インターネットを駆使して情報を収集するためのハウツー本。
著者は元新聞記者であり、自分が知らない分野について基本的な情報を集めるための方法を、インターネット検索に慣れていない人向けに書いたもの。

ポイントとしては、
(1)情報を集める際にはつねにマトリクスを意識して、ある事象の全体像を把握するにはどの部分の情報が欠けているかなどを整理する。

(2)マトリクスを書くには、その分野の直感的な世界把握=クオリアを身に付けることが必要。それをインターネットで集めた情報から把握する。

(3)インターネットの情報源は大きく分けて4つ。
A.新聞・雑誌記事などオフィシャルなデータベース
B.一般のウェブサイト
C.個人や企業のブログ
D.2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み
A→Dと情報の信頼度は下がるが、ディープさは深まる。

(4)インターネット上の情報探索にはニューロン型。ある出発点から投網のように四方に情報探索を広げて、その中からひとつの「気づき」があれば、その方向性に絞って深く調べ、そこからまたあちこちに方向を広げ……という作業を重ねる。

(5)「気づき」(情報のハブ)にはセレンディピティ(偶然の出会い・幸運)が必要。インターネットによって「出会い」やすくなった。

と、まとめられる。
平易な文章で実例を元に書かれているのですんなり理解できる。面白かった。

……仕事で読んだんですけどね。
この本で読書記録第3紀も99冊目。記念すべき100冊目には今取り掛かっていますが……。ある意味とてもわたしらしいセレクトでございます(大汗)。

ISBN:4569695043 単行本(
ソフトカバー) 佐々木 俊尚 PHP研究所 2007/09/11 ¥1,365

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索