と、いうわけで予告どおり「ウィンブルドン」再読。

ウィンブルドン大会最終日のセンター・コート、スタンドを埋めた16,000人の観客は二人の天才プレイヤーの試合に陶酔していた。オーストラリア出身のキングとソ連出身のツァラプキン、親友どうしの若い二人の死闘は凄まじいばかりだった。白球を追って左右に揺れる顔、顔、その中に復讐心に燃える一つの顔が……。圧倒的な臨場感と息詰まる迫力のテニス・サスペンス。


なにがすごいって、後半半分はずーっとこの決勝戦の試合+決勝戦の勝者と英国女王を暗殺すると脅迫した犯人を追う描写でもたせるところだよな。
ホント、ここへ来るともうノンストップで読む手を止めさせません。
この親友同士の純粋な友情が、最後に変質していく予感を感じさせるところが余韻となって、忘れられないサスペンスです。

そんなわけで、昨年の8月からカウントし始めた第2紀は11か月で終了。1年足らずでほぼ100冊読んだ、ってことは、裏を返すと副業を怠っているということなのですが(大汗)。

ISBN:4102191011 文庫 ラッセル・ブラッドン 新潮社 1982/05 ¥462

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