっ娘がそのルールに巻き込まれそうになって、プロローグで提示されている大量殺人の犯人になりそうでハラハラしながら読み進める。
で、その「異世界のルール」により主人公たちが被害を蒙り、その中でルールの存在やその因果律を理解し、それに立ち向かおう!と決意する。
……というところで終わってるんですけど?(号泣)まだ敵を2人倒しただけであと3人残っているし、黒幕はいるしラスボスもいるってのに、続きは出てるのか続きは??? っていうかハルキ文庫ってまだあるのか?!
えーと、とりあえず三巻まで出ている、というか3巻で打ち切りらしい(遠い目)。
でも取りあえず2,3巻を探しに参ります〜。
ISBN:4894567652 文庫 高瀬 彼方 角川春樹事務所 ¥840
「お前、五人目の生贄になりたいか?」―災厄は“少年”の姿をとって、二人の少女たちの運命にやって来た。読書好きの智美が通学途中出会った編入生・遠野忍の周りでは不思議な死者が相次いでいた。親友の優子が止めるのも聞かず忍に同情を寄せる智美。だが、忍を巡る“災禍の騎士”の謎が明らかになったとき、二人は破滅をめぐる戦いに巻き込まれる。日常の世界は尽き、災禍の夜が今、はじまる。
……すんごいハードな展開なのに一気に読ませる。
日常の高校生活に、なにか不穏な「異世界のルール」が投げ込まれて、そのルールの引き起こす現象だけが提示される。そこには人の死も含まれていて、非常に不穏。しかも主人公の地味なめがねっ娘がそのルールに巻き込まれそうになって、プロローグで提示されている大量殺人の犯人になりそうでハラハラしながら読み進める。
で、その「異世界のルール」により主人公たちが被害を蒙り、その中でルールの存在やその因果律を理解し、それに立ち向かおう!と決意する。
……というところで終わってるんですけど?(号泣)まだ敵を2人倒しただけであと3人残っているし、黒幕はいるしラスボスもいるってのに、続きは出てるのか続きは??? っていうかハルキ文庫ってまだあるのか?!
えーと、とりあえず三巻まで出ている、というか3巻で打ち切りらしい(遠い目)。
でも取りあえず2,3巻を探しに参ります〜。
ISBN:4894567652 文庫 高瀬 彼方 角川春樹事務所 ¥840
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法と動物―ひとつの法学講義
2007年1月25日 読書記録第3紀(06.07〜)
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子どもと話す 言葉ってなに?
2007年1月23日 読書記録第3紀(06.07〜)
東大の情報学の助教授が、姪と言葉について交わす対話。
読んでいて面白かったけれど、ああ、理系の先生だなぁとつくづく感じた。
なんか発想が文系じゃないっていうか。
どこが?と聞かれると即答できないけれど。
例えば、「お互いの言葉を知らない人に、言葉を教える場合」として、言葉のしゃべれない幼児に言葉を教える場合を例に挙げていたけれど、わたしだったら「江戸時代に小笠原諸島に漂着した外国商船の船員と島民」なんかを思い出すかな。
それから、色の名前と、各人が目に見えている色との違いについては、色盲の人のことを例に取ると分かりやすかったんじゃなかろうか。
っていうか、自分が言葉の問題について、こういう点で「不思議だな」と思っているので、その辺をこの先生がどう思っているのかしりたいところです。
でも、言葉と差別の問題とか、数値や世界情勢なども視野に入れて説明されていて、取っつきやすく問題を理解できる本だと思います。
ISBN:4773806079 単行本 影浦 峡 現代企画室 ¥1,260
読んでいて面白かったけれど、ああ、理系の先生だなぁとつくづく感じた。
なんか発想が文系じゃないっていうか。
どこが?と聞かれると即答できないけれど。
例えば、「お互いの言葉を知らない人に、言葉を教える場合」として、言葉のしゃべれない幼児に言葉を教える場合を例に挙げていたけれど、わたしだったら「江戸時代に小笠原諸島に漂着した外国商船の船員と島民」なんかを思い出すかな。
それから、色の名前と、各人が目に見えている色との違いについては、色盲の人のことを例に取ると分かりやすかったんじゃなかろうか。
っていうか、自分が言葉の問題について、こういう点で「不思議だな」と思っているので、その辺をこの先生がどう思っているのかしりたいところです。
でも、言葉と差別の問題とか、数値や世界情勢なども視野に入れて説明されていて、取っつきやすく問題を理解できる本だと思います。
ISBN:4773806079 単行本 影浦 峡 現代企画室 ¥1,260
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それからはスープのことばかり考えて暮らした
2007年1月20日 読書記録第3紀(06.07〜)
「暮しの手帖」に連載されていた小説。
リンクを貼らせていただいている方だったかしら? 感想を見かけたので、もともと「暮しの手帖」はよく読んでいたので気になって読んでみた。
日本が舞台なのに、とってもパリの香りのする小説でした。ほのぼのして、たいした事件も起こらない日常を描写して、身の丈にあった幸せに包まれるような話。
[追記]
この著者って、クラフトエヴィング商會の人だったのか!
