かいじゅうたちのいるところ
2010年2月10日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
水曜に外勤が早めに終わって、でも帰社すると定時を回ってしまうので、思い切って直帰することに。
外勤先の川崎に来たならIMAXでアバターでも観たいと思ったのですが、うまい時間が合わず、駅前でコーヒーを飲んで休んで、さて帰ろうか、というときにふと思い立ってケータイで調べたら、「かいじゅうたちのいるところ」があと10分で始まるのを知りまして。
家の近所のシネコンでは朝の1回しか上映がなくて、まだ観ていなかったものですからそこから慌てて駅の向こう側のチネチッタへ走る(笑)。
ちょっと迷ったこともあって最初の数分は観られませんでしたが、無事に見ることが出来ました。
それに、偶然ですがレディースデイだったので安かったし!
内容は、ツボはいいところを突いているので、もうちょっと強く、もう一押し欲しかったなぁ、というところ。
かいじゅうたちのいる島は、もっと不条理でもよかったような。80年代くらいにやってたサントリーのCMみたいな。
これとか
http://www.youtube.com/watch?v=YotCl8xcRtk
これとか。
http://www.youtube.com/watch?v=aWo1aNdn6fQ
かいじゅうたちにカップルがあるところとか、なんとなく、子どもの夢というよりなにか大人の常識見え隠れしているところがなぁ……。
でも現実世界とのリンクはさり気なく分かりやすくてよかった。
外勤先の川崎に来たならIMAXでアバターでも観たいと思ったのですが、うまい時間が合わず、駅前でコーヒーを飲んで休んで、さて帰ろうか、というときにふと思い立ってケータイで調べたら、「かいじゅうたちのいるところ」があと10分で始まるのを知りまして。
家の近所のシネコンでは朝の1回しか上映がなくて、まだ観ていなかったものですからそこから慌てて駅の向こう側のチネチッタへ走る(笑)。
ちょっと迷ったこともあって最初の数分は観られませんでしたが、無事に見ることが出来ました。
それに、偶然ですがレディースデイだったので安かったし!
内容は、ツボはいいところを突いているので、もうちょっと強く、もう一押し欲しかったなぁ、というところ。
かいじゅうたちのいる島は、もっと不条理でもよかったような。80年代くらいにやってたサントリーのCMみたいな。
これとか
http://www.youtube.com/watch?v=YotCl8xcRtk
これとか。
http://www.youtube.com/watch?v=aWo1aNdn6fQ
かいじゅうたちにカップルがあるところとか、なんとなく、子どもの夢というよりなにか大人の常識見え隠れしているところがなぁ……。
でも現実世界とのリンクはさり気なく分かりやすくてよかった。
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パブリック・エネミーズ
2010年1月9日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
※ちなみに画像は間違いです(笑)。
劇場鑑賞券が当たったのですが、ネットで感想を読んでいるとどうもおもしろくなさそう?と思ってなかなか行く気になれなかったら、そろそろ公開が終わってもおかしくない時期になってしまい、慌てて見に行きました。
デイヴィッド・ウェンハムは相変わらずいい声をしていました。以上。
ってか、ただで見ておいてなんですが、私の2時間40分を返せ!と心から思った……。
うっかり途中で眠ってしまった間にウェンハムの出番が終わっちゃったじゃないかー(涙)。
ギャング映画にそれほど造詣が深いわけではないですが、これならヒース・レジャーとオーランド・ブルームが共演した豪映画「ケリー・ザ・ギャング」のほうが100万倍おもしろいと思いました。
あーあ……。
劇場鑑賞券が当たったのですが、ネットで感想を読んでいるとどうもおもしろくなさそう?と思ってなかなか行く気になれなかったら、そろそろ公開が終わってもおかしくない時期になってしまい、慌てて見に行きました。
デイヴィッド・ウェンハムは相変わらずいい声をしていました。以上。
ってか、ただで見ておいてなんですが、私の2時間40分を返せ!と心から思った……。
うっかり途中で眠ってしまった間にウェンハムの出番が終わっちゃったじゃないかー(涙)。
ギャング映画にそれほど造詣が深いわけではないですが、これならヒース・レジャーとオーランド・ブルームが共演した豪映画「ケリー・ザ・ギャング」のほうが100万倍おもしろいと思いました。
あーあ……。
エバー・アフター [DVD]
2010年1月1日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
忘れないうちに記録だけ。
ドリュー・バリモアは美人過ぎないところがリアリティあってよかった。
継母の、複雑な内面と戯画化された演技の両立がすばらしかった。
王子……ま、ディズニーの王子らしい個性のなさでよろしいかと?
ドリュー・バリモアは美人過ぎないところがリアリティあってよかった。
継母の、複雑な内面と戯画化された演技の両立がすばらしかった。
王子……ま、ディズニーの王子らしい個性のなさでよろしいかと?
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ニュー・ムーン/トワイライト・サーガ
2009年11月28日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (2)
前作「初恋/トワイライト」で中学生のころの萌えな気持ちを思い出し新鮮な感じを受けたこのシリーズの第2弾が本日公開と言うことで、さっそく見てきました。
相変わらず乙女の萌えポイントを外さないストーリーおよび台詞の数々に、映画館のシートで悶えました(笑)。
1作目では吸血鬼と恋人同士になったのですが、そこで散りばめられていた萌え設定を、今回それぞれ成長させてきた、という感じ。
<萌え設定>
その1■恋人は不老不死なので、吸血鬼にしてくれないとヒロインだけが年を取ってしまう/ヒーローは吸血鬼としての不自由な生き方をヒロインに選ばせたくない、というジレンマ
……ま、最終的にはヒロインの容色が衰えないうちに吸血鬼になるのでしょうが、上のジレンマを乗り越える、吸血鬼にしないとならない決定的な要因を、どう設定するかってのは今後の見所でしょうか。
後は、いかにしてシリーズを終わらせるまでにヒーローの我慢を引っ張るか。
今回は「ヒロインが高校を卒業するまで」という時限装置をセットしましたが。
その2■ヒロインに横恋慕する幼馴染の年下の男の子
前作で張ってた伏線が今回メインになりました。可愛い弟分がいつの間にかマッチョな青年になって、イヌころのようにヒロインに懐いていると思ったら……!! という乙女の願望をストレートに表した当て馬、というか咬ませ犬?
