東大の情報学の助教授が、姪と言葉について交わす対話。

読んでいて面白かったけれど、ああ、理系の先生だなぁとつくづく感じた。
なんか発想が文系じゃないっていうか。
どこが?と聞かれると即答できないけれど。

例えば、「お互いの言葉を知らない人に、言葉を教える場合」として、言葉のしゃべれない幼児に言葉を教える場合を例に挙げていたけれど、わたしだったら「江戸時代に小笠原諸島に漂着した外国商船の船員と島民」なんかを思い出すかな。

それから、色の名前と、各人が目に見えている色との違いについては、色盲の人のことを例に取ると分かりやすかったんじゃなかろうか。

っていうか、自分が言葉の問題について、こういう点で「不思議だな」と思っているので、その辺をこの先生がどう思っているのかしりたいところです。

でも、言葉と差別の問題とか、数値や世界情勢なども視野に入れて説明されていて、取っつきやすく問題を理解できる本だと思います。

ISBN:4773806079 単行本 影浦 峡 現代企画室 ¥1,260

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