公式サイト http://tenshi-wakemae.jp/

『大地と自由』『麦の穂をゆらす風』などのイギリスの名匠、ケン・ローチ監督によるヒューマン・コメディー。スコッチ・ウイスキーの故郷スコットランドを舞台に、もめ事ばかり起こしてきた若者がウイスキー作りを通じて師や仲間と出会い、自らの手で人生を再生していくさまを描く。 (Yahoo!映画より)


銀座テアトルシネマが今月末で閉館する。
それほど何度も通ったわけではないけれど、「わたしたち」のための映画(笑)をよくかけてくれた。
「バンジージャンプする」とか「ペーパーバード」とか。
その最終上映がケン・ローチ、しかもコメディということで、ぜひ見たいと思っていた。

……とはいっても、ケン・ローチは「麦の穂をゆらす風」しか見ていない。
ずっと「ケス」を見たいと思っていて、同時に立ち直れなさそうでどうしても見ることができないでいる。
だから、この映画もコメディといっても痛い思いをするんだろうなぁと覚悟していた。

いやあでもこのあらすじ間違ってるよ!(笑)
以下、ネタバレ伏せます。


主人公のロビーは揉め事どころじゃないワルで、ちょっとしたことでキレて一般男性の将来を奪うような障害を負わせて服役していたようなワル。


そんな彼が、自分を愛してくれる恋人と、彼女との間に生まれた息子のために人生をやり直そうとする。
でも、別にこの映画の中ではウィスキーは作ってなくて盗んでるだけ (大汗)。
でも、盗み方も面白いし換金方法もいいし、だれも傷つかないし損しない。
見終わった後に気持ちよく映画館を出られる、小気味よい映画。
でも、ケン・ローチだからいつガツンとやられても仕方がないと、エンドロールが始まるまで気が抜けなかった(笑)。

主人公が更生できたのはたまたま運がよかっただけかもしれないけれど、
・彼を愛してくれ、彼の息子を産んでくれたまっとうな彼女がいたこと
・社会奉仕の監督官が、彼に無償で親切にしてくれたこと
・ウィスキー工場見学ツアーのガイドが、彼の鼻が利くことを何気なくほめてくれたこと
・彼自身も、たまたま手に入ったネタを金にするアイデアと、それを実行する度胸があったこと
などがあったためかと。
逆に、この4つのどれがなくても更生は難しかったかも。それほど、底辺の生活から抜け出すのは大変なのだろう。

いやでも、いい話でした。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索