ISBN:4766001303 単行本 吉田 篤弘 暮しの手帖社 ¥1,890
リンクを貼らせていただいている方だったかしら? 感想を見かけたので、もともと「暮しの手帖」はよく読んでいたので気になって読んでみた。
日本が舞台なのに、とってもパリの香りのする小説でした。ほのぼのして、たいした事件も起こらない日常を描写して、身の丈にあった幸せに包まれるような話。
[追記]
この著者って、クラフトエヴィング商會の人だったのか!
ISBN:4766001303 単行本 吉田 篤弘 暮しの手帖社 ¥1,890
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風の影
2007年1月17日 読書記録第3紀(06.07〜)
しばらく本の読了記録がなかったのは、ずっとこの本を読んでいたから。
昨年刊行の翻訳ミステリのなかで評価が高く、たしかこのミスの翻訳部門1位だったかな?
主人公の少年が手に入れた1冊の本にまつわる、20世紀初頭から半ばまで、内戦を挟んだ激動のバルセロナを舞台にした長編小説です。
「本にまつわる」ってところと、3年前に訪れたバルセロナが舞台、というところに惹かれて手に取りました。
巻頭にちゃんと地図が載っていて、その地図をたどりながらバルセロナを歩いているような気分で読み進められます。本読みには垂涎の「忘れられた本の墓場」やピソと呼ばれる集合住宅(ガウディのカサ・ミラとかをイメージすればいいのかしら?)の描写も魅力的。
登場人物たちも個性的で、過去の謎が現在の主人公の立場に重なっていくところがすごくサスペンスフル。
もっとも、すべてを知る人物の、謎解きに当たる手記が最後のほうで延々150ページも続いたときには正直どうしようかと(苦笑)。でも、本当のAll Lastはその後にありましたのでご安心を。
読む人を選ぶと思いますが、本好きにはたまらない1冊だと思います。
ISBN:4087605086 文庫 カルロス・ルイス・サフォン 集英社 ¥780
昨年刊行の翻訳ミステリのなかで評価が高く、たしかこのミスの翻訳部門1位だったかな?
主人公の少年が手に入れた1冊の本にまつわる、20世紀初頭から半ばまで、内戦を挟んだ激動のバルセロナを舞台にした長編小説です。
「本にまつわる」ってところと、3年前に訪れたバルセロナが舞台、というところに惹かれて手に取りました。
巻頭にちゃんと地図が載っていて、その地図をたどりながらバルセロナを歩いているような気分で読み進められます。本読みには垂涎の「忘れられた本の墓場」やピソと呼ばれる集合住宅(ガウディのカサ・ミラとかをイメージすればいいのかしら?)の描写も魅力的。
登場人物たちも個性的で、過去の謎が現在の主人公の立場に重なっていくところがすごくサスペンスフル。
もっとも、すべてを知る人物の、謎解きに当たる手記が最後のほうで延々150ページも続いたときには正直どうしようかと(苦笑)。でも、本当のAll Lastはその後にありましたのでご安心を。
読む人を選ぶと思いますが、本好きにはたまらない1冊だと思います。
ISBN:4087605086 文庫 カルロス・ルイス・サフォン 集英社 ¥780
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期間限定一人暮らし期間もあと1か月あまりを残すのみとなって、いまさらこんな「一人暮らしの働く女の子向け・生活の知恵袋」的ハウツー本を買ってみたりして。
でも面白いです。フルカラーで大判で束もあるのに(でもページ数が多いとは限らない/笑)、この値段。書いてあること全部は実践できないけど、「ちゃんと暮らそう」という気にさせてくれる。
とりあえず、煮魚食べたくなりました。
ISBN:441530074X 単行本 落合 恵 成美堂出版 ¥1,260
でも面白いです。フルカラーで大判で束もあるのに(でもページ数が多いとは限らない/笑)、この値段。書いてあること全部は実践できないけど、「ちゃんと暮らそう」という気にさせてくれる。
とりあえず、煮魚食べたくなりました。
ISBN:441530074X 単行本 落合 恵 成美堂出版 ¥1,260
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王の男(ノベライズ)
