先日たまたま聞いていたラジオで紹介されていたマンガ。フィギュアスケートがテーマのひとつと聞いて即座にネット書店でポチ。
小学生から高校でフィギュアスケートを止めるまでの、作者の回想を淡々とつづっている。作者ははっきり描かれないものの小学校でも友だちができず、転校先の中高でもいじめにあっていて、だからといってフィギュアスケートに救いを見出しているわけでもなく、母はフィギュアスケートに協力的でない。常に鬱屈した思いを抱えていて、最後にカタルシスがあるわけでもなく、読んでいる方もけっしてすっきりした読後感を抱けるような話ではない。
絵はどこか高野文子っぽいシンプルな線とデフォルメ。フィギュアスケートの描写も、とくにそれ自体の魅力を表現しようという意図はないらしい。コマ割もシンプルで、モノローグが多く、ようするに今ひとつ物語に入り込めなかった。
ただ、それは私が作者にとっての外国人だからかもしれない。アメリカの学生の学校生活についてある程度理解があれば(映画などでそれなりに知っている方だと思うが)読み取れるものがあったのかもしれない。もしくは、アメリカのグラフィックノベルを読みなれていれば、その「文法」に沿ってすんなり読めたのかもしれない。
そんな私がこのマンガを読んで興味深かったのは、やはり「アメリカでフィギュアスケートをやっていた普通の女の子の日常」が垣間見られたことに尽きる。現実に国際的に活躍しているフィギュアスケートの米女子選手たちは、こんな生活をしていたのかしら、と思うと感慨深い。
そういう意味でとてもおもしろかった。
あの頃、わたしにはスケートの才能があった。それが煩わしかった。
そして、ひそかに女の人に恋をした。何度も何度も。
イグナッツ賞&ブロークンフロンティア賞受賞、アイズナー賞候補!
グラッフィック・ノベル界を震撼させた新たな才能が描く、
スケートと同性への恋に目覚め、喜び、泣いた、ひとりの少女の青春メモワール。
https://www.amazon.co.jp/dp/430927918X/
小学生から高校でフィギュアスケートを止めるまでの、作者の回想を淡々とつづっている。作者ははっきり描かれないものの小学校でも友だちができず、転校先の中高でもいじめにあっていて、だからといってフィギュアスケートに救いを見出しているわけでもなく、母はフィギュアスケートに協力的でない。常に鬱屈した思いを抱えていて、最後にカタルシスがあるわけでもなく、読んでいる方もけっしてすっきりした読後感を抱けるような話ではない。
絵はどこか高野文子っぽいシンプルな線とデフォルメ。フィギュアスケートの描写も、とくにそれ自体の魅力を表現しようという意図はないらしい。コマ割もシンプルで、モノローグが多く、ようするに今ひとつ物語に入り込めなかった。
ただ、それは私が作者にとっての外国人だからかもしれない。アメリカの学生の学校生活についてある程度理解があれば(映画などでそれなりに知っている方だと思うが)読み取れるものがあったのかもしれない。もしくは、アメリカのグラフィックノベルを読みなれていれば、その「文法」に沿ってすんなり読めたのかもしれない。
そんな私がこのマンガを読んで興味深かったのは、やはり「アメリカでフィギュアスケートをやっていた普通の女の子の日常」が垣間見られたことに尽きる。現実に国際的に活躍しているフィギュアスケートの米女子選手たちは、こんな生活をしていたのかしら、と思うと感慨深い。
そういう意味でとてもおもしろかった。
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