と、いうわけでさっそく行ってまいりました「ラテンビート映画祭」

訳その1>http://yogiribook.diarynote.jp/200908300030528320/
訳その2>http://yogiribook.diarynote.jp/200909161855009457/

実は事前にちょっとネットで既に見た人の日本語の感想がないかなぁと検索したのですが、たまたま見つけたのがものすごく評価が低く、「こりゃもしかしたらハズレかも」とあまり期待しないで見に行きました。

あらためて内容紹介の引用。
真夏のスペイン、アリカンテ。ビーチ、クラブ、ディスコやバーに集う若者達は、最高の夏を過ごそうと夜毎見境なく快楽に身を沈めていた。アルコール、ドラッグは当たり前、自らに嘘をつき友人を裏切り、若さと衝動に任せて体をぶつけ合う彼らも、やがてそれぞれの満たされない想いを感じ取り、心の隙間を埋めようと互いに身を寄せ始める。親友のニコに実らぬ恋心を抱くトニーもその一人。しかし彼の孤独に救いは無かった。クールなファッションに身を包むスペインのアイドル総出演。若者達の苦く切ない一夏の物語はアルモドバルの新作を抜き興行トップに。
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/jp09/mentiras_y_gordas.html


とりあえず、上映時間の半分は若者が入れ替わり立ち替わりドラッグやってるかセックスしてるか、という映画でした(汗)。
あまりにそういう描写が続くし、複数のストーリーが平行して進んでなかなか全体像が見えないので、中盤ではほとんど飽きがきて……。
正直、「親友に片思いして悩んでいる人」くらいしか感情移入できない。

のですが。

終盤になって、ある象徴的なシーンを見てハッとしました。

この映画、聖書をモチーフにしてたのか?!

いったんそれに気づくと、その後の話も画面作りも、聖書のあのエピソードやこのエピソードを模しているのが、素人目にもピンと来る。すると、妙にもったいぶった演出も腑に落ちる。
ホント、目からウロコでした。映画が終わったら拍手したくなった(笑)。

とはいえ、このキャラ=キリスト、という風に決まっている訳でもないようで、ある場面ではこの人がキリストだけど、別の場面では違うキャラ、というようでした。

ああー、こりゃ非キリスト教文化圏の人間には敷居が高いよ(涙)。もう一度初めからそういう目で見直したい。でも、きっと私には分からないこともたくさん盛り込まれてるに違いない。
誰かキリスト教の図像学とかに詳しい人に解説してほしい……。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索