乾王朝炯明帝は、男児を授からず、苦悶の日々を送っていた。が、ある日、「満月の晩、星が流れた時に生まれた女子が、必ずや次代の皇帝を産む」と仙人から告げられる。やがて、国中から集められた娘は十人―才色兼備の娘、それを妬む娘、母を案じて泣く娘、はたまた読書好きの娘等々。後宮では、皇帝の寵を競う物語が!そして、もう一人、「竜」の宿命を負った娘がいた…。彼女達が辿る道程は、幸福へと続くのだろうか。


と、いうわけで森崎朝香2作目。
こっちもおもしろかったですよ〜。仙人の予言に翻弄される人々の群像劇なんですが、意外なところに落としてくれてイイ感じでした。
さすがに今回は初めからページ数を計算して話を作ったのか、描写を端折っているような部分もそれほどなかったですし。
前作の、国の攻防レベルの話に比べると、後宮での話がメインで話自体は小粒ですが、楽しく読めました。

ISBN:4062557878 文庫 森崎朝香 講談社 2005/03/05 ¥630

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索