前作「さよならドビュッシー」の続編。

秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。


ミステリーとしてはそれほど凝っていないのだけれど、音楽に携わる人間の描写がおもしろい。
ただ、曲(演奏)の描写については、曲を知らないので流し読みしてしまいましたスミマセン。
探偵役の岬先生が出来すぎくんなのはいかがかと思いつつ、「この人が出てくれば安心」という役どころがあって、しかもチラチラとしか出てこないというのは、読ませるものだなぁと思う。
でも、この出来すぎくんはせめて30代にしてほしかった。20代後半じゃ若すぎる(というか老成しすぎてる)気がする。炎の蜃気楼(とかいてミラージュと読む)の直江が20代、と同じくらいの違和感(笑)。

ただ、チェロ紛失事件のトリック、それはないと思うんだけどなぁ……。

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