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映画『キリクと魔女』、映画『アズールとアスマール』の鬼才ミッシェル・オスロ監督が、光と影と圧倒的な色彩で紡ぐ、6つの愛の物語。

夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公となります。
その6つの短編作品を通して描かれるのは、愛のお話。呪われた人を愛した時、生贄として殺される少女を愛した時、愛の証に愛する者の命を奪わねばならない時、愛はその深さを試されるのです。


『キリクと魔女』(感想:http://yogiribook.diarynote.jp/?day=20030826)も『アズールとアスマール』(感想:http://yogiribook.diarynote.jp/200708120038090000/)もすばらしかったので、満を持して3Dを観に行きました。

世界各地の民話を元にした短編6つのオムニバスで、恋人同士が正しい行いを貫いて愛を得る話。人物はみな影絵になっていて単調な一方、背景がキラキラ輝くうつくしい映像でうっとりです。
舞台はそれぞれヨーロッパ(近世)、カリブ、アフリカ、インカ、チベット、ヨーロッパ(中世)で、ヨーロッパのしっとりとした森の重なる青や、カリブの鮮やかな植物の色、チベットは曼荼羅の極彩色と、ヒマラヤの朝焼けなどなど。それぞれの地域らしさの滲む色使いでした。
3D効果は、飛び出す迫力!という衒いではなくて、影絵らしく、人物のシルエットの層と、近景・中景・遠景という各層が重なり合っている感じが、本当の影絵舞台のようで、2Dよりも味わい深くなっているのではないかしら? あくまでアナログっぽい効果、と言ったらいいのか。
あの色彩の美しさと、あの感じはやっぱり映画館で見て欲しいです。

あえて難を言えば、それぞれのお話がとても短いので、もっと見せてほしいシーンが多かったこと。あと、やっぱり世界が小さく感じてしまったことでしょうか。
(当初はテレビ用のシリーズ企画だったらしい。)
あ、あと、せっかく世界各地の民族衣装を着ているはずなのに、影絵なので衣装のきらびやかさはないのがなー。近世のキラキラドレスとかチベットの鮮やかな刺繍、インカのきんきら衣装もカラーで見たかった(笑)。

お話としてはチベット(のお姫様の性格)がなんなんですが(ま、民話なので…)、一番好きな映像もチベットなんですよね~やっぱりアジア人なので。

ともあれ、非常に満足でした☆

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