白昼のホテルで大富豪が殺された。事件の黒幕として容疑にあがったのは二人―富豪の甥で映画マニアのクライトンと、画廊オーナーで富豪の愛人と目されるジュリー。図らずもこの二人に巻き込まれることになった凄腕弁護士デリクは、クライトンの映画のシーンをまねた常道を逸する行動に追い詰められていく。一方、ジュリーもまた、重大な秘密を抱えていた…。最後まで意外な展開が満載のサンドラの傑作。


久しぶりのサンドラのロマンス・サスペンス小説。
いやーおもしろかった! ヒロインが悪役にどんどんどんどん追い詰められていって、600ページ近い本の最後の100ページをきったところでまだヒロインを陥れる罠があるわ、さらにその後で思いっきり読者が騙されていたこともわかるわ。
そして最後の最後にも(勘のいい人にはもっと前に気づいているだろう)最後のどんでん返しもあるわ。
非常に楽しいサスペンスでした。

やっぱり悪役が魅力的だとサスペンスのおもしろさも倍増ですね!

でも、映画のネタはあんまりマニアックなものはないので、秋林さんがもしこの本に関心を持っても期待しないようにお願いします。

そうそう。
やっぱりこういうお話ですから、「暗黒面に落ちる」の暗黒面に”ダークサイド”とルビを振らないのはどうかと思うです……。

コメント

秋林 瑞佳
2010年12月14日20:05

>映画のネタはあんまりマニアックなものはないので、秋林さんがもしこの本に関心を持っても期待しないようにお願いします。

アタシよりtkrさんのほうがマニアックだと思うーっ!
…目くそ鼻くそ?

夜霧のネオンサイン
2010年12月15日0:36

>アタシよりtkrさんのほうがマニアックだと思うーっ!

お二人の直接対決を目にした者としては甲乙つけがたいところがありますが
秋林さんの「なぜその歳でそんな古い映画をリアルタイムで見てる?!」という
意外性がインパクト強かったです(笑)。

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