久々に試写会があたったので、この映画を見てきました。

原作が本国(イギリス)ではロングセラーだそうなのだけれど、文庫で上下巻ものを2時間弱にまとめるので話自体はスピーディに進む。
けれど、そのはしょり方が非常に上手い。
たとえば、ベッドの上で女性がする表情ひとつで「流産したんだな」とわかったと思うと、その近親者たちを映すカットひとつで彼らの感情を表し、さらに別の女性の表情のカットひとつで感情の変化を知らしめる、という調子。(上手くいえません……)
なので、短時間だけれどものすごく中身の詰まった映画でした。

勝気で頭の回転の速い姉のナタリー・ポートマンも、おっとりと天然で姉の影に隠れてきた妹のスカーレット・ヨハンソンもそれぞれの役柄を人目で現す外見で、しかも演技力もあるベスト・キャスティング。
ついでに言えば、ヘンリー8世役のエリック・バナもよかった。最初は飛ぶ鳥を落とす勢いのプライドの高い王だったのが、一人の女に入れあげてどんどん思わぬ立場に追い込まれて疲弊していく様子が表情だけでよくわかる。
この映画は、役者さんがみないい演技をしてたんだな。

ヘンリー8世がエリザベス1世のお父さんで、生涯で6人も后をとっかえひっかえして、挙句に奥さんを離婚するためにローマ・カトリック教会と決別した、というような歴史を漠然としっていると、スピーディな展開においてかれずに済むかも。
華麗なコスチューム・プレイ(コスプレじゃなくってよ)が好きな方にもおすすめです。

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