図書館内乱
2006年12月18日 読書記録第3紀(06.07〜)
「知る権利」を巡って紛争状態にある架空の日本で、図書館を防衛する行政の武装組織「図書館隊」に所属する女性を主人公にしたシリーズ第2弾。(……要約に少々自信なし/汗)
今回はタイトルにあるとおり、図書館組織内の派閥争いがメインなので、肉体派の主人公郁よりその友達の陰謀系美女・柴崎のほうが活躍している。柴崎好きだなぁ。
登場人物たち一人一人がキャラ立ちしていて、ストーリーも前巻より地味にも関わらず読ませる。さすがライトノベル出身だけあるなぁ。
でも2つだけ。これだけ苦言を呈させていただくと、業界人としてはも少し最近の業界の動きにも目を配ってほしい気が。インターネットとロボット検索の発達、不況による予算減少と効率化で、図書館も変化を余儀なくされていて、ここ5年ばかしでも文部科学省からいくつも審議会報告が出ているし、それもよく見ると、旧文部省系と旧科学技術庁系で似たような報告を別々に出していたりして非常に(ある意味)楽しかったりするので。
今回はレファレンスが出てきて一安心したけど、前巻で、図書館がまるで無料貸本屋としか描かれていなかったのは、業界人として非常に寂しかった。図書館もいろいろ変わろうとがんばってます。こういうエンタテインメント作品でそういうところを盛り込んでくれると、一般の人たちにも図書館の意欲が伝わって、業界で変わろうとしている人たちももっとがんばれると思うんだ。
あともう一つは、一ヶ所だけだけど、差別用語が特に意図がなく使われていたこと。これは編集者さんと校閲さんの見落としですね。こんなに面白い話なんだから、へんなところで突っ込まれないようにきっちり仕事して欲しいにゃあ。
ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ¥1,680
今回はタイトルにあるとおり、図書館組織内の派閥争いがメインなので、肉体派の主人公郁よりその友達の陰謀系美女・柴崎のほうが活躍している。柴崎好きだなぁ。
登場人物たち一人一人がキャラ立ちしていて、ストーリーも前巻より地味にも関わらず読ませる。さすがライトノベル出身だけあるなぁ。
でも2つだけ。これだけ苦言を呈させていただくと、業界人としてはも少し最近の業界の動きにも目を配ってほしい気が。インターネットとロボット検索の発達、不況による予算減少と効率化で、図書館も変化を余儀なくされていて、ここ5年ばかしでも文部科学省からいくつも審議会報告が出ているし、それもよく見ると、旧文部省系と旧科学技術庁系で似たような報告を別々に出していたりして非常に(ある意味)楽しかったりするので。
今回はレファレンスが出てきて一安心したけど、前巻で、図書館がまるで無料貸本屋としか描かれていなかったのは、業界人として非常に寂しかった。図書館もいろいろ変わろうとがんばってます。こういうエンタテインメント作品でそういうところを盛り込んでくれると、一般の人たちにも図書館の意欲が伝わって、業界で変わろうとしている人たちももっとがんばれると思うんだ。
あともう一つは、一ヶ所だけだけど、差別用語が特に意図がなく使われていたこと。これは編集者さんと校閲さんの見落としですね。こんなに面白い話なんだから、へんなところで突っ込まれないようにきっちり仕事して欲しいにゃあ。
ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ¥1,680
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