花蓮の夏
2007年11月17日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)小学校に通う、ショウヘンとジェンシン。優等生のジェンシンとは対照的に、お調子者のショウヘンはクラスで一番の人気者でもあり、厄介者でもあった。担任はそんなショウヘンの品行を正すために、常にジェンシンが傍らにいるように指示。無理やり友達になったジェンシンと、親友だと思い込むショウヘン。そんな二人の想いは、少しずつ変化していく。やがて高校生になった彼らの前に、転校生が現れてから、二人の間に波風が立ち始める。(goo映画より)
公式サイト> http://www.karen-natsu.com/
リンクを張っているおむすびウーマンさんから誘われて、早速行ってまいりました。
なんでも今年のレズビアン&ゲイ映画祭のクロージング作品だったらしい。あれ〜毎年行かないくせに上映作品の内容だけはチェックしていたはずなのに、目こぼれしてました。
なんといっても絵が、構図がきれい。そしてセリフはそぎ落とされ、ほとんど誰も声を荒げることなく淡々と、3人の表情で見せていく映画。しかも、計算しつくされたようにこの3人以外の人物の描写も慎重に排除されている。一方通行の三角関係の閉じた世界、10代特有の周りが見えない閉塞感も上手く描かれていた。
以下、ネタバレあり。要注意!!
優等生で繊細なジェンセン、多動性症候群で落ちこぼれだけれどバスケの得意なショウヘン、周りから浮いている孤独な少女ホイジャ。ジェンセン視点で描かれ、自分の気持ちを分かっているホイジャの内面も描写されるので、
「筋肉バカのショウヘンが周り見えてないのが悪いんじゃん!」
と観客は思い込まされるのだけれど、映画の最後の最後で、ショウヘンの一言が、彼のずるさの裏にある切実な想いを告白していて、同時にこの三角関係が解消されることもなく、ジェンセンが泥沼から脚を抜くことができないことがはっきりする。
せ、切ない〜っっっ
そして、おむすびウーマンさんとも話したが、とっても”日本のBLにありそう”なお話でした。
そして、とってもありがちなセリフに思わずもらい泣き。ハヂカチ〜。
でもとてもいい映画でした。ゲイムービーだということを抜きにしてもいい映画でした。
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