タイム/TIME
2012年3月14日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (4)公式サイト>http://www.foxmovies.jp/time/information/about/about.html
「ガタカ」の監督の最新作と聞いて観に行きました。
ありそうでなさそうな、現代とは異なるものが価値とされる近未来、という設定はガタカと共通する魅力的なアイデアですが、
物語への昇華がちょっと甘かったかなぁと、少々消化不良気味。
たとえば開発途上国にお金を援助するだけじゃ、国は発展しないわけで、
そこにいかに産業を興して自立させられるかが問題になっていると思うのですが
この映画では、貧しいスラムに無尽蔵に(イリーガルな手段で)通貨としての「時間」を
ばらまくだけで、結局なんの問題も解決しないまま物語が閉じてしまうのがなぁ。
ガタカでは、劣性遺伝子を持った人間が差別されている社会体制自体は変わらないけれど
劣性遺伝子を持った主人公が、デザインド・チャイルドを差し置いて宇宙飛行士になる点が
カタルシスになってました。
(そのカタルシスが滅びと表裏一体だったところに物語のうつくしさがあるわけで)
むー。
とはいえ、ガタカ同様、「よくもこんな近未来的なロケ地を探してくるなぁ」と感心する
絵作りにはうっとりでした。
ガタカのユマも、TIMEのアマンダも、作り物めいた、デフォルメされたような美しさは共通。
でも、登場人物はみな外見25歳のはずなのに、警察に相当する「時間監視員(タイムキーパー)」はいい感じに煤けてて、25歳には見えないけれどいいオヤジだった。
……と思ったらキリアン・マーフィだったのか!
科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で生体の成長が止まると余命はあと1年という社会が構築されていた。富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を掛けられ、追われる身となってしまい……。
「ガタカ」の監督の最新作と聞いて観に行きました。
ありそうでなさそうな、現代とは異なるものが価値とされる近未来、という設定はガタカと共通する魅力的なアイデアですが、
物語への昇華がちょっと甘かったかなぁと、少々消化不良気味。
たとえば開発途上国にお金を援助するだけじゃ、国は発展しないわけで、
そこにいかに産業を興して自立させられるかが問題になっていると思うのですが
この映画では、貧しいスラムに無尽蔵に(イリーガルな手段で)通貨としての「時間」を
ばらまくだけで、結局なんの問題も解決しないまま物語が閉じてしまうのがなぁ。
ガタカでは、劣性遺伝子を持った人間が差別されている社会体制自体は変わらないけれど
劣性遺伝子を持った主人公が、デザインド・チャイルドを差し置いて宇宙飛行士になる点が
カタルシスになってました。
(そのカタルシスが滅びと表裏一体だったところに物語のうつくしさがあるわけで)
むー。
とはいえ、ガタカ同様、「よくもこんな近未来的なロケ地を探してくるなぁ」と感心する
絵作りにはうっとりでした。
ガタカのユマも、TIMEのアマンダも、作り物めいた、デフォルメされたような美しさは共通。
でも、登場人物はみな外見25歳のはずなのに、警察に相当する「時間監視員(タイムキーパー)」はいい感じに煤けてて、25歳には見えないけれどいいオヤジだった。
……と思ったらキリアン・マーフィだったのか!
コメント
あっちの人は劣化が早い…。