高校生のころに初めて映画館で見て(歳ばればれ……)、深く感動、というよりも半ばトラウマ化した傑作。
あまりにうつくしく心揺さぶられる世界なので、あまり頻繁には見られない。高校のころに発売されたビデオを、親に頼んで誕生日プレゼントとして買ってもらったけれど、持っているだけで満足してしまってあんまり回数見なかったな……。

先日、たまたま読んだエッセイにこの映画の話が出ていて、無性に見返したくなってDVDを購入。連休中日に満を持して見ました。

細野晴臣の音楽からしてもう切ない。
セリフはほぼ原作に忠実なので、ときどき不思議な日本語なのだけれど、それがまた「現実ではない異世界」の雰囲気をかもし出している。脚本は別役実。
そして猫。猫だから表情は人間ほど変わらないし、セリフも少ないのだけれど、それでもちょっとした仕草からそれぞれの感情がありありと伝わってくる。キャラデザインのますむらひろしは素晴らしい。演出も素晴らしい。
背景の美術もすごくうつくしいんだよな……。

もちろん、アニメーション技術の発達した今から見ると、処理のつたない部分は多々あるのだけれど、それも、まるで古い外国の絵本を読み返しているような、そんな気分になる。

やっぱり大好きな、大切な映画です。

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