オバマ・ショック (集英社新書 477A)
2009年1月23日 読書記録第4紀(07.10~)
町山智浩氏の映画ブログはよく読んでいて、キワモノ的でありながらアメリカに10年以上住んでいて現地の実際を知っていて、さらに該博な知識とスパッとものを言い切る物言いが面白いのだけれど、まさに時流に乗っかってこんな対談本を出していたので手に取ってみた。
タイトルこそ米新大統領の名前を関しているけれど、オバマの話が出てくるのは200ページの本の140ページ以降。そこまでは、アメリカの世界恐慌あたりからの政治史、つまり「オバマまで」のアメリカがどうだったのかを説明してくれているので、オバマを理解するのにとても役に立つ。
ブッシュの8年の後のオバマ、ではなくて、共和党の30年の後の民主党のオバマ、なのだね。(もちろんこの30年の間に民主党大統領もいたけれど)
ブームともいえるオバマ人気には危惧を感じていて、政治の効果が出て経済が立ち直る兆しが見え始めるのなんて数年単位なのに、それを待てない市民の反動が怖いなぁと思っていたら、この本でもやはり、”100日でなにがしかの効果を出さないと”云々(いま手元に本がないので直接引用できません)と書かれていて、やっぱり状況は逼迫したままなのだなぁと思った次第。
だいたい、日本のニュースで街頭(日本)で「新大統領に何を期待しますか?」という質問に、ほとんどの人が「●●してほしい」「△△してほしい」ってまるで神社での願掛けのように自分の得になることを口にするのは(質問が質問だから仕方ないかもしれないし、あえてそういう回答のみ放送しているのかもしれないけれど)、げんなりしてしまいました。
本気で世界全体の仕組みを組み替えないといけなくて、いまオバマが失敗しても日本の政治はアメリカ離れなんてできない状況で共倒れになりそうで、オバマだって結局は1人の人間に過ぎないっていうのに(ため息)。「アレちょーだい」「コレちょうだい」と泣く子どものようで残念です。
わたしはオバマに、いまの前向きな気持ちを、将来どんなにバッシングが激しくなろうとも持ち続けて欲しいです。彼の(本心では何を考えているかわからないとはいえ)笑顔を見せられたら、まだ希望はあるかもしれない、と思えるだろうから。
タイトルこそ米新大統領の名前を関しているけれど、オバマの話が出てくるのは200ページの本の140ページ以降。そこまでは、アメリカの世界恐慌あたりからの政治史、つまり「オバマまで」のアメリカがどうだったのかを説明してくれているので、オバマを理解するのにとても役に立つ。
ブッシュの8年の後のオバマ、ではなくて、共和党の30年の後の民主党のオバマ、なのだね。(もちろんこの30年の間に民主党大統領もいたけれど)
ブームともいえるオバマ人気には危惧を感じていて、政治の効果が出て経済が立ち直る兆しが見え始めるのなんて数年単位なのに、それを待てない市民の反動が怖いなぁと思っていたら、この本でもやはり、”100日でなにがしかの効果を出さないと”云々(いま手元に本がないので直接引用できません)と書かれていて、やっぱり状況は逼迫したままなのだなぁと思った次第。
だいたい、日本のニュースで街頭(日本)で「新大統領に何を期待しますか?」という質問に、ほとんどの人が「●●してほしい」「△△してほしい」ってまるで神社での願掛けのように自分の得になることを口にするのは(質問が質問だから仕方ないかもしれないし、あえてそういう回答のみ放送しているのかもしれないけれど)、げんなりしてしまいました。
本気で世界全体の仕組みを組み替えないといけなくて、いまオバマが失敗しても日本の政治はアメリカ離れなんてできない状況で共倒れになりそうで、オバマだって結局は1人の人間に過ぎないっていうのに(ため息)。「アレちょーだい」「コレちょうだい」と泣く子どものようで残念です。
わたしはオバマに、いまの前向きな気持ちを、将来どんなにバッシングが激しくなろうとも持ち続けて欲しいです。彼の(本心では何を考えているかわからないとはいえ)笑顔を見せられたら、まだ希望はあるかもしれない、と思えるだろうから。
コメント