2006年12月22日 読書記録第3紀(06.07〜)なぜか密林でヒットしなかった、映画「王の男」のノベライズ。
普段は、映画の原作小説は読んでも、ノベライズは映画製作者の真の意図を他人が文字化するのは不可能だろうと、読もうと思ったことはなかったのですが、映画の感想をネットでつらつら眺めていたら、
「無口なコンギル(女形役のほう)の心理を丁寧に描写してあってわかりやすかった」といって小説版をお薦めしていたので、気になって読んでみた。
ちなみに、編訳、とあったので翻訳者が台本を訳して地の文を書き足したのかと思われます。セリフ部分はほぼ忠実に映画の字幕通りでした。
で、なぜか、同人誌の小説を読んでいるような気がしてなりませんでした……。
別に腐臭(比喩)が漂っていたわけではなく、映画の画面に出てくる情景を忠実に文字に起こしているものの、全体のストーリーの中での個々のシーンに軽重がないというか。映画を観た後だと、あるシーンの全体での意味はこうだから、だったらこの部分を強調しなきゃとか、こういう印象を観客にもたせるためのシーンなんだから、小説でもその印象を持たせるように書かなきゃならないような部分が、まったくニュートラルに描写されていたりとか。
なんかちょっともどかしい気がしました。
あ、特に同人誌っぽいなぁと思ったのは、同じパラグラフのなかで視点がいろいろな人物にシフトするところかも。
まあ、映画のノベライズなんてそんなものか。
普段は、映画の原作小説は読んでも、ノベライズは映画製作者の真の意図を他人が文字化するのは不可能だろうと、読もうと思ったことはなかったのですが、映画の感想をネットでつらつら眺めていたら、
「無口なコンギル(女形役のほう)の心理を丁寧に描写してあってわかりやすかった」といって小説版をお薦めしていたので、気になって読んでみた。
ちなみに、編訳、とあったので翻訳者が台本を訳して地の文を書き足したのかと思われます。セリフ部分はほぼ忠実に映画の字幕通りでした。
で、なぜか、同人誌の小説を読んでいるような気がしてなりませんでした……。
別に腐臭(比喩)が漂っていたわけではなく、映画の画面に出てくる情景を忠実に文字に起こしているものの、全体のストーリーの中での個々のシーンに軽重がないというか。映画を観た後だと、あるシーンの全体での意味はこうだから、だったらこの部分を強調しなきゃとか、こういう印象を観客にもたせるためのシーンなんだから、小説でもその印象を持たせるように書かなきゃならないような部分が、まったくニュートラルに描写されていたりとか。
なんかちょっともどかしい気がしました。
あ、特に同人誌っぽいなぁと思ったのは、同じパラグラフのなかで視点がいろいろな人物にシフトするところかも。
まあ、映画のノベライズなんてそんなものか。
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改正動物愛護管理法Q&A
2006年12月21日 読書記録第3紀(06.07〜)
仕事で読みました。平成17年の動物愛護管理法改正に伴う法令の解説なのですが、著者は動物愛護論研究会となっていますがコレぜったいお役所関係者団体だろう、という、解説になってない解説集。だって平文の書き方が法令と同じくらいかっちんこっちんに堅ッ苦しいんだもの! 何言ってんのかわかんねぇよ!! しかも、Q&Aなどといって一応質問1項目を1〜数ページかけて説明してるんですが、その質問がほぼすべて「●●(←法文の中にある専門用語)とは何ですか」。そんな質問は法律の内容を分かっている奴しかしねぇよ!!(笑) つまり、法文を作った人が、1項ずつ法文で言い足りなかったことを言葉を費やして書き、それに見出しとして「●●とは何ですか」と付けただけに過ぎないような内容。素人にはもっと平易に書いて欲しかった……。
と、さんざん腐しておいてなんですが、この本が、いま仕事で抱えていた問題のブレイクスルーとなりました。大変感謝しております。もっと早くこの本を読んでいれば……!!
ISBN:4802805160 単行本 動物愛護論研究会 大成出版社 ¥2,820
と、さんざん腐しておいてなんですが、この本が、いま仕事で抱えていた問題のブレイクスルーとなりました。大変感謝しております。もっと早くこの本を読んでいれば……!!