でも、ワンコ系攻が萌えポイントなもので、正直なところ、
「ジェイコブのほうがいいじゃん~!」
と思ってしまうのでした。
とはいえ、ジェイコブが片思いを押し殺してるところが萌えるんですね。
ちょうど、エドワードがヒロインへの食欲を押し殺してるのと同様。
その3■ヒロインを付け狙う強敵美女
前作でヒーローに恋人を殺された、赤毛の大人な美女、ヴィクトリアも不気味ですが、今回、イタリアの古い吸血鬼一族の、ロリ系金髪美少女ジェーンが加わってさらに豪華な敵陣営に。
ジェーン役のダコタ・ファニング、今回ほとんど動きがなくて期待はずれだったなぁ。次回以降活躍するんでしょうけれど、もう少し不気味さ・恐ろしさを出して欲しかったかな。せめて、きっちり結い上げた髪を解いてほしかった。
まあそんなわけで、来年公開予定の第3弾「エクリプス」も非常に楽しみなのでした。
相変わらず乙女の萌えポイントを外さないストーリーおよび台詞の数々に、映画館のシートで悶えました(笑)。
1作目では吸血鬼と恋人同士になったのですが、そこで散りばめられていた萌え設定を、今回それぞれ成長させてきた、という感じ。
<萌え設定>
その1■恋人は不老不死なので、吸血鬼にしてくれないとヒロインだけが年を取ってしまう/ヒーローは吸血鬼としての不自由な生き方をヒロインに選ばせたくない、というジレンマ
……ま、最終的にはヒロインの容色が衰えないうちに吸血鬼になるのでしょうが、上のジレンマを乗り越える、吸血鬼にしないとならない決定的な要因を、どう設定するかってのは今後の見所でしょうか。
後は、いかにしてシリーズを終わらせるまでにヒーローの我慢を引っ張るか。
今回は「ヒロインが高校を卒業するまで」という時限装置をセットしましたが。
その2■ヒロインに横恋慕する幼馴染の年下の男の子
前作で張ってた伏線が今回メインになりました。可愛い弟分がいつの間にかマッチョな青年になって、イヌころのようにヒロインに懐いていると思ったら……!! という乙女の願望をストレートに表した当て馬、というか咬ませ犬?
でも、ワンコ系攻が萌えポイントなもので、正直なところ、
「ジェイコブのほうがいいじゃん~!」
と思ってしまうのでした。
とはいえ、ジェイコブが片思いを押し殺してるところが萌えるんですね。
ちょうど、エドワードがヒロインへの食欲を押し殺してるのと同様。
その3■ヒロインを付け狙う強敵美女
前作でヒーローに恋人を殺された、赤毛の大人な美女、ヴィクトリアも不気味ですが、今回、イタリアの古い吸血鬼一族の、ロリ系金髪美少女ジェーンが加わってさらに豪華な敵陣営に。
ジェーン役のダコタ・ファニング、今回ほとんど動きがなくて期待はずれだったなぁ。次回以降活躍するんでしょうけれど、もう少し不気味さ・恐ろしさを出して欲しかったかな。せめて、きっちり結い上げた髪を解いてほしかった。
まあそんなわけで、来年公開予定の第3弾「エクリプス」も非常に楽しみなのでした。
セックスとパーティと嘘
2009年9月17日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
と、いうわけでさっそく行ってまいりました「ラテンビート映画祭」
訳その1>http://yogiribook.diarynote.jp/200908300030528320/
訳その2>http://yogiribook.diarynote.jp/200909161855009457/
実は事前にちょっとネットで既に見た人の日本語の感想がないかなぁと検索したのですが、たまたま見つけたのがものすごく評価が低く、「こりゃもしかしたらハズレかも」とあまり期待しないで見に行きました。
あらためて内容紹介の引用。
とりあえず、上映時間の半分は若者が入れ替わり立ち替わりドラッグやってるかセックスしてるか、という映画でした(汗)。
あまりにそういう描写が続くし、複数のストーリーが平行して進んでなかなか全体像が見えないので、中盤ではほとんど飽きがきて……。
正直、「親友に片思いして悩んでいる人」くらいしか感情移入できない。
のですが。
終盤になって、ある象徴的なシーンを見てハッとしました。
この映画、聖書をモチーフにしてたのか?!
いったんそれに気づくと、その後の話も画面作りも、聖書のあのエピソードやこのエピソードを模しているのが、素人目にもピンと来る。すると、妙にもったいぶった演出も腑に落ちる。
ホント、目からウロコでした。映画が終わったら拍手したくなった(笑)。
とはいえ、このキャラ=キリスト、という風に決まっている訳でもないようで、ある場面ではこの人がキリストだけど、別の場面では違うキャラ、というようでした。
ああー、こりゃ非キリスト教文化圏の人間には敷居が高いよ(涙)。もう一度初めからそういう目で見直したい。でも、きっと私には分からないこともたくさん盛り込まれてるに違いない。
誰かキリスト教の図像学とかに詳しい人に解説してほしい……。
訳その1>http://yogiribook.diarynote.jp/200908300030528320/
訳その2>http://yogiribook.diarynote.jp/200909161855009457/
実は事前にちょっとネットで既に見た人の日本語の感想がないかなぁと検索したのですが、たまたま見つけたのがものすごく評価が低く、「こりゃもしかしたらハズレかも」とあまり期待しないで見に行きました。
あらためて内容紹介の引用。
真夏のスペイン、アリカンテ。ビーチ、クラブ、ディスコやバーに集う若者達は、最高の夏を過ごそうと夜毎見境なく快楽に身を沈めていた。アルコール、ドラッグは当たり前、自らに嘘をつき友人を裏切り、若さと衝動に任せて体をぶつけ合う彼らも、やがてそれぞれの満たされない想いを感じ取り、心の隙間を埋めようと互いに身を寄せ始める。親友のニコに実らぬ恋心を抱くトニーもその一人。しかし彼の孤独に救いは無かった。クールなファッションに身を包むスペインのアイドル総出演。若者達の苦く切ない一夏の物語はアルモドバルの新作を抜き興行トップに。
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/jp09/mentiras_y_gordas.html
とりあえず、上映時間の半分は若者が入れ替わり立ち替わりドラッグやってるかセックスしてるか、という映画でした(汗)。
あまりにそういう描写が続くし、複数のストーリーが平行して進んでなかなか全体像が見えないので、中盤ではほとんど飽きがきて……。
正直、「親友に片思いして悩んでいる人」くらいしか感情移入できない。
のですが。
終盤になって、ある象徴的なシーンを見てハッとしました。
この映画、聖書をモチーフにしてたのか?!
