プライドと偏見
2005年12月14日 映画鑑賞記録(04.03〜)
試写会に当たったので行ってきました。
映画の画像は出なかったので、原作の本の書影をだしてみます。これも映画っぽいですが、96年刊の本なのでわたしが見てきたものとは関係ないです。
あしたも試写会があるので、実はずいぶんギリギリになるまで、この映画を見に行くつもりはありませんでした。よみうりホールは椅子がよくないとも聞きますし。(じゃあなんで試写会に応募したんだろう、わたし……)
なので誰かを誘うこともしてなかったんですが、つい昨日、アメリカ在住のひとの映画感想ブログでおもしろそうだと思いまして、また別のところで「ようするにこれ(原作)って18世紀のロマンス小説」というのを読んで、いきなり見に行くつもりに。
で。
行って正解でした〜!!
すんごい胸キュン☆(←わたしが使うとムリがある……)なロマンスで、もうどうしようかと! 2時間も座っているとお尻が痛くなるという噂だった椅子の上で、別の意味で身悶えてました。
随所にコミカルな描写があって、客席のあちこちでクスクス笑いが漏れてました。
イギリスの田舎の風景はうつくしいし、18世紀イギリスの風俗はおもしろいし、ファッションはジョージアンでかわいいし。
あと特筆したいのは音楽。
途中何か所かのBGMが、わたしの中の「イギリス近世を描いたちょっと古い懐かしい映画っぽい〜」というイメージをかき立てて、それだけで映画に奥行きを感じられました。
イギリス映画って、俳優は王子サマのようにキラキラしく美形なのに、女優は演技力があっても顔は(以下略)って人が多いように思うのですが、正直いうと、この映画では俳優も……でした(汗)。
主演のキーラはきれいだけど、パイレーツ・オブ・カリビアンの時にはあまり目立たなかった受け口っていうか顎のしゃくれてるのが妙に気になった……。きれいなシーンもあるのに、すごく普通に見える瞬間もあってなぁ。
そしてそれ以外の女性たちは、みな古風な顔立ちでどこかあか抜けないんですよね。でもカワイイんだけど。
で、ロマンス小説では女の子の夢を凝縮しているはずのヒーロー(一般的な、物語をリードする活躍をする男性、ではなく、ロマンス小説の場合は単にヒロインの相手役、程度の意味)が、なんでこんなに普通の地味な顔の人を持ってくるんだ!というくらい冴えない顔の人で、正直、最初は「当て馬の将校とくっつけばいいじゃん」とまで思っていました。
が!
(以下ネタバレ最後まで)
このヒーローが、自分のプライドがヒロインへの愛に負けて、自分の気持ちを自覚するところからがスゴイんです。
誤解によってヒロインにすげなくされてから、ヒロインに対して慇懃な態度を崩さないものの、目が! ヒロインを愛してるのに報われない想いの滾る、悲しそうな目を見るだけでもう、観客はキュンキュンし通しです!!
なんか、ご主人に叱られたでっかいイヌみたいだなぁと思ったら、最後にホントにイヌと並んで座ってるシーンがあって、ああ、やっぱりイヌだよ。人のいい大型犬だよ、と笑いそうになりました。
ほんと、ヒーローがこの俳優で正解ですね。
そんなわけで、ロマンス小説の文法を知らずに見ると脚本に不満な点があるかも知れませんが、ロマンス小説を楽しむつもりで行かれると、ホントに楽しめる映画だと思います。
ついでに。
この試写会は某HQ社も協賛していたらしく、映画が終わったら「おみやげ」と称してHQ文庫を1冊ずつくれました。
やっぱりそういう見方でよかったのね。
映画の画像は出なかったので、原作の本の書影をだしてみます。これも映画っぽいですが、96年刊の本なのでわたしが見てきたものとは関係ないです。
あしたも試写会があるので、実はずいぶんギリギリになるまで、この映画を見に行くつもりはありませんでした。よみうりホールは椅子がよくないとも聞きますし。(じゃあなんで試写会に応募したんだろう、わたし……)
なので誰かを誘うこともしてなかったんですが、つい昨日、アメリカ在住のひとの映画感想ブログでおもしろそうだと思いまして、また別のところで「ようするにこれ(原作)って18世紀のロマンス小説」というのを読んで、いきなり見に行くつもりに。
で。
行って正解でした〜!!
すんごい胸キュン☆(←わたしが使うとムリがある……)なロマンスで、もうどうしようかと! 2時間も座っているとお尻が痛くなるという噂だった椅子の上で、別の意味で身悶えてました。
随所にコミカルな描写があって、客席のあちこちでクスクス笑いが漏れてました。
イギリスの田舎の風景はうつくしいし、18世紀イギリスの風俗はおもしろいし、ファッションはジョージアンでかわいいし。
あと特筆したいのは音楽。
途中何か所かのBGMが、わたしの中の「イギリス近世を描いたちょっと古い懐かしい映画っぽい〜」というイメージをかき立てて、それだけで映画に奥行きを感じられました。
イギリス映画って、俳優は王子サマのようにキラキラしく美形なのに、女優は演技力があっても顔は(以下略)って人が多いように思うのですが、正直いうと、この映画では俳優も……でした(汗)。
主演のキーラはきれいだけど、パイレーツ・オブ・カリビアンの時にはあまり目立たなかった受け口っていうか顎のしゃくれてるのが妙に気になった……。きれいなシーンもあるのに、すごく普通に見える瞬間もあってなぁ。
そしてそれ以外の女性たちは、みな古風な顔立ちでどこかあか抜けないんですよね。でもカワイイんだけど。
で、ロマンス小説では女の子の夢を凝縮しているはずのヒーロー(一般的な、物語をリードする活躍をする男性、ではなく、ロマンス小説の場合は単にヒロインの相手役、程度の意味)が、なんでこんなに普通の地味な顔の人を持ってくるんだ!というくらい冴えない顔の人で、正直、最初は「当て馬の将校とくっつけばいいじゃん」とまで思っていました。
が!
(以下ネタバレ最後まで)
このヒーローが、自分のプライドがヒロインへの愛に負けて、自分の気持ちを自覚するところからがスゴイんです。
誤解によってヒロインにすげなくされてから、ヒロインに対して慇懃な態度を崩さないものの、目が! ヒロインを愛してるのに報われない想いの滾る、悲しそうな目を見るだけでもう、観客はキュンキュンし通しです!!
なんか、ご主人に叱られたでっかいイヌみたいだなぁと思ったら、最後にホントにイヌと並んで座ってるシーンがあって、ああ、やっぱりイヌだよ。人のいい大型犬だよ、と笑いそうになりました。
ほんと、ヒーローがこの俳優で正解ですね。
そんなわけで、ロマンス小説の文法を知らずに見ると脚本に不満な点があるかも知れませんが、ロマンス小説を楽しむつもりで行かれると、ホントに楽しめる映画だと思います。
ついでに。
この試写会は某HQ社も協賛していたらしく、映画が終わったら「おみやげ」と称してHQ文庫を1冊ずつくれました。
やっぱりそういう見方でよかったのね。
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