ISBN:4802805160 単行本 動物愛護論研究会 大成出版社 ¥2,820
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図書館内乱
2006年12月18日 読書記録第3紀(06.07〜)
「知る権利」を巡って紛争状態にある架空の日本で、図書館を防衛する行政の武装組織「図書館隊」に所属する女性を主人公にしたシリーズ第2弾。(……要約に少々自信なし/汗)
今回はタイトルにあるとおり、図書館組織内の派閥争いがメインなので、肉体派の主人公郁よりその友達の陰謀系美女・柴崎のほうが活躍している。柴崎好きだなぁ。
登場人物たち一人一人がキャラ立ちしていて、ストーリーも前巻より地味にも関わらず読ませる。さすがライトノベル出身だけあるなぁ。
でも2つだけ。これだけ苦言を呈させていただくと、業界人としてはも少し最近の業界の動きにも目を配ってほしい気が。インターネットとロボット検索の発達、不況による予算減少と効率化で、図書館も変化を余儀なくされていて、ここ5年ばかしでも文部科学省からいくつも審議会報告が出ているし、それもよく見ると、旧文部省系と旧科学技術庁系で似たような報告を別々に出していたりして非常に(ある意味)楽しかったりするので。
今回はレファレンスが出てきて一安心したけど、前巻で、図書館がまるで無料貸本屋としか描かれていなかったのは、業界人として非常に寂しかった。図書館もいろいろ変わろうとがんばってます。こういうエンタテインメント作品でそういうところを盛り込んでくれると、一般の人たちにも図書館の意欲が伝わって、業界で変わろうとしている人たちももっとがんばれると思うんだ。
あともう一つは、一ヶ所だけだけど、差別用語が特に意図がなく使われていたこと。これは編集者さんと校閲さんの見落としですね。こんなに面白い話なんだから、へんなところで突っ込まれないようにきっちり仕事して欲しいにゃあ。
ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ¥1,680
今回はタイトルにあるとおり、図書館組織内の派閥争いがメインなので、肉体派の主人公郁よりその友達の陰謀系美女・柴崎のほうが活躍している。柴崎好きだなぁ。
登場人物たち一人一人がキャラ立ちしていて、ストーリーも前巻より地味にも関わらず読ませる。さすがライトノベル出身だけあるなぁ。
でも2つだけ。これだけ苦言を呈させていただくと、業界人としてはも少し最近の業界の動きにも目を配ってほしい気が。インターネットとロボット検索の発達、不況による予算減少と効率化で、図書館も変化を余儀なくされていて、ここ5年ばかしでも文部科学省からいくつも審議会報告が出ているし、それもよく見ると、旧文部省系と旧科学技術庁系で似たような報告を別々に出していたりして非常に(ある意味)楽しかったりするので。
今回はレファレンスが出てきて一安心したけど、前巻で、図書館がまるで無料貸本屋としか描かれていなかったのは、業界人として非常に寂しかった。図書館もいろいろ変わろうとがんばってます。こういうエンタテインメント作品でそういうところを盛り込んでくれると、一般の人たちにも図書館の意欲が伝わって、業界で変わろうとしている人たちももっとがんばれると思うんだ。
あともう一つは、一ヶ所だけだけど、差別用語が特に意図がなく使われていたこと。これは編集者さんと校閲さんの見落としですね。こんなに面白い話なんだから、へんなところで突っ込まれないようにきっちり仕事して欲しいにゃあ。
ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ¥1,680
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一杯の珈琲から
2006年12月13日 読書記録第3紀(06.07〜)
あ、表紙が新装版になってる!
とまぁそれはさておき。薄くてほのぼのしていて気軽に読める本なので、そういう気分のときについ手に取ってしまいます。
ケストナーのユーモア3部作のうち、これと「雪の中の三人男」は持っているのですが、もう1冊は実は持ってもいなければ読んでもいない……。
ISBN:4488508030 文庫 エーリヒ・ケストナー 東京創元社 ¥504
とまぁそれはさておき。薄くてほのぼのしていて気軽に読める本なので、そういう気分のときについ手に取ってしまいます。
ケストナーのユーモア3部作のうち、これと「雪の中の三人男」は持っているのですが、もう1冊は実は持ってもいなければ読んでもいない……。
ISBN:4488508030 文庫 エーリヒ・ケストナー 東京創元社 ¥504