いったんそれに気づくと、その後の話も画面作りも、聖書のあのエピソードやこのエピソードを模しているのが、素人目にもピンと来る。すると、妙にもったいぶった演出も腑に落ちる。
ホント、目からウロコでした。映画が終わったら拍手したくなった(笑)。
とはいえ、このキャラ=キリスト、という風に決まっている訳でもないようで、ある場面ではこの人がキリストだけど、別の場面では違うキャラ、というようでした。
ああー、こりゃ非キリスト教文化圏の人間には敷居が高いよ(涙)。もう一度初めからそういう目で見直したい。でも、きっと私には分からないこともたくさん盛り込まれてるに違いない。
誰かキリスト教の図像学とかに詳しい人に解説してほしい……。
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リリィ、はちみつ色の秘密
2009年8月29日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
この週末は特に予定がなくて、久々に映画でも行こうかとお気に入りのギンレイホール(名画座)の上映作品を調べたら、これでした。
ロードショー時には名前を聞いていなかったので、公式サイトで予告編を見たのですが、このジャケットの右にいる美少女が、よもやダコタ・ファニングだなんて予告の最後に名前が出るまでまるで気づきませんでした(汗)。
しかも父親役がP.ベタニー。そりゃ見に行くっきゃないでしょ。
物語は、アメリカで公民権法が成立した1964年。4歳のとき、銃の暴発で母を死なせるという、重い心の傷を負った14歳の白人の少女が、白人にたてついて命の危険に晒された黒人家政婦と一緒に、家出をして亡き母の思い出を辿り、とある黒人養蜂家の3姉妹の家に潜り込み、やがて癒されていく、という話。
この少女の心の傷があまりに重くて、ボロ泣きでした。そして彼女を引き受ける養蜂家の長女(といってもいい年。ジャケットの左側)の包容力に見ているほうも癒される……。
ダコタちゃんは、スクリーンでは子どもの頃の面影が残っておりました。もしそれがなかったら、整形したのかと思うほどの変貌っぷりです。
そして、病的な白い肌と怖いくらいの青い目が、この上ないほどベタニーと親子にぴったり。そして、貧しい桃農園労働者であるベタニーがどうもしっくり来ない。学がありそうに見えるんだもの。
私にとってベタニーは、「マスター&コマンダー」のマチュリン先生なのですが、一箇所、マチュリンと同じ仕草をしているところがあって、ありゃあベタニーの癖なのか、とおもうと可笑しかった。
や、いい映画でした。
ロードショー時には名前を聞いていなかったので、公式サイトで予告編を見たのですが、このジャケットの右にいる美少女が、よもやダコタ・ファニングだなんて予告の最後に名前が出るまでまるで気づきませんでした(汗)。
しかも父親役がP.ベタニー。そりゃ見に行くっきゃないでしょ。
物語は、アメリカで公民権法が成立した1964年。4歳のとき、銃の暴発で母を死なせるという、重い心の傷を負った14歳の白人の少女が、白人にたてついて命の危険に晒された黒人家政婦と一緒に、家出をして亡き母の思い出を辿り、とある黒人養蜂家の3姉妹の家に潜り込み、やがて癒されていく、という話。
この少女の心の傷があまりに重くて、ボロ泣きでした。そして彼女を引き受ける養蜂家の長女(といってもいい年。ジャケットの左側)の包容力に見ているほうも癒される……。
ダコタちゃんは、スクリーンでは子どもの頃の面影が残っておりました。もしそれがなかったら、整形したのかと思うほどの変貌っぷりです。
そして、病的な白い肌と怖いくらいの青い目が、この上ないほどベタニーと親子にぴったり。そして、貧しい桃農園労働者であるベタニーがどうもしっくり来ない。学がありそうに見えるんだもの。
私にとってベタニーは、「マスター&コマンダー」のマチュリン先生なのですが、一箇所、マチュリンと同じ仕草をしているところがあって、ありゃあベタニーの癖なのか、とおもうと可笑しかった。
や、いい映画でした。
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
2009年8月29日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
上記「リリィ、はちみつ色の秘密」と併映。いっそ見なくてもいいかと思ったけれど、貧乏性なので見れるものは見る。
エッセイの映画化だそうで、特になにか大きなドラマがあるというよりも日常のエピソードの積み重ねを描いていく。
動物モノといっても動物が可愛いわけでなく、かといって「ベートーベン」ほど笑いに徹するわけでもないのでわりと淡々と見る。そして動物モノの宿命として最後に見取るところまで。
どうせ来るとは思っていたのに条件反射で泣く。クヤシイ。
子どもの頃に飼っていたイヌが、やっぱり躾をきちんとしなかったのでマーリーみたいな感じで、懐かしく見た。
でも、脱走したり物を取ったり鳴いたり、ってのはやっぱり、イヌのストレスの現れなんだと今にして思う。
かわいそうなことをした。
エッセイの映画化だそうで、特になにか大きなドラマがあるというよりも日常のエピソードの積み重ねを描いていく。
動物モノといっても動物が可愛いわけでなく、かといって「ベートーベン」ほど笑いに徹するわけでもないのでわりと淡々と見る。そして動物モノの宿命として最後に見取るところまで。
どうせ来るとは思っていたのに条件反射で泣く。クヤシイ。
子どもの頃に飼っていたイヌが、やっぱり躾をきちんとしなかったのでマーリーみたいな感じで、懐かしく見た。
でも、脱走したり物を取ったり鳴いたり、ってのはやっぱり、イヌのストレスの現れなんだと今にして思う。
かわいそうなことをした。
ディア・ドクター
2009年7月3日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
金曜日、昼休みに自席でお弁当を食べながらネットを見ていてふと、
「ディア・ドクター観たいな」
と思い立ち、いきなり定時退社決定。最終回に滑り込んで見てきました。
すごい緊張感の溢れる画面で、しょっぱなから釘付け。
そして、いろんな人の想い(もしくは思惑)の微妙なバランスで成り立つ奇蹟のような嘘が、ゆっくりと追い詰められて壊れていく過程が実に丹念に描かれていて、合い間合い間に、嘘が露見してから、偽医者の事件を捜査する刑事の聞き込みが挟み込まれて、嘘に加担していた人たちの想いが語られたり語られなかったり(いつまでも嘘を守ろうとしたり)する。
主人公の偽医者は、最後、嘘が瓦解する現場から逃げたようにも見えるし、自分から姿を消すことで人の想いを救ったようにも見える。
すべての登場人物によい面と悪い面の二面性があって、人間の存在自体が、善と悪の間を曖昧に揺れ動いて生きているのだと感じました。
もう中盤以降あちこちのシーンできりきり胃が痛くなるような切なさに涙が滲んだ。でも、けっして映画の間は号泣はしない。というか出来ない。張り詰めた空気が最後まで持続するから。
だから、エンドロールが始まってようやく気持ちが緩んで、思い切り泣きたくなる。そんな映画。
西川美和、天才。
思わず帰りに書店に立ち寄って、原作ということになっている「きのうの神さま」(直木賞候補になってましたね)も買っちゃった。
