猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
2012年5月15日 読書記録第5紀(10.12~)
職場近くの書店で平台に並んでいた本(「陽だまりの彼女」)を読み、その隣にあった本(「年下の男の子」)もおもしろかったので、同じ平台に並んでいた本からこれを選んだ。
なんだか今は久しぶりに本が読みたい気分なんだ!
TBS・講談社ドラマ原作大賞第3回受賞作。
つい先日放送されていたドラマは、気になっていたのに気づいたら見逃していた。それを思い出して取り合えず原作を手に取った。
バラバラに起こった事件が最終的にひとつに収束していく話で、実を言えば最初はそれぞれの話になかなか関心がもてなくて乗り切れなかったのだけれど、それぞれのつながりが見え始めたら俄然おもしろくなった。
そして最後の最後に、まさかここまで、と思うストーリーラインまで繋がって大団円。
うまいよなぁ、と膝を打った。
始めになかなか話に乗れなかったのは、登場人物がみんな一癖どころか癖ありすぎな人たちばかりだったから。ヒロインがたとえ「眉が太く一文字」で、「ドスの効いた声」でつっけんどんな話し方しかしてなくても、ドラマで杏が演じればそれだけで感情移入できるんだろうけれど、文字だけで読むと、ちょっとどこが可愛いのよこの子(注:可愛いという設定ではありません)となってしまう。主人公然り。
それと、様々な事件が繋がっていてひとつに収束していくのは面白い反面、どうしても偶然要素が増えてくるし世界が小さくまとまってしまう嫌いもある。
「猫弁」という設定を思いついたところがこの話の成功ポイントだと思うけれど、話の発端は「遺体の誘拐」を発想したところじゃなかろうかと、なんとなく思った。
逆に言えば「遺体の誘拐」という発想から、魅力的な主人公を生み出したとしたらそれはすごいと思う。
著者はもともとシナリオを書いていた人だそうで、作品がなかなか映像化されず、それで小説を書いたそうで、ドラマ化に際しても著者が脚本を担当したそうだ。
やっぱりドラマも見てみたい。
なんだか今は久しぶりに本が読みたい気分なんだ!
猫いっぱいの事務所につとめる弁護士・百瀬太郎(ももせたろう)。彼の元には一風変わった依頼が持ち込まれる。
結婚相談所に通って運命の人を探しながら、事務所では依頼人の幸せを考える日々に、新たな難題が舞い込んだ。
「霊柩車が盗まれたので取り戻してほしい!」
人と人がつながり、最後には誰にも予想できない結末が待っている。
笑いあり涙あり、一級のハートフル・ミステリー!
TBS・講談社ドラマ原作大賞第3回受賞作。
つい先日放送されていたドラマは、気になっていたのに気づいたら見逃していた。それを思い出して取り合えず原作を手に取った。
バラバラに起こった事件が最終的にひとつに収束していく話で、実を言えば最初はそれぞれの話になかなか関心がもてなくて乗り切れなかったのだけれど、それぞれのつながりが見え始めたら俄然おもしろくなった。
そして最後の最後に、まさかここまで、と思うストーリーラインまで繋がって大団円。
うまいよなぁ、と膝を打った。
始めになかなか話に乗れなかったのは、登場人物がみんな一癖どころか癖ありすぎな人たちばかりだったから。ヒロインがたとえ「眉が太く一文字」で、「ドスの効いた声」でつっけんどんな話し方しかしてなくても、ドラマで杏が演じればそれだけで感情移入できるんだろうけれど、文字だけで読むと、ちょっとどこが可愛いのよこの子(注:可愛いという設定ではありません)となってしまう。主人公然り。
それと、様々な事件が繋がっていてひとつに収束していくのは面白い反面、どうしても偶然要素が増えてくるし世界が小さくまとまってしまう嫌いもある。
「猫弁」という設定を思いついたところがこの話の成功ポイントだと思うけれど、話の発端は「遺体の誘拐」を発想したところじゃなかろうかと、なんとなく思った。
逆に言えば「遺体の誘拐」という発想から、魅力的な主人公を生み出したとしたらそれはすごいと思う。
著者はもともとシナリオを書いていた人だそうで、作品がなかなか映像化されず、それで小説を書いたそうで、ドラマ化に際しても著者が脚本を担当したそうだ。
やっぱりドラマも見てみたい。
コメント