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アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門
2006年12月10日 読書記録第3紀(06.07〜)
慶応大学の寄付金プログラムで、学生に「調べ」「まとめ」「発表する」ための技法を解説する「スタディ・スキルズ」「アカデミック・スキルズ」という講座を本にまとめたもの。
あー、学生のときにこういう授業を受けたかったよ!!! そうしたら、もっとちゃんとした卒論を書いて卒業できたろうに……(遠い目)。論文を書く機会なんて、考えてみたらあれが最初で最後だもんな。
とはいえ、今でも外のセミナーを聴きに行ってメモを取ったり、簡単なレポートを書いたりすることもあるし、ここを書くための読書メモを取ったりするのにも役立ちそうなノウハウが満載。
いまどきの困ったちゃんな大学生がどんなトンデモをやっているのかも、なんとなく忍ばれる内容でけっこうオカシイ。お薦めです。
ISBN:4766413245 単行本 近藤 明彦 慶應義塾大学出版会 ¥1,050
あー、学生のときにこういう授業を受けたかったよ!!! そうしたら、もっとちゃんとした卒論を書いて卒業できたろうに……(遠い目)。論文を書く機会なんて、考えてみたらあれが最初で最後だもんな。
とはいえ、今でも外のセミナーを聴きに行ってメモを取ったり、簡単なレポートを書いたりすることもあるし、ここを書くための読書メモを取ったりするのにも役立ちそうなノウハウが満載。
いまどきの困ったちゃんな大学生がどんなトンデモをやっているのかも、なんとなく忍ばれる内容でけっこうオカシイ。お薦めです。
ISBN:4766413245 単行本 近藤 明彦 慶應義塾大学出版会 ¥1,050
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スピリチュアルにハマる人、ハマらない人
2006年12月8日 読書記録第3紀(06.07〜)
実は、いま毎週見ているテレビ番組が2本あって、一本が「のだめカンタービレ」、もう一本が「オーラの泉」だったりします。
最初は胡散臭いバラエティ番組かと思っていたし、どんな番組か知ってからも関心がなかったのですが、友達が「あれ、意外といいよ?」と言われて気になり始めました。でも実際に最初に見たのは、報道ステーションを見ていてそのままテレビを付けていたらいつの間にか始まったから。
最初は「ああ、これがウワサの」という程度の関心で見ていたけれど、気づいたら和んでる自分がいて、そのまま毎週見るようになりました。
ある日の番組はいじめ問題について江原氏と美輪氏が熱く語っていて、その言葉には自分の思いを代弁してもらえたようなものも多く、感動して翌日ブログ検索でこの番組の反応を調べてみました。案の定、どこでもどこでも絶賛で、チェックしていく端から新しい検索がヒットしていくような有様。
だから余計に、我に返ったのでした。
こんなに無批判に誰もが「感動した」「感動した」って、なんだか怖くない?
そんなときに書店で目に付いたのがこの新書。幻冬舎が鳴り物入りで創刊した新書第1弾の中の1冊で、タイトルにはっきりと出ていないけれど、オビには「江原さんのこと、(1)大好き! (2)インチキ! あなたはどっち?」とあって、スピリチュアルブームの代表格として江原氏をターゲットにしていることが示されています。
ここにはわたしの違和感の正体を明らかにしてくれることが書いてあるかしら?と思って手にとって見ました。
が。
実は最初の30ページで怒り心頭に達して部屋の隅に叩きつけたくなりました。なぜかというと、現代の子どもは生き返りを信じている、という現象の証左として、1998年刊行された森絵都「カラフル」を例示していたからでした。
違うだろーーーっっっ!!!
と、二重の意味で叫びたい。
確かに「カラフル」は生き返りをテーマにしていて多くの子どもに読まれただろうけれど、それはブームとなるような現象ではなかったという感触がある。(すみません、数字を出して示すことが出来ませんが……)あれは大人の児童文学読みが最初に見出した傑作だと思う。子どもや若い女の子たちは、「ダイブ!」で森絵都を見出して、遡って「カラフル」に行ったんじゃないかと思うのだが、いかがか?
そして、生き返りではなく生まれ変わりがテーマだけれど、まさしく(一部で)社会現象と化したマンガ、日渡早紀「ぼくの地球を守って」にまったく触れていないのは、論の進め方として完全に間違っている。
