予告通りレディースデイ(かつ映画の日)に新宿武蔵野館レイトショーで見てきました。

カリブ海に浮かぶケイマン諸島は、税金が免除される“タックス・ヘイヴン”だ。世界中から島に集まってくる金持ち相手に働くシャイは、裕福なボスの娘・アンドレアと恋に落ちる。しかしアンドレアの父と兄は、交際に大反対。2人は人目を盗んで純愛を育んでいく。一方、脱税の容疑でFBIに追われ、アメリカから逃れてきたエリート・ビジネスマンのリドリーと、1人娘のピッパ。状況を何も知らされず、強引に島に連れてこられたピッパは父に反発。出会ったばかりのお調子者リッチーに誘われるまま、夜の街へ繰りだすが……。(goo映画より)


意外と楽しめました。同時並行で進む二つの話が、小さな島の中ですれ違ったり錯綜したりしてある一晩に瓦解する。
パズルのように組み合わされたバラバラのエピソードを自分の頭の中で当てはめて絵を作り上げていくような楽しみがありました。

とはいえ、アイデアとしてはとてもおもしろいんだろうけれど、二つの話の絡め方をわざと時間軸をずらしたり前後させたり回想させたりしていじくっているもので、わかりにくくしているから複雑に見えるだけで普通に時間軸通りに流したら意外と平凡な話なのかも、という気も。
いや、それをおもしろく描いたのだからいいんだけれど、もう少し整理されててもおもしろかったんじゃないかと。編集に不自然な部分も散見されたし、公開までの紆余曲折がかいま見えるようでした。

で、肝心のオーランドくんですが。
島の、裕福でなくあんまり将来のことも深く考えていない愛に生きるオニイチャン、という役は彼に合っていたのではないかと。
映画の中でも特に浮いてなかったし。そして、ちょっと小狡いあたりに人物の複雑さがかいま見えて、ああ、こういう役をやりたいんだね、というのがよくわかりました。
こういう役はおもしろいので、もっとどんどんこういう仕事をこなして欲しいなぁ。
顔を崩したことが話題になっているけれど、そっちよりも自分を慕う年下の友だちをいいように使って悪びれない辺りに、いままでの役にない深みを感じました。

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