夜中に犬に起こった奇妙な事件
2011年9月8日 読書記録第5紀(10.12~)
アスペルガー症候群の少年が、近所の犬が殺された事件を調べて小説に書いた、という設定の本。
出たときにすごく話題になっていて気になっていたものの、今ごろになってようやく読みました。
こういう設定の本というと「アルジャーノンに花束を」が引き合いに出されがちですが、あちらがSFであり、タイトルに込められた意味が最後にわかるという意味でミステリーでもある一方、
こちらは「犬を殺した犯人探し」というミステリーをモチーフにしているものの、犯人は物語の半ばで自分から自白し、そこから日常が大きく崩れてしまった主人公が、大きな一歩を踏み出す冒険をするという、成長の物語である点で大きく異なると思う。
私は個人的に興味があってアスペルガー症候群について少し本を読んだりしているのでどういう症例の人かは何となく分かるけれど、まったく知らない人が、”本人の視線で語られる”症例を読んでどういうものか理解できるのかは不明。もしくは、理解できなくても面白いかは不明。
でも、きっと半分も読んで彼の考え方・価値観などを理解してくると、後半の、普通の人にはなんでもない大冒険が、本当にスリリングになってくる。
最後は納まるところへ納まって、なんとなくほっとして読了。
よい小説でした。
出たときにすごく話題になっていて気になっていたものの、今ごろになってようやく読みました。
こういう設定の本というと「アルジャーノンに花束を」が引き合いに出されがちですが、あちらがSFであり、タイトルに込められた意味が最後にわかるという意味でミステリーでもある一方、
こちらは「犬を殺した犯人探し」というミステリーをモチーフにしているものの、犯人は物語の半ばで自分から自白し、そこから日常が大きく崩れてしまった主人公が、大きな一歩を踏み出す冒険をするという、成長の物語である点で大きく異なると思う。
私は個人的に興味があってアスペルガー症候群について少し本を読んだりしているのでどういう症例の人かは何となく分かるけれど、まったく知らない人が、”本人の視線で語られる”症例を読んでどういうものか理解できるのかは不明。もしくは、理解できなくても面白いかは不明。
でも、きっと半分も読んで彼の考え方・価値観などを理解してくると、後半の、普通の人にはなんでもない大冒険が、本当にスリリングになってくる。
最後は納まるところへ納まって、なんとなくほっとして読了。
よい小説でした。
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