「ぼく地球(たま)」は1987年に第1巻が刊行されて、1994年に最終巻が発行されている(と、思う。きちんと調べている時間がなくて、多少時期が前後していることがあったらごめんなさい)。わたしは途中で読むのを止めてしまって、この作品がファンの少女たちに「前世ブーム」を巻き起こして社会現象とまでなり、作者が異例の「この話はフィクションです」宣言をするに至った事件は、後から知ったのですが、だから90年代前半の出来事ではなかったかと思う。87年に雑誌掲載された大島弓子の中篇作品を例示するくらいだったら、なぜこちらを出して来ないのか、忸怩とした思いがします。
それに生まれ変わりテーマのマンガで言ったら、少女漫画なら「海のオーロラ」、少年漫画も含めれば、手塚治虫「火の鳥」等を筆頭に、生まれ変わりネタなんて古今東西掃いて捨てるほど溢れていた。それが多少の浮き沈みはあるものの連綿と続いていて、たまたま90年前後に目立った動きがあり、95年のオウム事件で霊や生まれ変わりに対する忌避感が蔓延し(とこの本の著者は言っています)、2000年ごろにまた復活したように見えるだけではないかと思います。
正直、リサーチ不足だよなぁ、まあ人気評論家だからしかたないのかなぁと思いつつ、ふと気になってあとがきを読んだら、
「本書は、企画から完成まで、幻冬舎の小木田順子さんの強力なサポートがあったからこそできあがった。」とある。
ってことは、新書創刊ラインナップに人気評論家を加えるために、編集者がブームの頂点へのカウンター企画として持ち込んだ、ということか。だとしたら、リサーチ不足は著者ではなく編集者を責めるべきなのかしら。
ちなみに、キーワード「生まれ変わり 社会現象 女の子」あたりの掛け合わせでググると、1ページ目に「ぼく地球症候群」の話はヒットします。
まあ、そんなで非常に腹を立てながら読み進めたのですが、まあ、その前提にさえ目をつぶれば、スピリチュアルを「科学的でない」といいつつも、「でも、みんなが信じてるからはっきり批判も出来ないよね〜」というあいまいな態度でバランスを取りつつ、「気持ちよければウソでもだまされる」ブームに乗る人たちに「自分の頭で考えようよ」と囁いている。ケンカを避けつつブームに乗る人たちを批判する内容は、歯切れは悪いけれど面白く読みました。
特に、江原氏の見る人を和ませる容姿を、トトロや猫と同じ「ライナスの毛布」(中間領域)だという指摘は納得です。
(途中ですがいったんお休み)
ISBN:4344980034 新書 香山 リカ 幻冬舎 ¥756
最初は胡散臭いバラエティ番組かと思っていたし、どんな番組か知ってからも関心がなかったのですが、友達が「あれ、意外といいよ?」と言われて気になり始めました。でも実際に最初に見たのは、報道ステーションを見ていてそのままテレビを付けていたらいつの間にか始まったから。
最初は「ああ、これがウワサの」という程度の関心で見ていたけれど、気づいたら和んでる自分がいて、そのまま毎週見るようになりました。
ある日の番組はいじめ問題について江原氏と美輪氏が熱く語っていて、その言葉には自分の思いを代弁してもらえたようなものも多く、感動して翌日ブログ検索でこの番組の反応を調べてみました。案の定、どこでもどこでも絶賛で、チェックしていく端から新しい検索がヒットしていくような有様。
だから余計に、我に返ったのでした。
こんなに無批判に誰もが「感動した」「感動した」って、なんだか怖くない?
そんなときに書店で目に付いたのがこの新書。幻冬舎が鳴り物入りで創刊した新書第1弾の中の1冊で、タイトルにはっきりと出ていないけれど、オビには「江原さんのこと、(1)大好き! (2)インチキ! あなたはどっち?」とあって、スピリチュアルブームの代表格として江原氏をターゲットにしていることが示されています。
ここにはわたしの違和感の正体を明らかにしてくれることが書いてあるかしら?と思って手にとって見ました。
が。
実は最初の30ページで怒り心頭に達して部屋の隅に叩きつけたくなりました。なぜかというと、現代の子どもは生き返りを信じている、という現象の証左として、1998年刊行された森絵都「カラフル」を例示していたからでした。
違うだろーーーっっっ!!!
と、二重の意味で叫びたい。
確かに「カラフル」は生き返りをテーマにしていて多くの子どもに読まれただろうけれど、それはブームとなるような現象ではなかったという感触がある。(すみません、数字を出して示すことが出来ませんが……)あれは大人の児童文学読みが最初に見出した傑作だと思う。子どもや若い女の子たちは、「ダイブ!」で森絵都を見出して、遡って「カラフル」に行ったんじゃないかと思うのだが、いかがか?
