あなたを抱きしめる日まで
2014年3月26日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (3)イギリスでベストセラーとなったマーティン・シックススミスによるノンフィクションを映画化し、50年前に生き別れた息子を探し続けた女性の姿を、「クィーン」のスティーブン・フリアーズ監督、名優ジュディ・デンチ主演で描いた。
1952年、アイルランド。18歳で未婚の母となったフィロメナは親から強制的に修道院に入れられ、3歳になった息子のアンソニーはアメリカに養子に出されてしまう。それから50年後、イギリスで娘のジェーンとともに暮らしていたフィロメナは、手離した父親違いの息子の存在をジェーンに明かす。ジェーンが偶然知り合ったジャーナリストのマーティン・シックススミスとともに息子探しの旅に出たフィロメナは、アメリカの地で思いもよらぬ事実を知ることになる。
公式サイト http://www.mother-son.jp/
「アメリカの地で思いもよらぬ事実を知ることになる」というのが気になったのと、ジュディ・ディンチとジャーナリストとの掛け合いがおもしろいと聞いて見に行った。
が、見に行く直前に「思いもよらぬ事実」をツイッターでネタばれされ、ちょっと呆然。
とはいえ、本当のびっくりはその後にあったのでした……。
フィロメナから子どもを取り上げる修道女の屈折した感情が非常に興味深かったし、彼女に向けてフィロメナが最後に投げかける言葉は非常に重いもののはずだったのだけれど、あと一歩、気持ちに深く刺さりきらなかったのはなぜなのかしら。
そこをずっと考えている。
もう一方の関心事だったジャーナリストとジュディ・ディンチとの掛け合いは、ヨーロッパ映画らしい、クスリとかニヤリとか笑う程度の笑い。ジャーナリストはオクスブリッジ出の上流階級で、フィロメナは明らかに労働者階級で、その差がおかしみを生んでいる。ということはディンチが労働者階級に見えないとおかしくないのであって、そこが非常に上手かった。さすがオスカー女優。
ときどき品よく見えることもあって、それがないと見ている人が共感しづらいと思うので、そこはアリだと思うけど、賛否両論あるかも。
あからさまに泣かせにこないところがよい映画でした。
コメント
じきにおっさんになってだっこできなくなるもん…(爆)
(おっさん猫ならだっこできると思うが…)
でも、命の、持ち重りする感じ、あたたかみは、人間でも猫でも共通はすると思いますね(*^^*)
まあジルさんもすでにおっさん猫なんですが、しかも私が抱っこしたいと思って抱っこできるわけではなく、彼が私の腿に乗りに来たときの重さ、ではあるのですが。
映画のあのシーン、せりふもなにもないただの1カットだったんですが、”命の持ち重り”感がすごく感じられました。<無理に映画の話に戻したり(笑)。