青の系譜―古事記から宮沢賢治まで (横浜市立大学叢書)
2009年9月19日 読書記録第4紀(07.10~)
古代から現代までの、日本語のアヲ(青)とミドリ(緑)という言葉と、その指し示す色味について使用例を数え上げて考察している本。
一番分かりやすい例が、「なんで信号の”進め”はミドリのライトなのに青と呼ぶのか」ってのがありますが、信号機が日本で初めて登場したのは昭和5年だそうですが、100年足らずの間にもそんな「言葉と意味のずれ」ってのは起こっているってのがまずおもしろい。
というわけで学生時代に一度このテーマでレポートを書いたことがあったのですが、国語学を勉強したわけでもなかったし、レポートの書き方なんてちゃんと勉強してこなかったので、方法論とかまるでなってなかったなぁと、今になって反省してます。
この本のようなのが、本当の国語学の研究であるのだ、と。
いろいろと示唆に富んだ報告がなされているのですが、特に印象に残っているのが、
・色の名称は、冠位を示す色(つまり中国から入ってきた)に影響されたはず
・中世、柳は「アヲ」で松は「ミドリ」だった。
・空を「アヲ」と呼ぶようになったのは割りと最近
・黄色を「アヲ」と呼ぶ方言が、沖縄と青森(と飛騨?)に残っている
いま記憶で書いてるので、この本の趣旨とずれてたらすみません……。
一番分かりやすい例が、「なんで信号の”進め”はミドリのライトなのに青と呼ぶのか」ってのがありますが、信号機が日本で初めて登場したのは昭和5年だそうですが、100年足らずの間にもそんな「言葉と意味のずれ」ってのは起こっているってのがまずおもしろい。
というわけで学生時代に一度このテーマでレポートを書いたことがあったのですが、国語学を勉強したわけでもなかったし、レポートの書き方なんてちゃんと勉強してこなかったので、方法論とかまるでなってなかったなぁと、今になって反省してます。
この本のようなのが、本当の国語学の研究であるのだ、と。
いろいろと示唆に富んだ報告がなされているのですが、特に印象に残っているのが、
・色の名称は、冠位を示す色(つまり中国から入ってきた)に影響されたはず
・中世、柳は「アヲ」で松は「ミドリ」だった。
・空を「アヲ」と呼ぶようになったのは割りと最近
・黄色を「アヲ」と呼ぶ方言が、沖縄と青森(と飛騨?)に残っている
いま記憶で書いてるので、この本の趣旨とずれてたらすみません……。
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