そして、生き返りではなく生まれ変わりがテーマだけれど、まさしく(一部で)社会現象と化したマンガ、日渡早紀「ぼくの地球を守って」にまったく触れていないのは、論の進め方として完全に間違っている。
「ぼく地球(たま)」は1987年に第1巻が刊行されて、1994年に最終巻が発行されている(と、思う。きちんと調べている時間がなくて、多少時期が前後していることがあったらごめんなさい)。わたしは途中で読むのを止めてしまって、この作品がファンの少女たちに「前世ブーム」を巻き起こして社会現象とまでなり、作者が異例の「この話はフィクションです」宣言をするに至った事件は、後から知ったのですが、だから90年代前半の出来事ではなかったかと思う。87年に雑誌掲載された大島弓子の中篇作品を例示するくらいだったら、なぜこちらを出して来ないのか、忸怩とした思いがします。
それに生まれ変わりテーマのマンガで言ったら、少女漫画なら「海のオーロラ」、少年漫画も含めれば、手塚治虫「火の鳥」等を筆頭に、生まれ変わりネタなんて古今東西掃いて捨てるほど溢れていた。それが多少の浮き沈みはあるものの連綿と続いていて、たまたま90年前後に目立った動きがあり、95年のオウム事件で霊や生まれ変わりに対する忌避感が蔓延し(とこの本の著者は言っています)、2000年ごろにまた復活したように見えるだけではないかと思います。
正直、リサーチ不足だよなぁ、まあ人気評論家だからしかたないのかなぁと思いつつ、ふと気になってあとがきを読んだら、
「本書は、企画から完成まで、幻冬舎の小木田順子さんの強力なサポートがあったからこそできあがった。」とある。
ってことは、新書創刊ラインナップに人気評論家を加えるために、編集者がブームの頂点へのカウンター企画として持ち込んだ、ということか。だとしたら、リサーチ不足は著者ではなく編集者を責めるべきなのかしら。
ちなみに、キーワード「生まれ変わり 社会現象 女の子」あたりの掛け合わせでググると、1ページ目に「ぼく地球症候群」の話はヒットします。
まあ、そんなで非常に腹を立てながら読み進めたのですが、まあ、その前提にさえ目をつぶれば、スピリチュアルを「科学的でない」といいつつも、「でも、みんなが信じてるからはっきり批判も出来ないよね〜」というあいまいな態度でバランスを取りつつ、「気持ちよければウソでもだまされる」ブームに乗る人たちに「自分の頭で考えようよ」と囁いている。ケンカを避けつつブームに乗る人たちを批判する内容は、歯切れは悪いけれど面白く読みました。
特に、江原氏の見る人を和ませる容姿を、トトロや猫と同じ「ライナスの毛布」(中間領域)だという指摘は納得です。
(途中ですがいったんお休み)
ISBN:4344980034 新書 香山 リカ 幻冬舎 ¥756
疑惑の王宮建設
2006年12月4日 読書記録第3紀(06.07〜)
待ってました、の密偵ファルコシリーズ第13巻。
最新刊は、ご家族連れでブリタニアに移動。しかも身内がどんどん集結してほとんどローマにいるよう。あとファルコのお母さんがいれば完璧?(笑/あとパパもか)
事件は、ブリタニアでのローマ皇帝協力者である王のための王宮建設に関連した不正が行われているらしいというのでファルコが調査すると、怪しい人たちがワンサと出てくるわ、死人は出るわ、準レギュラーの女暗殺者の影までちらつくわ。いつものごとくにもうタイヘンです。しかもファルコが虫歯に苦しんでいて、読んでいてこちらもヒリヒリ(シクシク?)してきました。
あ〜面白かった。
そして、巻末を見ると原作はすでに16巻(手元に本がないので未確認。18巻だったかも?)まで出ている模様。先の楽しみが増えてうれしいなぁ。
ISBN:4334761755 文庫 矢沢 聖子 光文社 ¥660
最新刊は、ご家族連れでブリタニアに移動。しかも身内がどんどん集結してほとんどローマにいるよう。あとファルコのお母さんがいれば完璧?(笑/あとパパもか)
事件は、ブリタニアでのローマ皇帝協力者である王のための王宮建設に関連した不正が行われているらしいというのでファルコが調査すると、怪しい人たちがワンサと出てくるわ、死人は出るわ、準レギュラーの女暗殺者の影までちらつくわ。いつものごとくにもうタイヘンです。しかもファルコが虫歯に苦しんでいて、読んでいてこちらもヒリヒリ(シクシク?)してきました。
あ〜面白かった。
そして、巻末を見ると原作はすでに16巻(手元に本がないので未確認。18巻だったかも?)まで出ている模様。先の楽しみが増えてうれしいなぁ。
ISBN:4334761755 文庫 矢沢 聖子 光文社 ¥660
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色重ね
2006年12月2日 読書記録第3紀(06.07〜)
最近チェックしているBLの辛口書評サイトで、星は少なかったけれどなかなか褒められていたので興味を持って手に取る。いや、SMだっちゅーからさ(大汗)。
SMはSMなんだけれど、潜在的にSとMな人がめぐり合ってはっぴー、ってな話だったので、調教場面はなく、やや物足りなさが……って何を書いてるんだワタシ!!(笑)
浮世絵の春/画をモチーフにしているのですが、文字で書かれている男/色の春/画作品の描写にはドキドキしました。ぜひ月岡芳年で見てみたい。いま生きてる人でいったら山本タカト。最初の画集は持ってます。
ISBN:419900338X 文庫 高口 里純 徳間書店 ¥540
SMはSMなんだけれど、潜在的にSとMな人がめぐり合ってはっぴー、ってな話だったので、調教場面はなく、やや物足りなさが……って何を書いてるんだワタシ!!(笑)
