先日、「猫弁」を読み終わってネットで相変わらず「年下の男の子ががんばっちゃう恋愛もの」を探して、よし、明日会社帰りにこの本探そう!と目星を付け、翌日の朝の通勤電車で読むつなぎの本を、我が家の書棚の積読本コーナーで物色していたところ。

あれー、この本どういう内容だっけ?

と思って手に取った本が、17歳の男子高校生が32歳の女教師と恋をする話でした。

灯台下暗し。

戦争が終わって何年か経ったとき、十七歳のぼくは、三十二歳になった彼女と再会した。小学生の頃に憧れていた女の先生エマが、ぼくの高校の教師として転任してきたのだった。年寄りばかりの先生たちの中では、彼女はきれいだったし、いつも励ましてくれるいい先生だった。ぼくは胸をときめかせた。だが、ぼくの毎日はラグビーと進学のための勉強でいっぱいだったし、エマの方は、婚約者を戦争で亡くし、今は同僚の先生とつきあっているという噂だった。だから、普通ならあんなことは起こるはずがなかった。なのに、ぼくたちは恋に落ちた。ほかに何も、目に入らなくなった…。年上の先生と恋に落ちた十七歳の少年ロビーの日々を、ラグビーチームの個性豊かな仲間たちや、ロビーに惹かれる素朴なクラスメートの少女、理不尽な校長や大好きな祖母など、まわりの人々との交流の中で描きだす、みずみずしい物語。自信と劣等感、粗雑さと繊細な優しさが混在し、生命力に溢れる「十七歳」の肖像が、くっきりと浮かびあがる、巨匠ウェストールによる、深く心を揺さぶられる青春の物語。


うーん、でも17歳のぼくは勉強も出来てラグビーも強いけど計算高くて、若さゆえ目先のことしか考えてなくて、彼女が大好きなんだけどどちらかといえばただの熟女好きって気がするのはなぜだろう…。
そういう意味で萌えはなかったのですが、なにせウェストールですから心理描写に容赦がない(容赦がないから、「ぼく」のこともただのわんこに描かない)ので、読み応えはありました。

こうして逆年の差カップルものを続けて読んだり見たりしていると、だんだん自分のツボが分かってきますね。
たとえアナタがおばさんでもぼくはアナタが好きなんですー!と、年齢の壁を飛び越えて愛を捧げてくれる、ってのは、「年齢」を「男同士」に置き換えればつまりはBLなんだろうなー。

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