出勤前に、本棚のカオスを前に「気軽に読めて楽しい本が読みたいなぁ」とツラツラ眺めていて(なんて時間の余裕はないんですが/汗)、ふと目に付いたこの本を再読。
リーグ打率トップのセンターの野球選手が恋をした相手は、ダブルプレイコンビの二塁手だった、というある意味センセーショナルな題材を、小気味いい語り口で、ドレフュス事件になぞらえて語る物語。
野球ものとしても、アメリカの価値観を見るにしても面白いけれど、主人公の選手の恋物語としても読ませる。美人の奥さんも子供もいるのに同性に惹かれちゃうことに混乱する様が、まるでティーンエイジャーのようで。

「ブロークバック・マウンテン」のヒットを受けて、ブラピがゲイものの原作を探している、なんてウワサがゴシップ記事に載っていたとき、「これなんていいじゃん」と思っていたので、つい主人公をブラピに当てはめて読みました。
この主人公、二塁手への恋に目覚めるまでは、まっとうなアメリカ白人、という設定で、ブラピのある意味毒のない容姿はけっこうぴったりしてると思う。
相手役の黒人のキャスティングには悩むけど。

そんなわけで、第2紀の99冊目はなんの含みもなくこの本を読んだんですが、そうすると100冊目はやっぱり「ウィンブルドン」(ラッセル・ブランドン、新潮文庫、1982)ですね。(発掘しなきゃ……)

ISBN:4167309475 文庫 ピーター・レフコート文藝春秋 1995/02 ¥612

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