人間のみなさんへ――ここに収められた13の短編には、象、駱駝、犬、猫、豚、鼠等、種族こそ違え、いずれも日ごろ口数の少ないわたくしども動物の喜怒哀楽が赤裸々に描かれております。あなたがた同様、わたくしどもも怨恨、正義、痴情、物欲等、いろいろな動機から人間を殺します。殺人の手段も多種多様で、たとえば……。


図書館でつらつら歩いていて目に付いた本。パトリシア・ハイスミス。

動物視点のものと人間視点のものがあって、動物視点だとつまり動物が擬人化されていて、ファンタジーっぽくなってしまうけれど、人間視点で、動物が動物らしい行動をとって事件が起こってしまう話のほうが凝っているように思う。難しいのはわかるけど。
ただ、人間視点の話だとたいてい、動物がちょっと歪んでる人間から受けた虐待の報復で殺しちゃう話なのでけっこう痛い。(鶏の話や、ハムスター、鼬の話。)
とはいえ動物視点のも面白いのがあって、Gの話はなかなか。一番好きなのは、(ソレとは関係ないけど!)猫の話。

ちなみに。
私はときどき、ハイスミスとテリー・ホワイトを混同する……。

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