なぜかいまさらブラック・ダリア。しかもこれが初エルロイ。
映画はL.A.コンフィデンシャルだけ鑑賞済み。

いやー長い長い。おかげでずいぶん間が空いてしまったけれど、これだけ長いのに飽きさせないのはすごいなぁ。
現実にあって迷宮入りした殺人事件がモチーフだというので、どうやって事件にけりをつけるのか、もしかして「殺人の追憶」みたいに、結局答えを出さない宙ぶらりんのまま終わるのか?!と冷や冷やしながら読み進めましたが、フィクションとしてきちんと事件の犯人を出し、しかもそれを世の中に現さないための理由付けがしっかりしていてよかったです。
さらに最後に主人公が幸せに終わったので、読後感もよいし。

久しぶりに充実した小説体験でした。


【追記】
そういえば、この話を読んでいる間中、なぜか主人公を黒人に脳内変換している自分が不思議でした。(本当はドイツ系移民)

コメント

秋林 瑞佳
2009年3月7日13:24

これの映画、私観たんですけどね…監督がブライアン・デ・パルマなもんだから「なんでそこをそこまでして撮るわけ?」の連続(いやだからそれがデ・パルマたる所以なんだけど)で、結局「そこまでして撮ったそこ」を「すっげー!」と思いながら観るだけで終わっため、いったいどんな話だったかすっかり内容を覚えていないとゆー…。

夜霧のネオンサイン
2009年3月7日21:35

そ、それはまた……(汗)。そこはそこまでして撮らなくても、逆にツインピークスみたいに「映画史上もっともうつくしい死体」を目指していただきたかったかも。
原作はかなりの分量なので、あれを2時間に縮めたらそれだけで話はわからなくなるんじゃないかと思います。というか、どうせわからなくなるなら、と監督も思い切って趣味に走ったとか?(笑)

秋林 瑞佳
2009年3月8日20:43

>監督も思い切って趣味に走ったとか?
前作「ファムファタール」ほどではないですが、走りすぎてます(だからファンは嬉しい♪)。

冒頭、死体発見現場映すだけなのに、カメラがビル飛び越えたり路地に入り込んだりフォーカス外したりで、もうなーっかなか死体を映さない、とか。

監督お得意のスプリットスクリーンはなかったと思うのですが、鏡合わせにスカジョ(スカーレット・ヨハンソンのことです)を撮るとか。

劇中に出てくるブラック・ダリアさんご出演のポ○ノ作品の映像に、妙な力が入ってるとか。

機会があったら、観てみてください。観ているこっちが「…次、仕事きます?」と心配してしまうほど、デ・パルマ節がムダに炸裂してます。デ・パルマファン(私だ、私!)にはたまらないんですけどね。監督の世界を知りたいなら、「アンタッチャブル」とか「ミッション・インポッシブル」とか、王道作品は(好きだけど)ダメですね、はい。

夜霧のネオンサイン
2009年3月8日21:22

そうか、秋林さんってそんなに力入るほどデ・パルマファンでらっしゃったのですね~。
わたし、今までデ・パルマ作品って見たことあったかしら……と思ってWikiで作品一覧を見てみたのですが、超有名なキャリーはもとより、ヴィゴの出ているカリートの道さえまともに見ていないため、全滅しました……。ダメダメ(笑)
原作を読んで「これを2時間に縮めるにはどうするんだ?」という疑問が湧いているので、まず挑戦するのはブラック・ダリアからになりそうです。

関係ないですが、たまたま本日、女友達と4人でご飯を食べていたときに「最近ブラック・ダリアを読んだ~」といったら、残る3人のうち2人が「小説は知らないけど、ネットでホントのダリアの死体写真を見た」といい、もう1人も含めて、3人ともネットでそういうサイトや心霊サイトを見るのが好きだと言うことが判明して、私なみだ目でした(消沈)。

秋林 瑞佳
2009年3月8日23:09

>秋林さんってそんなに力入るほどデ・パルマファンでらっしゃったのですね~。
なぜなら、映画を映画として認識して観た初めての作品が「キャリー」だったからです。ちなみにTV放送で、です。映画館でなら課外授業で観た「メリー・ポピンズ」。ともに小学4年生のときでした。デ・パルマは私を映画好きにさせたひとりです。

フツーの人にフツーにオススメするなら、やっぱ「アンタッチャブル」とか「ミッション・インポッシブル」になるんですけど。ちなみに私は前者が好きです♪ショーン・コネリーが素敵なんですよね。彼の復活作品としても有名(オスカーもこれでゲット)。

>「これを2時間に縮めるにはどうするんだ?」という疑問
回答としては「デ・パルマ節でぶっ飛ばす」かな?…って、私、原作読んでないので、いいかげんなこと云ってますね。でもなんか映画は原作とはベツモノになってそうな気が…(ビコーズ、監督がデ・パルマだから)。ただこれを観れば、「L.Aコンフィデンシャル」が、映画としていかによくできてるかわかると思います。

>ネットでそういうサイトや心霊サイトを見るのが好き
私はダメで涙目になります。超ニガテ。避けます。映画ならダイジョブですけど。ちなみに「ブラック・ダリア」の死体描写は、(たぶん)夜霧さんでもダイジョブだと思います。なぜなら、あの映画のメインは死体ではなく、デ・パルマ節なので。「そこに力入れるか?」とゆーよーな場面がキモなのです。つまり、やっぱりデ・パルマファンのための映画ってことですね。

>たまたま本日、女友達と4人でご飯を食べていたとき
春のご庭園関連でしょ?(わはははー!)いいなあ、楽しそう♪

秋林 瑞佳
2009年3月8日23:40

↑あ、監督の名誉のために以下追記しておきます。

デ・パルマはやっぱ女性が好きなんだと思います。

夜霧のネオンサイン
2009年3月10日0:17

デ・パルマ入門編は「アンタッチャブル」ですね。了解です!
L.A.コンフィデンシャルは面白かったので「ブラック・ダリア」も期待していたんですが、前者はよくできているんですね……。原作はこれから読みます。

>春のご庭園関連でしょ?
バレたか(苦笑)。ちょっと今回は不手際が重なり、反省会をしておりました……。<反省会で心霊サイト話?

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