とはいえ、直木賞は今度こそ北村薫に取ってほしいなぁ……。候補作は読んでないけど(汗)。
「ディア・ドクター観たいな」
と思い立ち、いきなり定時退社決定。最終回に滑り込んで見てきました。
すごい緊張感の溢れる画面で、しょっぱなから釘付け。
そして、いろんな人の想い(もしくは思惑)の微妙なバランスで成り立つ奇蹟のような嘘が、ゆっくりと追い詰められて壊れていく過程が実に丹念に描かれていて、合い間合い間に、嘘が露見してから、偽医者の事件を捜査する刑事の聞き込みが挟み込まれて、嘘に加担していた人たちの想いが語られたり語られなかったり(いつまでも嘘を守ろうとしたり)する。
主人公の偽医者は、最後、嘘が瓦解する現場から逃げたようにも見えるし、自分から姿を消すことで人の想いを救ったようにも見える。
すべての登場人物によい面と悪い面の二面性があって、人間の存在自体が、善と悪の間を曖昧に揺れ動いて生きているのだと感じました。
もう中盤以降あちこちのシーンできりきり胃が痛くなるような切なさに涙が滲んだ。でも、けっして映画の間は号泣はしない。というか出来ない。張り詰めた空気が最後まで持続するから。
だから、エンドロールが始まってようやく気持ちが緩んで、思い切り泣きたくなる。そんな映画。
西川美和、天才。
思わず帰りに書店に立ち寄って、原作ということになっている「きのうの神さま」(直木賞候補になってましたね)も買っちゃった。
とはいえ、直木賞は今度こそ北村薫に取ってほしいなぁ……。候補作は読んでないけど(汗)。
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ヒストリーボーイズ [DVD]
2009年6月14日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)高校の進学組で学ぶ8人の生徒たち。名門大学目指して受験勉強に励む彼らだったが、しかし太っちょの老教師・ヘクターは、そんな型どおりの受験勉強を超えた、深みのある教育に情熱を注いでいた。そんな中、名門オックスフォード出身の教員・アーウィンがやってくる。彼はまさに、ヘクターとは正反対の、型どおりの受験勉強を指導する教師だったのだが…。
1983年のイギリスを舞台に、名門大学を目指す高校生たちの青春を描く。ミュージカルの頂点を決めるトニー賞で6部門を制覇した同名舞台の映画化である。監督は『クルーシブル』のニコラス・ハイトナー。オリジナル・キャストを揃え、本場ブロードウェイ・ミュージカルの楽しさがたっぷり詰まった、青春熱血コメディである。
そもそもは、某所にてアラン・ベネット「やんごとなき読者」(白水社、2000円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4560092257
の書評を読んで興味が湧き、密林で買い物かごに放り込んだところ、ベネット脚本・ロンドンからブロードウェイに進出してトニー賞も受賞した舞台の映画化(けど日本ではDVDスルーとなった)作品だというこれをお薦めされたのでした。
ええ、別にゲ●が出てくるからとかそういうことは購入理由では……(げほげほ)。
舞台の映画化だからか登場人物や場面が切り詰められてこぢんまりとした印象で、舞台がどんなだったか想像できるようだっただけれど、さすがに脚本は秀逸で、テンポのいい、研ぎ澄まされた台詞とそこにぽんぽん挿入される皮肉に、つい引き込まれてしまいました。
ただ、登場人物が先生4人、生徒8人もいるので一人一人の書き込みは、映画にしては足りないかな、という感じも否めませんが、でもとても面白かったです。
キャストも舞台出演者はそのまま映画版に出演しているそうで、歌も上手いしピアノも弾いてます。
テーマは、昔ながらの教養としての古典の授業と、テクニックとしての受験向け授業との対比。けれども、昔ながらの授業をするヘクター先生も受験対策授業を教えるアーウィン先生も、お互いを貶めるでなく、ただ自分がよりよいと思う知識を生徒に伝えようとする。生徒たちはそれぞれがなにかを得て巣立っていく、という筋書きです。
や、ゲ……が出るとはいってもそれがメーンでは……ないと……多分(脂汗)。
でも、とある生徒が先生に粉かけるシーンは出色だったなぁ。若さの勢いと叩き込まれた弁論術でがんがん言葉で責める生徒にうろたえる先生(メガネ)萌え。
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ガタカ
2009年5月26日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (2)
アイロン掛けたりスカートのまつり縫いをしたりしながら見てました。
久しぶりに見て、いろいろ細かいところまで覚えているものだなぁと思いました。それだけ印象深い作品だということか。設定が斬新で筋書きがシンプルで、その上に台詞に描かれない人間描写をこれでもかと詰め込んで、贅沢な映画です。
そして、このころはイーサン・ホークもウマ・サーマンも、そしてジュード・ロウも若くてきれいだたな~としみじみしちゃいました……。(いえ、いまの彼らがどうこう言うつもりじゃなくて。主に誰かさんの前髪が←あっ)
久しぶりに見て、いろいろ細かいところまで覚えているものだなぁと思いました。それだけ印象深い作品だということか。設定が斬新で筋書きがシンプルで、その上に台詞に描かれない人間描写をこれでもかと詰め込んで、贅沢な映画です。
そして、このころはイーサン・ホークもウマ・サーマンも、そしてジュード・ロウも若くてきれいだたな~としみじみしちゃいました……。(いえ、いまの彼らがどうこう言うつもりじゃなくて。主に誰かさんの前髪が←あっ)
マスター・アンド・コマンダー
2009年5月18日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (2)
いったい何度目になるのか定かではないけれど、またこのDVDを引っ張り出して観た。
何度観てもおもしろい。台詞をそぎ落とし、ディテールで語る語り口。
大海原の爽快さと、船という密室での濃い人間ドラマ。
想像を絶するような生活が当たり前だった人たちの描写。
生きることと死ぬことをあわせた人間賛歌。
は~堪能。
ウィアー監督っていま何か新しい作品撮ってるのかしら? そろそろ新しい作品がみたいな~。
何度観てもおもしろい。台詞をそぎ落とし、ディテールで語る語り口。
大海原の爽快さと、船という密室での濃い人間ドラマ。
想像を絶するような生活が当たり前だった人たちの描写。
生きることと死ぬことをあわせた人間賛歌。
は~堪能。
ウィアー監督っていま何か新しい作品撮ってるのかしら? そろそろ新しい作品がみたいな~。
トワイライト ~初恋~
2009年4月5日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (2)
原作を見たときにはあまりのラノベ風味に食指が動かなかったのですが、「わたしが中学生だったらゼッタイにハマってただろうな~」という厨設定が気にはなっておりました。
今回の映画化、主演の2人が美形!しかも雰囲気出てるじゃん、ということで、ひさびさに中学生な自分の萌えに再会しに映画館へ行ってきました。
厨! まさに厨2病女子が妄想しそうな設定!!!