浮世絵の春/画をモチーフにしているのですが、文字で書かれている男/色の春/画作品の描写にはドキドキしました。ぜひ月岡芳年で見てみたい。いま生きてる人でいったら山本タカト。最初の画集は持ってます。
ISBN:419900338X 文庫 高口 里純 徳間書店 ¥540
隠された風景―死の現場を歩く
2006年11月26日 読書記録第3紀(06.07〜)
毎日新聞に2000年に連載された特集記事を本にまとめたもの。
生を実感できないのは、死が日常生活から隠されているからだ、という視点から、捨てられたペットの処理施設、食肉生産施設、そして自殺者についてのドキュメンタリ。
特に食肉産業が、すごく身につまされました。そういや普段、スーパーでパックになってる肉を買ってきて調理してる、それはすでに「食材」であって、生きていたことを考えることさえしなくなってる。ご飯を食べるときの「いただきます」も、料理してくれた母に対して言っているけど、作ってくれた人のことなんか考えてなかったよ。
ちょうどタイムリーに輸入豚肉の問題も出てきていて、自分たちの食について振り返ってみるきっかけになりました。
ISBN:486124031X 単行本 福岡 賢正 南方新社 ¥1,680
生を実感できないのは、死が日常生活から隠されているからだ、という視点から、捨てられたペットの処理施設、食肉生産施設、そして自殺者についてのドキュメンタリ。
特に食肉産業が、すごく身につまされました。そういや普段、スーパーでパックになってる肉を買ってきて調理してる、それはすでに「食材」であって、生きていたことを考えることさえしなくなってる。ご飯を食べるときの「いただきます」も、料理してくれた母に対して言っているけど、作ってくれた人のことなんか考えてなかったよ。
ちょうどタイムリーに輸入豚肉の問題も出てきていて、自分たちの食について振り返ってみるきっかけになりました。
ISBN:486124031X 単行本 福岡 賢正 南方新社 ¥1,680
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インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門
2006年11月21日 読書記録第3紀(06.07〜)
オンラインマガジン「Hot Wired Japan」に連載されていた記事をまとめたもの。
著者は30代後半の法政大学社会学部助教授。ネットおたくらしく、連載時にあった「特定のオンライン文化を前提としないと理解できないような冗談」を本にまとめるに際してかなりはずしたらしいけれど、それでも2ちゃん用語が散見される。
とはいえ、論じていることは「法とはなにか」「社会とは何か」ということを教科書的に論じていて、「じゃあ、それを今のネットの世界にあてはまるとこう考えられるんじゃないの?」というスタンスで、好感が持てる。
著者近影のヒッジョーに癖のある写真に引かないでぜひ読んでみてほしいものです。
ISBN:4797334673 新書 白田 秀彰 ソフトバンククリエイティブ ¥735
著者は30代後半の法政大学社会学部助教授。ネットおたくらしく、連載時にあった「特定のオンライン文化を前提としないと理解できないような冗談」を本にまとめるに際してかなりはずしたらしいけれど、それでも2ちゃん用語が散見される。
とはいえ、論じていることは「法とはなにか」「社会とは何か」ということを教科書的に論じていて、「じゃあ、それを今のネットの世界にあてはまるとこう考えられるんじゃないの?」というスタンスで、好感が持てる。
著者近影のヒッジョーに癖のある写真に引かないでぜひ読んでみてほしいものです。
ISBN:4797334673 新書 白田 秀彰 ソフトバンククリエイティブ ¥735
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冬の狼
2006年11月16日 読書記録第3紀(06.07〜)
後ほどきちんと感想を書きますが、取り急ぎ一言。
なんてステキなBLSFなんだ〜ッ!
切ない系がお好きな方はぜひ。ヒッジョーに入手困難ですが。
ISBN:4150200726 文庫 エリザベス・A・リン 早川書房 ¥441
なんてステキなBLSFなんだ〜ッ!
切ない系がお好きな方はぜひ。ヒッジョーに入手困難ですが。
ISBN:4150200726 文庫 エリザベス・A・リン 早川書房 ¥441
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知らないと危ない「犯罪捜査と裁判」基礎知識
2006年11月9日 読書記録第3紀(06.07〜)
夜のお仕事(笑)関係資料。
……もっと早くこの本の存在を知っていれば!!
本人が元検事だからか裁判関係により紙幅を割いていて、実際知りたいその前段階は物足りなかったものの、量刑なんかを具体的な数字を挙げて説明していて非常に参考になりました。
ISBN:4062637324 文庫 河上 和雄 講談社 ¥650
……もっと早くこの本の存在を知っていれば!!
本人が元検事だからか裁判関係により紙幅を割いていて、実際知りたいその前段階は物足りなかったものの、量刑なんかを具体的な数字を挙げて説明していて非常に参考になりました。
ISBN:4062637324 文庫 河上 和雄 講談社 ¥650
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