風の影
2007年1月17日 読書記録第3紀(06.07〜)
しばらく本の読了記録がなかったのは、ずっとこの本を読んでいたから。
昨年刊行の翻訳ミステリのなかで評価が高く、たしかこのミスの翻訳部門1位だったかな?
主人公の少年が手に入れた1冊の本にまつわる、20世紀初頭から半ばまで、内戦を挟んだ激動のバルセロナを舞台にした長編小説です。
「本にまつわる」ってところと、3年前に訪れたバルセロナが舞台、というところに惹かれて手に取りました。
巻頭にちゃんと地図が載っていて、その地図をたどりながらバルセロナを歩いているような気分で読み進められます。本読みには垂涎の「忘れられた本の墓場」やピソと呼ばれる集合住宅(ガウディのカサ・ミラとかをイメージすればいいのかしら?)の描写も魅力的。
登場人物たちも個性的で、過去の謎が現在の主人公の立場に重なっていくところがすごくサスペンスフル。
もっとも、すべてを知る人物の、謎解きに当たる手記が最後のほうで延々150ページも続いたときには正直どうしようかと(苦笑)。でも、本当のAll Lastはその後にありましたのでご安心を。
読む人を選ぶと思いますが、本好きにはたまらない1冊だと思います。
ISBN:4087605086 文庫 カルロス・ルイス・サフォン 集英社 ¥780
昨年刊行の翻訳ミステリのなかで評価が高く、たしかこのミスの翻訳部門1位だったかな?
主人公の少年が手に入れた1冊の本にまつわる、20世紀初頭から半ばまで、内戦を挟んだ激動のバルセロナを舞台にした長編小説です。
「本にまつわる」ってところと、3年前に訪れたバルセロナが舞台、というところに惹かれて手に取りました。
巻頭にちゃんと地図が載っていて、その地図をたどりながらバルセロナを歩いているような気分で読み進められます。本読みには垂涎の「忘れられた本の墓場」やピソと呼ばれる集合住宅(ガウディのカサ・ミラとかをイメージすればいいのかしら?)の描写も魅力的。
登場人物たちも個性的で、過去の謎が現在の主人公の立場に重なっていくところがすごくサスペンスフル。
もっとも、すべてを知る人物の、謎解きに当たる手記が最後のほうで延々150ページも続いたときには正直どうしようかと(苦笑)。でも、本当のAll Lastはその後にありましたのでご安心を。
読む人を選ぶと思いますが、本好きにはたまらない1冊だと思います。
ISBN:4087605086 文庫 カルロス・ルイス・サフォン 集英社 ¥780
コメント