貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ (コージーブックス)
2015年6月4日 読書記録第6紀(13.08~)
貧乏お嬢さまシリーズ第4弾。
貴族なのに超貧乏で、庶民的な苦労人の主人公の生活は、優雅な貴族ライフを期待すると裏切られるけれど、シリーズも4巻目になってこの話のパターンがつかめてくるとなかなか楽しい。
主人公が貧乏の不幸から抜け出すためには金持ちの貴族と結婚することが期待されているが、恋した相手は、先代が身を持ち崩して財産も城も失ったアイルランドの男爵の息子で、しかも密かにイギリス政府の諜報活動もしているらしく、もう八方塞がり(笑)。
でもこの、お互い気持ちは通じてるっぽいけど、社会的な立場を捨ててまで相手についていくことができず、故にはっきりと気持ちを伝えられないどっちつかずな関係が、やきもきして先が気になります。
ジャンルは全く違いますが、すこし「御宿かわせみ」シリーズの東吾とるいさんを彷彿とさせるところもあります。
(東吾は与力の次男坊だが、いい男なのであちこちから婿の引き合いが来ているけれど、幼馴染で年上のるいにぞっこん。
るいは町方同心の一人娘だったが、父親が急死、家を残すには婿を取らねばならなかったが、当時東吾は長崎に留学中で気持ちを確かめることができず、東吾以外との結婚を考えられず、結局家督を放棄して平民となる。
2人が結婚するには東吾が平民になるか、よほどの功績を上げてどこかの相続人のいない家の家督を継ぐしかない。
家を継いだ東吾の年の離れた兄には子がなく、兄は東吾に家を継がせたいと思っているが、兄想いの東吾は兄の楽隠居を期待するわけにも行かず、二人の恋は八方塞がり。
この設定は秀逸だわ~)
それにしても、イギリスの小説の主人公に降りかかる不幸って、これでもかというほど容赦なくて、正直ややツライ……(涙目)。
作者はもう少し主人公に楽をさせてあげてもいいと思うの! だってコージーミステリなんだし!!
英国王室を代表し、ルーマニア王家の結婚式に参列することになった公爵令嬢のジョージー。恐ろしく不器用なメイドを雇ったばっかりに道中は苦労の連続だったが、なんとか目的地に到着した。そこは吸血鬼伝説が囁かれるブラン城―雪深い山奥にそびえたつ不気味な城を見上げて、ジョージーは思わず息をのんだ。久しぶりに貴族らしい華やかな日々を過ごせると思ったのに。案の上、結婚式を目前に不可解な出来事が次々に起こる。学生時代とは別人のように美しくなった新婦、ジョージーを襲うマント姿の謎の男。そしてとうとう、晩餐会の席で毒殺事件が!予定通り結婚式を執りおこなおうと事件の隠ぺいを謀る王子たちの企みにジョージーも巻きこまれてしまい…!?
貴族なのに超貧乏で、庶民的な苦労人の主人公の生活は、優雅な貴族ライフを期待すると裏切られるけれど、シリーズも4巻目になってこの話のパターンがつかめてくるとなかなか楽しい。
主人公が貧乏の不幸から抜け出すためには金持ちの貴族と結婚することが期待されているが、恋した相手は、先代が身を持ち崩して財産も城も失ったアイルランドの男爵の息子で、しかも密かにイギリス政府の諜報活動もしているらしく、もう八方塞がり(笑)。
でもこの、お互い気持ちは通じてるっぽいけど、社会的な立場を捨ててまで相手についていくことができず、故にはっきりと気持ちを伝えられないどっちつかずな関係が、やきもきして先が気になります。
ジャンルは全く違いますが、すこし「御宿かわせみ」シリーズの東吾とるいさんを彷彿とさせるところもあります。
(東吾は与力の次男坊だが、いい男なのであちこちから婿の引き合いが来ているけれど、幼馴染で年上のるいにぞっこん。
るいは町方同心の一人娘だったが、父親が急死、家を残すには婿を取らねばならなかったが、当時東吾は長崎に留学中で気持ちを確かめることができず、東吾以外との結婚を考えられず、結局家督を放棄して平民となる。
2人が結婚するには東吾が平民になるか、よほどの功績を上げてどこかの相続人のいない家の家督を継ぐしかない。
家を継いだ東吾の年の離れた兄には子がなく、兄は東吾に家を継がせたいと思っているが、兄想いの東吾は兄の楽隠居を期待するわけにも行かず、二人の恋は八方塞がり。
この設定は秀逸だわ~)
それにしても、イギリスの小説の主人公に降りかかる不幸って、これでもかというほど容赦なくて、正直ややツライ……(涙目)。
作者はもう少し主人公に楽をさせてあげてもいいと思うの! だってコージーミステリなんだし!!
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