オルガニスト
2009年5月30日 読書記録第4紀(07.10~)
BookOffオンラインはとても悩ましいサイトで、欲しい本の入荷お知らせを登録しておくと、古本が入荷されるとメールでお知らせが来る。で、古本なので1冊300円とかそこらなのだけれど、1500円から送料無料になる。すると、ついつい1500円になるまで”喫緊に欲しいわけではないけれどいつか読みたい本”まで買ってしまう……。
この本も、ファンタジーノベル大賞を受賞したときから気になっていて、でもなかなか思い切って手に取れなくて、でもよくよく考えたら「ムジカ・マキーナ」と混同していた点もなきにしもあらず。(そしてムジカ・マキーナも未読……)
で、最近友達のブログで感想が書かれていたのを思い出し、送料無料の穴埋めに購入。
正直言うと、この落ちは王道というか、手を変え品を変えいろいろな形で書かれてきたテーマだと思う。それをひとつの作品として独立させているのは、その落ちに至るまでの論理の破綻のなさだろう。エピソードをひとつひとつ積み上げて、落ちに至るまでにとっぴな飛躍がない。
もうひとつは、音楽と科学技術に対する莫大な知識量。こういう事実をこれでもかというほど矢継ぎ早に繰り出されると、その中にするっとウソ(この場合はフィクション)が入ってきても読者はすんなり受け入れられる。
その上で、あえてわがままを言うならば、もう少し登場人物同士の気持ちの葛藤が読みたかったな……。
周辺の登場人物は紋切り型でも構わないけど、主人公と、その友人である天才オルガニスト、オルガニストとその師匠の葛藤をもっと、(わたしが斜め読みした/汗)オルガンの構造や『マンドラゴラ』の仕組くらいに嫌になるほど書き込んでくれたら、最後のオペラ(?)がもっと壮大になったような気がする。
やっぱり理系な人の小説かな、と感じました。
この本も、ファンタジーノベル大賞を受賞したときから気になっていて、でもなかなか思い切って手に取れなくて、でもよくよく考えたら「ムジカ・マキーナ」と混同していた点もなきにしもあらず。(そしてムジカ・マキーナも未読……)
で、最近友達のブログで感想が書かれていたのを思い出し、送料無料の穴埋めに購入。
正直言うと、この落ちは王道というか、手を変え品を変えいろいろな形で書かれてきたテーマだと思う。それをひとつの作品として独立させているのは、その落ちに至るまでの論理の破綻のなさだろう。エピソードをひとつひとつ積み上げて、落ちに至るまでにとっぴな飛躍がない。
もうひとつは、音楽と科学技術に対する莫大な知識量。こういう事実をこれでもかというほど矢継ぎ早に繰り出されると、その中にするっとウソ(この場合はフィクション)が入ってきても読者はすんなり受け入れられる。
その上で、あえてわがままを言うならば、もう少し登場人物同士の気持ちの葛藤が読みたかったな……。
周辺の登場人物は紋切り型でも構わないけど、主人公と、その友人である天才オルガニスト、オルガニストとその師匠の葛藤をもっと、(わたしが斜め読みした/汗)オルガンの構造や『マンドラゴラ』の仕組くらいに嫌になるほど書き込んでくれたら、最後のオペラ(?)がもっと壮大になったような気がする。
やっぱり理系な人の小説かな、と感じました。
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