試写会に当たって、公開より一足先に見てきました。
試写会場に着いてから、舞台挨拶付きだって事に気づいた。挨拶したのは、タイトルいわく「彼」のほう、プレイボーイ役のダンカン・チョウ。映画では長髪なのに、いまは短髪にしていて、ご挨拶の受け答えは、きっちり模範解答で面白みはなかったけど、笑うと目が細くなってカワイイ。とてもプレイボーイには見えません。
かなり前の方に座ったら、周囲のお嬢さんたちは彼目当てだったらしく、登場したときから「きゃーっ」って歓声を上げて手を振っていたので、一緒になって手を振ってしまった(笑)。
ゲストはタレント&映画監督のダンカン。わかりやすすぎるよ配給会社……。
ダンカン氏はウケも狙いつつ誠実なところも見えて、それほど嫌な感じはしなかったんですが、同性愛をテーマにした映画だからか、撮影タイムになったらダンカン・チョウに抱きつくは頬にキスするは、ちょっとおふざけが過ぎましたね。わたしは笑って見てたけど、近くに座っていたお嬢さんが
「アレはやめてほしかったな〜」
と呟いているのを聞いて、確かに、たとえばこれがオーリだったとしたら、やっぱりこうして日本の芸能界におちょくられるのはイヤァな気分になったろうなぁと思いました。受けちゃってゴメンなさい。

さて、本編の映画の方ですが。
覚悟してはいましがた、ホントにまんま日本のBLマンガ・小説をなぞったような筋でした(笑)。プレイボーイと主人公の純情少年が、お互い気になって相手の様子を伺って、それでも自分から言い出すことができずにいるところなんて、もうジリジリっていうかドキドキっていうか、見ていて顔が赤くなるくらい身もだえました。そうしてようやく二人の気持ちが通じ合ったところのカタルシスなんて、もうっ!

ですが、一度は気持ちが通じ合ったはずなのに、プレイボーイの「同じ相手とは二度寝ない」というウワサ通りに主人公から離れていってしまいます。その理由がタイトルにもある「彼の秘密」なんですが。

……そ、それが理由かよっ!!(怒)

あまりにアンマリな理由なので、思わずシートのクッションを引きはがして座布団代わりにスクリーンに投げつけたくなりましたわよ! イマドキの雑誌掲載1話読み切りBLマンガでさえ、もうちょっとまともな「恋の障害」を考えるよ……。
最後の、二人が改めて気持ちを確かめ合うシークエンスなんて、もう、ベタもベタ、あんまりしょーもなくてスクリーンを見てられませんでした。

でも。
主役二人のはにかんだような笑顔がすっごい可愛かったので、すべて許す!(<何様……)
異性カップルでも同性カップルでも、見ているだけでほのぼのしてくるような仲好しカップルって、こちらまでシアワセになるじゃないですか。そんな感じです、この二人。はぁ〜堪能。

それと、主人公の友だちのオカマ役の子がキュートだったんですが、どうみてもえ×りか×きにしか見えなくてスゴク気になりました。
この、主人公のお友達3人組がステレオタイプなオカマで、なんだか結局、ゲイのためのゲイムービーではないんだな、って感じがちょっと残念でした。

じゃあ誰のためかっていうと、これは思いっきり腐女子のための映画でしょう!
ナマモノ腐女子ならば誰しも一度は
「もしわたしが1億円拾ったら、あの人とあの人の配役でや●い映画を作ってもらうのに……」と夢見たことがあるかと思いますが、それをそのまんまやっちゃった☆って雰囲気が漂ってます。
監督は20代の女性だそうですが、ぜったいお仲間に決まってる、と勝手に思ってます。

自分が恋したときのドキドキを思い出して、しあわせな気分になりました。

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