吸血鬼×人間の女の子の純愛、異種族間の恋愛という超高いハードル、吸血鬼は超ハンサムで何でもできて医者の息子(養子)としてセレブな生活をしているという3高どころかハイパー高(<今作った)、そして「人間を襲わなくても生きていける」というご都合主義!(笑)。
吸血鬼男子はときどき人間の女の子に(食料として?)ムラッと来るけど、けっして、けっして彼女を襲わないそのストイシズムが超萌えです。
なんだか、添加物満載の極甘・カラフルなお菓子を食べたような、罪悪感と表裏一体の満足感で一杯です。
ああ……原作に手を出してしまいそう(笑)。
そうそう。
吸血鬼男子の家族はみんな吸血鬼で、お医者のパパ以下7人家族でものすごい身体能力を駆使した野球をするのですが。
……もしかしてパパは野球をやりたいために家族を増やしたんじゃないかと邪推しています(笑)。
そうしたらあと11人必要だ!
今回の映画化、主演の2人が美形!しかも雰囲気出てるじゃん、ということで、ひさびさに中学生な自分の萌えに再会しに映画館へ行ってきました。
厨! まさに厨2病女子が妄想しそうな設定!!!
吸血鬼×人間の女の子の純愛、異種族間の恋愛という超高いハードル、吸血鬼は超ハンサムで何でもできて医者の息子(養子)としてセレブな生活をしているという3高どころかハイパー高(<今作った)、そして「人間を襲わなくても生きていける」というご都合主義!(笑)。
吸血鬼男子はときどき人間の女の子に(食料として?)ムラッと来るけど、けっして、けっして彼女を襲わないそのストイシズムが超萌えです。
なんだか、添加物満載の極甘・カラフルなお菓子を食べたような、罪悪感と表裏一体の満足感で一杯です。
ああ……原作に手を出してしまいそう(笑)。
そうそう。
吸血鬼男子の家族はみんな吸血鬼で、お医者のパパ以下7人家族でものすごい身体能力を駆使した野球をするのですが。
……もしかしてパパは野球をやりたいために家族を増やしたんじゃないかと邪推しています(笑)。
そうしたらあと11人必要だ!
MILK
2009年3月31日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
久しぶりに試写会に当たったので、友達をさそって見てきました。
公式サイト http://milk-movie.jp/enter.html
あらすじ: 1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成することになる。(シネマトゥデイ)
以下、ネタバレ注意!
じわじわといい映画でした。
実在の人物、それも暗殺された人と言うことで、最後は死んで終わる、というのは初めからわかっていて、実際に映画の中でも最初に「8年後に殺される」ことがわかっているので、もっと「泣かせ」に走れば号泣させられると思うのですが、そこをガス・ヴァン・サント監督は、非常にクールに、抑制して演出していて、だからこそ余計に見終わったあとの余韻がいつまでも続くように思います。
(それでも、一緒に行った友人と、隣に座っていたカップルの女の子はしみじみ泣いてました。)
当時の映像も頻繁に挿入されて、半分ドキュメンタリー風味。だから、けっして観客を、”昔の遠いフィクション”を見ている気分に留めておこうとしない。今生きているわたしたちと地続きの地平で生きていた人たちの戦いであって、気軽に感情移入を許さない作りになっていると思う。
かといって、本当のドキュメンタリーのような説明口調でもないし。
監督の力量がさりげなく、けれど惜しみなく投入されているように思いました。
主演のショーン・ペンもすごい。
まるっきり、Gay(性癖でなく、陽気なという意味での)な性格の人にしか見えない。
エンドクレジットの直前に、実際のハーヴィー・ミルクの動画がちらっと映るんですが、ショーン・ペンとはまるっきり顔立ちが違うのに、笑い方が一緒! なので、全然違和感を覚えませんでした。すごいなぁ。
ミルクの恋人役のジェームズ・フランコが、ちゃんとゲイっぽいハンサムで、二人のらぶらぶっぷりも見ていて幸せな気分になれました。
二人とも役者だよな~。
フランコがミルクの元を離れた後に恋人になった子(名前失念)が、ちょっと頭の弱い子ちゃんを好演してました。正直うっとうしいんですが(笑)憎めない。
それと、ミルクの選挙スタッフたちそれぞれが印象的。特に、クリーヴくんが可愛い……と思っていたら、あ、メガネか。メガネが私の心の琴線を掴んだのか!!
ミルクを暗殺する同僚役。なぜミルクを殺すに至ったかという動機のひとつを、監督はさりげなく示しているのですが、あれはホモフォビアの問題に意識の低い人のうちどれくらいが気づくんだろうか……?
