訳者あとがきのなかに紹介されていた、精神科医でもある著者の言葉がよかったので引用。

われわれおとなは、子どもを恐怖からできるかぎり守ってやらなくてはならない、とわたしは考えています。しかし、子どもといえども、世の中には「恐るべきもの」の数々が存在することを知らなくてはならないとも考えるのです。なぜなら人間は、人間存在の状況につきものの不安とともに生きることを学ばねばならないからであり、これは子どもたちといえども、同様に学ばねばならぬことだからです。


どこかの少年が残酷な犯罪を犯して、彼が残酷なマンガやゲームにのめりこんでいたからといって、他の子どもたちからそれらを取り上げるのはナンセンスだと思うのです。

ISBN:4001140950 単行本 キャサリン・ストー(猪熊 葉子訳) 岩波書店 2001/11 ¥756

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