先日、YouTubeでタイ製ゲイムービーを見ました。

Bangkok Love Story
http://jp.youtube.com/watch?v=Q2qRYOL9aJw
(英語字幕付き:10本に分かれてアップされているうちの1)

貧乏故にマフィアの殺し屋をやっている男と、警察官僚?としてリッチな生活を送っている男のノワール・ラブロマンスです。
それこそ有明あたりでこの20年で5千冊くらい出ていそうなベタな話なのですが、主役の二人がどちらもいい男なのでテンプレな話もたいへん面白く、懐かしい思いをしながら楽しんでみました。
もちろん、いろいろツッコミどころは満載なのですが、たぶん現在タイの映画業界って「ハリウッドに追いつけ追い越せ」状態なんだろうなぁ、というのがよく分かる、「すごくがんばって作ってて、上手くいってる部分もあればハズしてる部分もある」感じ。
そういうチープ感も味だと思えばなお楽しい。
YouTubeの英語字幕は素人がつけたので文字量が多く、ほとんど読みきれないうちに消えてしまうので細かい話までは掴めていないかもしれませんが、それでもテンプレな話なのでなんとか想像つきます。

が、やっぱりきちんと理解したいなぁ、と思っていたところ、アメリカではこのDVDが英語字幕付きで発売されているとのこと。密林にあったので、円高の勢いで購入してしまいました。
後から知ったのですが、この映画、今年のレズビアン&ゲイムービー・フェスティバルでも上映されたそうです。あー日本語字幕で見たかった!

さて、このDVDが届きまして(意外と早かった)、今日さっそく見てみました。
やっぱりプロがつけた字幕は、単語数が少なくても最低ラインは理解できるクォリティで、ストレスも少なく見ることができました。
YouTubeみたいにいちいち途中で途切れないのもいい。

が。
えーと、どうやらYouTubeにアップされていたのはタイで公開されたバージョンらしく、DVDとは編集が違っているのですが、YouTubeでは朝チュンだったシーンが、しっかりギシギシいってました。
それはいいんです。それはいいんだけど、ショックだったのは、わたしが考えていたのとタチとネコが逆だった……!!!

そして、さらにショックだったのは、YouTube版のラストに入っていた、殺し屋の弟の独白&手紙のシーンが一切カットされていたことだ!!!!!
信じられないアメリカン・クォリティ。あれは、兄に対する弟の屈折した想いが吐露される超重要なシーンなのに。今回分かりやすい字幕で見て一番見直したのがこの弟のシークエンス。アンビバレントな感情があちこちにほのめかされていて、そして最後につながるのか~、と、そりゃもう目からウロコだったのです。
それなのにあのラストシーンをカットしちゃダメだろう?
(一応、カットされたシーンもボーナスで付いてたけどね……)

と、まあ思わず熱く語ってしまいましたが、意外と面白くてよかったです。
全部通して見ると1時間半くらいありますが、ご興味おありでしたら、お暇なときにぜひYouTubeで見てみてください。

コメント

秋林 瑞佳
2008年11月9日13:08

あー!タイトルだけですけど、知ってます、コレ!
(…あとで観ようっと♪)

>わたしが考えていたのとタチとネコが逆だった……!!!
お気持ち察します。私もデカプ~の「太陽と月に背いて」で、デカプ~がオヤジの上にうつぶせで乗っかってるとき、我が目を疑い、「逆かよ!?」とスクリーンに向かって叫びそうになりましたもの(たぶん、そんな腐系女子は多かったと思われます)。

>信じられないアメリカン・クォリティ。
悪名高きカット魔シザーハンズが多いですからね、メリケンさんって。周防監督も、カットされた北米公開版「Shall We Dance?」(リメイクではなく邦画のほうです)を観て、大ショックを受けたって云ってました。

夜霧のネオンサイン
2008年11月9日21:24

●秋林さま
デカプ……あれもそうとうショックだったな(遠い目)。乙女としては、麗しいおのこに色気を期待するんですが、世の中の嗜好とは違っているのでしょうか(涙)。

>シザーハンズ
そっか、監督にさえ確認せずにカットしちゃうのか、アメリカン・シザーハンズ。あなどりがたし。

Bangkok~ご覧になったら、ぜひどっちが上か下か、秋林さんの見立てをお伺いしたいです(笑)。

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