いや、BLではわりと当て馬の心理としてメジャーなんですが(汗)。
と、思いつくままに印象を並べてみましたが、同性愛を扱っているからと言って、関心のない人に避けて欲しくない、映画としてもとてもよくできた作品だと思いました。
そして、やはり私のココロの弱いところを突く映画でした。
私は同性愛者でもないしいろんな意味でマイノリティではなくて、強いて言えば腐女子属性がマイノリティですがそれだってきちんと隠して一般の生活を送っていますが。
それでも、子どものころから常にマイノリティ感を抱えて生きてきたんだなぁと、この映画を見ながらしみじみ感じました。
素の自分は周囲に受け入れてもらえない、という根深い自己不信感が、ゲイである生きにくさを生きている人たちに、共感するんだろうなぁと思いました。(あまり上手く言えてません)
もっとも、腐女子というマイノリティだから同性愛者に共感するのか、マイノリティ感が先にあって、同性愛者に共感してそのマイノリティ感を表現しているフィクションに自己投影して腐女子になっていくのかはわかりません。タマゴが先かニワトリが先か、って話ですね~。
なんてことも考えました。
公式サイト http://milk-movie.jp/enter.html
あらすじ: 1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成することになる。(シネマトゥデイ)
以下、ネタバレ注意!
じわじわといい映画でした。
実在の人物、それも暗殺された人と言うことで、最後は死んで終わる、というのは初めからわかっていて、実際に映画の中でも最初に「8年後に殺される」ことがわかっているので、もっと「泣かせ」に走れば号泣させられると思うのですが、そこをガス・ヴァン・サント監督は、非常にクールに、抑制して演出していて、だからこそ余計に見終わったあとの余韻がいつまでも続くように思います。
(それでも、一緒に行った友人と、隣に座っていたカップルの女の子はしみじみ泣いてました。)
当時の映像も頻繁に挿入されて、半分ドキュメンタリー風味。だから、けっして観客を、”昔の遠いフィクション”を見ている気分に留めておこうとしない。今生きているわたしたちと地続きの地平で生きていた人たちの戦いであって、気軽に感情移入を許さない作りになっていると思う。
かといって、本当のドキュメンタリーのような説明口調でもないし。
監督の力量がさりげなく、けれど惜しみなく投入されているように思いました。
主演のショーン・ペンもすごい。
まるっきり、Gay(性癖でなく、陽気なという意味での)な性格の人にしか見えない。
エンドクレジットの直前に、実際のハーヴィー・ミルクの動画がちらっと映るんですが、ショーン・ペンとはまるっきり顔立ちが違うのに、笑い方が一緒! なので、全然違和感を覚えませんでした。すごいなぁ。
ミルクの恋人役のジェームズ・フランコが、ちゃんとゲイっぽいハンサムで、二人のらぶらぶっぷりも見ていて幸せな気分になれました。
二人とも役者だよな~。
フランコがミルクの元を離れた後に恋人になった子(名前失念)が、ちょっと頭の弱い子ちゃんを好演してました。正直うっとうしいんですが(笑)憎めない。
それと、ミルクの選挙スタッフたちそれぞれが印象的。特に、クリーヴくんが可愛い……と思っていたら、あ、メガネか。メガネが私の心の琴線を掴んだのか!!
ミルクを暗殺する同僚役。なぜミルクを殺すに至ったかという動機のひとつを、監督はさりげなく示しているのですが、あれはホモフォビアの問題に意識の低い人のうちどれくらいが気づくんだろうか……?
いや、BLではわりと当て馬の心理としてメジャーなんですが(汗)。
と、思いつくままに印象を並べてみましたが、同性愛を扱っているからと言って、関心のない人に避けて欲しくない、映画としてもとてもよくできた作品だと思いました。
そして、やはり私のココロの弱いところを突く映画でした。
私は同性愛者でもないしいろんな意味でマイノリティではなくて、強いて言えば腐女子属性がマイノリティですがそれだってきちんと隠して一般の生活を送っていますが。
それでも、子どものころから常にマイノリティ感を抱えて生きてきたんだなぁと、この映画を見ながらしみじみ感じました。
素の自分は周囲に受け入れてもらえない、という根深い自己不信感が、ゲイである生きにくさを生きている人たちに、共感するんだろうなぁと思いました。(あまり上手く言えてません)
もっとも、腐女子というマイノリティだから同性愛者に共感するのか、マイノリティ感が先にあって、同性愛者に共感してそのマイノリティ感を表現しているフィクションに自己投影して腐女子になっていくのかはわかりません。タマゴが先かニワトリが先か、って話ですね~。
なんてことも考えました。
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以前、スペインの昼ドラのカップルにはまっているという話を書きました。
http://yogiribook.diarynote.jp/200811191940259054/
この2人の、髪の黒いほうの俳優さんの作品歴を調べておりまして、1本だけ、子どものころに映画に出演したことがあると判明し、英語字幕のついているDVDが出ているのもわかったので、取り寄せてみました。<凝り性
La ciudad de los prodigios[DVD]
http://www.amazon.co.jp/dp/B000A1HN8G
本人はほんの十秒足らず出てきたきりとはいえ、見つけただけでタイヘン満足だったのですが、映画自体もなかなか面白い映画でした。
原作はこちら。
エドゥアルド・メンドゥサ「奇蹟の都市」国書刊行会、1996
http://www.amazon.co.jp/dp/433603592X
19世紀末のバルセロナを舞台にしたノワール映画で、モデルニスモ建築のモダンで重厚な街を舞台に、セピア色な画面で怪しい男たちが策略をめぐらす話でした。
……そしてなぜか女装癖のある男が出てきて、
な ぜ ス ペ イ ン 映 画 は 必 ず ゲ イ を 出 さ な い と 気 が す ま な い ん だ ?!
と、我ながら顎のはずれる思いをいたしました(汗)。
http://yogiribook.diarynote.jp/200811191940259054/
この2人の、髪の黒いほうの俳優さんの作品歴を調べておりまして、1本だけ、子どものころに映画に出演したことがあると判明し、英語字幕のついているDVDが出ているのもわかったので、取り寄せてみました。<凝り性
La ciudad de los prodigios[DVD]
http://www.amazon.co.jp/dp/B000A1HN8G
本人はほんの十秒足らず出てきたきりとはいえ、見つけただけでタイヘン満足だったのですが、映画自体もなかなか面白い映画でした。
原作はこちら。
エドゥアルド・メンドゥサ「奇蹟の都市」国書刊行会、1996
http://www.amazon.co.jp/dp/433603592X
19世紀末のバルセロナを舞台にしたノワール映画で、モデルニスモ建築のモダンで重厚な街を舞台に、セピア色な画面で怪しい男たちが策略をめぐらす話でした。
……そしてなぜか女装癖のある男が出てきて、
な ぜ ス ペ イ ン 映 画 は 必 ず ゲ イ を 出 さ な い と 気 が す ま な い ん だ ?!
