牛泥棒 (Holly NOVELS)
2007年9月19日 読書記録第3紀(06.07〜) コメント (4)大学で助手をしている亮一郎は、年上の口のきけない使用人・徳馬に、密かに想いを寄せていた。幼い頃に母を亡くした亮一郎にとって、物心ついた頃から傍にいてくれた徳馬は、誰よりも欠け替えのない存在だった。自分の想いで関係を壊したくなくて、亮一郎は想いを告げぬまま、女との結婚を考えるが…。口のきけない男の秘められた過去と思いとは?互いを想い合う、切ないラブストーリー。
久しぶりの木原音瀬。評価の高い「箱の中」「檻の外」は相当覚悟がないと読めなさそうだと思って敬遠していたのだけれど、これはあらすじからするに「恋愛時間」とか「恋について」みたいな地味なほのぼの系? と思って読んでみた。
えーっと、読む前の先入観がいろいろと覆されたので、いまいち乗り切れず。
先入観その1:明治・大正期の書生ものというか、そういう風俗ものかと思っていたら、妖怪変化ものだった。
先入観その2:使用人攻かと思っていたら……!
先入観その1は、あらすじの書き方がトラップでした。
その2は、通勤途中に読むために(恥ずかしげもなく……!!)しおり代わりに絵葉書を挟んで、挿絵シーンはすべて隠して読んでいたので、挿絵で受け攻めを判断できなかったのが敗因かと。
っていうか、口の利けない使用人攻のほうが萌えませんか?<好みによる
でも、まともな文章のBLはそれだけで読んでいてうれしいなぁ。
久しぶりに、昼休みも本を読みたいがために弁当を持たずに外に食べに出ました。
ISBN:4883863247 新書 依田 沙江美 蒼竜社 2007/06/29 ¥900
コメント
なんて器用な!…私、できましぇん!都会の電車は混んでいて大変ですよねえ…ホクリークは1車両に1人(!)だったりするときがありますもの。
私の場合、『牛泥棒』は電車でフツーに読めますが、絵師が奈良画伯である作品はドキドキです、はい(←それでも読んでる)。
っていうかこそこそと隠している時点で恥ずかしい――さらにそれ以前に、天や小口(本の断ち切り部分)にイラストの線が見えている時点で恥ずかしいことこの上ないんですが!
>先入観その2:使用人攻かと思っていたら……!
あのですね、木原作品ってどっちがどっちだかわかんないときってありません?…いま私と友人オッシーの間で争点となっているのが、今秋2巻が出るらしい『吸血鬼と愉快な仲間たち』の主人公カップルで――「アイツは攻に決まってるじゃん!」「いや、受ですよ!」と、お互いぎゃいぎゃいと自論を展開、賭けをすることになったんですよ。果たしてどうなるんだか…。
わたしも、挿絵を隠しているといってもやはりエチシーンはすっ飛ばしてますね。でも、盛り上がってそのシーンに突入するから楽しい部分も、それだけ取り出すと「ふーん」で終わってしまったりしていまいち味気ないです。
だから本当はちゃんと家で落ち着いて(お菓子とコーヒーを傍らに用意して/笑)読むのが一番楽しいのは分かってるんですが!
>木原作品ってどっちがどっちだかわかんない
というか、リバOK?(笑)な人たちが多いですよね。
それにしても、そうしてBL談義のできる友人オッシーがいる秋林さんがうらやましいです〜。なんか楽しそう♪