と、我ながら顎のはずれる思いをいたしました(汗)。
FLAG 一千万のクフラの記録
2009年2月22日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
たまたまテレビをつけたらNHK BShiにチャンネルが合っていて、いきなり始まった、ちょっと変わったアニメをそのまま見続けてしまった。
すごく面白かったし、興味深かった。
中央アジアの架空の国の内戦に国連軍が調停に入り、その戦闘を記録するカメラマンと、彼女の先輩カメラマンとの写真や動画の記録、という形で構成されたアニメ。だから、画面はほぼ常にデジタルカメラの枠線やバッテリー残量が入ってるし、手ぶれするし。
元はWebアニメだったらしい。そうでなきゃこれほど実験的なアニメは作れないだろうな。
見終わってからウェブで調べてみたら、総監督の高橋良輔という人は、ボトムズの人か!
判る気がする~。そして、だからこそサンライズのロボットアニメで育った世代の、心のツボにヒットするのね。
すごく面白かったし、興味深かった。
中央アジアの架空の国の内戦に国連軍が調停に入り、その戦闘を記録するカメラマンと、彼女の先輩カメラマンとの写真や動画の記録、という形で構成されたアニメ。だから、画面はほぼ常にデジタルカメラの枠線やバッテリー残量が入ってるし、手ぶれするし。
元はWebアニメだったらしい。そうでなきゃこれほど実験的なアニメは作れないだろうな。
見終わってからウェブで調べてみたら、総監督の高橋良輔という人は、ボトムズの人か!
判る気がする~。そして、だからこそサンライズのロボットアニメで育った世代の、心のツボにヒットするのね。
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Nico & Dani
2009年2月14日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)絶賛スペイン強化月間。米密林から購入したDVDの2本目。
Nico & Dani(原題:Krampack)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005QASO/
http://www.imdb.com/title/tt0250478/
上の紹介だけだとわかりにくいですが、主人公はダニ(16歳)。「親友を超えた」というのは、お互いに、そのう、いわゆるマスかきっこするくらい仲良しだ、ということです。ダニはいいとこの坊ちゃんで、ニコはどうやら労働階級の子どもらしい。
そして、ニコは「この夏こそDT捨てたい!」と公言する一方、ダニはニコと2人で遊びたいと思っていて、それが友情を超えていることに気づき始めて……。
という青い春なお話でした。
ダニが、自分の感情をもてあましてあっちへぶつかりこっちへぶつかりしているところが、もう年寄りにはイタ痒くて切なかったです~。
彼は父親の友人の作家と知り合うのですが、この作家がゲイらしいと知るとこの大人の男をも振り回すダニ。作家がいいヤツなので、なんか余計にダニの迷走っぷりが痛ましい。
でも最後は、「ノンケに告白(or気持ちがばれる)→絶交されて終わり→別のゲイな男と知り合う」なんて単純な終わり方じゃなくて、哀しい未来を予感させつつも後味はよく終わって、よい映画でした。
Nico & Dani(原題:Krampack)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005QASO/
http://www.imdb.com/title/tt0250478/
ある夏のこと。バルセロナに住むニコは地中海にある親友ダニの別荘に招かれる。ニコとダニは親友を超えた親友どおし。そんな矢先にニコとダニはセクシーなエレナとかわいいベルタに出会う。意気投合した4人。エレナとベルタはサンドウィッチをつくり、ふたりをビーチに誘う。
(シネフィル・イマジカの「ニコとダニの夏」内容紹介より)
上の紹介だけだとわかりにくいですが、主人公はダニ(16歳)。「親友を超えた」というのは、お互いに、そのう、いわゆるマスかきっこするくらい仲良しだ、ということです。ダニはいいとこの坊ちゃんで、ニコはどうやら労働階級の子どもらしい。
そして、ニコは「この夏こそDT捨てたい!」と公言する一方、ダニはニコと2人で遊びたいと思っていて、それが友情を超えていることに気づき始めて……。
という青い春なお話でした。
ダニが、自分の感情をもてあましてあっちへぶつかりこっちへぶつかりしているところが、もう年寄りにはイタ痒くて切なかったです~。
彼は父親の友人の作家と知り合うのですが、この作家がゲイらしいと知るとこの大人の男をも振り回すダニ。作家がいいヤツなので、なんか余計にダニの迷走っぷりが痛ましい。
でも最後は、「ノンケに告白(or気持ちがばれる)→絶交されて終わり→別のゲイな男と知り合う」なんて単純な終わり方じゃなくて、哀しい未来を予感させつつも後味はよく終わって、よい映画でした。
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Queens
2009年2月11日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)スペイン強化月間につき、円高の勢いで米密林からスペイン映画DVDを2本購入してみました。本当はスペイン語字幕もついている作品をスペインから買えば、勉強にもなるかなぁと思うのですが、それにはスペイン語のDVD通販サイトで申し込みをしなければならないと言う高いハードルがあるので諦めました(苦笑)。
さて、その2本のうちの1本。
Queens(原題:Reinas)
http://www.amazon.com/gp/product/B000IY04SG
http://www.imdb.com/title/tt0434304/
スペインでは2005年に同性婚が合法化しました。それにあわせて結婚式を挙げるゲイカップルのためにホテルが集団結婚式を企画する、という設定。幸せなカップルたちはそれぞれ親を式に招待するのですが、親はまだ自分の息子がゲイだと割り切れなかったり信じたくなかったり、認めているけれど別の問題を抱えていたり……。
そんな、3カップルの母親5人の物語が入り乱れる、金曜から日曜の結婚式までのグランドホテル形式と言っていいのかしら?のコメディ映画です。
人間関係も入り乱れていれば時間軸も前後するので、英語字幕を一生懸命追っていてもなかなか最初は理解するのがタイヘンでした。
あくまで主役は5人の母親で、おそらくスペインでも指折りの演技派女優さんたちを集めているのではないかと思います。トレーラーを見ても、名前が出るのは母親たちだもの。で、またこの人たちがキョーレツで(苦笑)。
息子が結婚するくらいの年回りなんですが、自身の恋とSexに対する熱意がもうラテ~ンなんです。5人のうち3人のそういうシーンがあります。
つまり、タイトルのQueensとは、この母親たち(+犬)のことなんですね。
それはさておき、主役じゃないけど3組のカップルたちなんですが、
その1:ステージ監督×固い家の息子
ステージ監督がメガネです。警察のエラい人なパパと判事のママの息子は、途中で大きな過ちをしでかすのですが、その反省の仕方がカワイイです。
その2:近所の幼馴染同士
うわーそれなんてBL! この2人は終始らぶらぶなので見ていてホッとします。子どものころの2人の映っているホームビデオを、片方の母親が感慨深げに見ているシーンにしみじみします。この2人、どんな経緯でカップルになったのかしら♪
その3:ホテルの支配人の息子×整体師
ブエノスアイレスから愛犬を連れてやってきた整体師のママが、都会で洗練されたホテルの支配人の息子(でもおバカ)と上手くいかないんですが、整体師はなんと言ってもラテンの男なのでかならずママを優先するので彼氏と上手くいかなくなってしまいます。いかにもスペインな展開。
笑えるしほのぼのするし最後はハッピーエンドなので、満足度が高い映画です。
でも、先日ここで紹介したカタルーニャの昼ドラの美形かっぷると比べてしまうと、やはり「フツウな男」なんですよね~。(<もっとも、ゲイ=コメディリリーフでないだけBLな感覚で楽しめます。)
さて、その2本のうちの1本。
Queens(原題:Reinas)
http://www.amazon.com/gp/product/B000IY04SG
http://www.imdb.com/title/tt0434304/
スペインでは2005年に同性婚が合法化しました。それにあわせて結婚式を挙げるゲイカップルのためにホテルが集団結婚式を企画する、という設定。幸せなカップルたちはそれぞれ親を式に招待するのですが、親はまだ自分の息子がゲイだと割り切れなかったり信じたくなかったり、認めているけれど別の問題を抱えていたり……。
そんな、3カップルの母親5人の物語が入り乱れる、金曜から日曜の結婚式までのグランドホテル形式と言っていいのかしら?のコメディ映画です。
人間関係も入り乱れていれば時間軸も前後するので、英語字幕を一生懸命追っていてもなかなか最初は理解するのがタイヘンでした。
あくまで主役は5人の母親で、おそらくスペインでも指折りの演技派女優さんたちを集めているのではないかと思います。トレーラーを見ても、名前が出るのは母親たちだもの。で、またこの人たちがキョーレツで(苦笑)。
息子が結婚するくらいの年回りなんですが、自身の恋とSexに対する熱意がもうラテ~ンなんです。5人のうち3人のそういうシーンがあります。
つまり、タイトルのQueensとは、この母親たち(+犬)のことなんですね。
それはさておき、主役じゃないけど3組のカップルたちなんですが、
その1:ステージ監督×固い家の息子
ステージ監督がメガネです。警察のエラい人なパパと判事のママの息子は、途中で大きな過ちをしでかすのですが、その反省の仕方がカワイイです。
その2:近所の幼馴染同士
うわーそれなんてBL! この2人は終始らぶらぶなので見ていてホッとします。子どものころの2人の映っているホームビデオを、片方の母親が感慨深げに見ているシーンにしみじみします。この2人、どんな経緯でカップルになったのかしら♪
その3:ホテルの支配人の息子×整体師
ブエノスアイレスから愛犬を連れてやってきた整体師のママが、都会で洗練されたホテルの支配人の息子(でもおバカ)と上手くいかないんですが、整体師はなんと言ってもラテンの男なのでかならずママを優先するので彼氏と上手くいかなくなってしまいます。いかにもスペインな展開。
笑えるしほのぼのするし最後はハッピーエンドなので、満足度が高い映画です。
でも、先日ここで紹介したカタルーニャの昼ドラの美形かっぷると比べてしまうと、やはり「フツウな男」なんですよね~。(<もっとも、ゲイ=コメディリリーフでないだけBLな感覚で楽しめます。)
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フラガール
2009年1月31日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
うっかりしていたら映画鑑賞記録第2紀も100本に到達しておりました。約3年で100本か……。最近はすっかり映画も観なくなってしまいました。せっかく映画館の近くに越してきたというのに!
さて、この週末は実家に帰ってDVDのHDDを整理していて、半年前に録画したままだったこの映画を発掘して見てきました。
とはいえ、パソコン作業をしながら見たのであんまりちゃんと見てはいないかも……。
炭坑のリストラ+ダンスに掛ける情熱、というと「リトル・ダンサー」を思い出しますが、かたや「男がバレエ」というセクシャリティを揺るがすような設定だったのに対して、此方は「女が人前で半裸に」というセクシャリティn問題はあるものの、女の子(+先生)の群像劇っぽい作りになっていて、それぞれおもしろい。
ちょっとTVっぽい演出もあるような感じが引っ掛かったものの、最後の蒼井優のフラダンスがかっこよかったので帳消しに(笑)。
一度、フラの公演を見に行ったことがありますが、本気のフラって優雅なだけじゃなくて、インドネシアのケチャみたいな神がかったような踊りもあったのを思い出しました。
さて、この週末は実家に帰ってDVDのHDDを整理していて、半年前に録画したままだったこの映画を発掘して見てきました。
とはいえ、パソコン作業をしながら見たのであんまりちゃんと見てはいないかも……。
炭坑のリストラ+ダンスに掛ける情熱、というと「リトル・ダンサー」を思い出しますが、かたや「男がバレエ」というセクシャリティを揺るがすような設定だったのに対して、此方は「女が人前で半裸に」というセクシャリティn問題はあるものの、女の子(+先生)の群像劇っぽい作りになっていて、それぞれおもしろい。
ちょっとTVっぽい演出もあるような感じが引っ掛かったものの、最後の蒼井優のフラダンスがかっこよかったので帳消しに(笑)。
一度、フラの公演を見に行ったことがありますが、本気のフラって優雅なだけじゃなくて、インドネシアのケチャみたいな神がかったような踊りもあったのを思い出しました。
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