猫語の教科書
2005年10月21日 読書記録第2紀(05.08〜)
どこで見かけたのか失念しましたが(だからここからリンクを貼っているどなたかのページだったかも……)、ネットで感想を見かけてついついファルコと一緒にアマゾった1冊。これだけ最初に届きました。
と、いうわけで誇り高いメス猫が、いかにしてとある人間の家を乗っ取り、人間の夫婦をしつけ、操縦していくかが刻銘に描かれていて笑えます。
というか、著者がそうやって飼い猫にメロメロにされていく様子が目に見えるようで……。
「雪のひとひら」の、というと一番通りがよさそうだけれど、ワタシにとっては「マチルダ」や「スクラッフィ」などの動物小説作家。これらの小説の動物は、けっして人間のように考え行動するファンタジーではなく、あくまで動物で、その本能的な行動に周りの人間が振り回される様が楽しいのだけれど、無類のネコ好きらしい著者の、ネコを主役にした小説群は、ネコが擬人化されているのであんまりそそられず、まだ読んでいませんでした。
でも、この小説でもネコが擬人化されていますが、まったく抵抗はありませんでした。ネコの一人称小説と見せかけて、著者が自分のネコ好きさ加減を客観的に笑っているからかも知れません。
対してネコ好きでなくても、ニヤリと笑えます。お薦め。
ISBN:4480034404 文庫 ポール・ギャリコ 筑摩書房 1998/12 ¥609
ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。相談を受けたポール・ギャリコは、それを解読してもっと驚くはめになる。原稿はなんと、猫の手になる、全国の猫のためのマニュアルだった。「快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか」ひょっとして、うちのネコも?(文庫裏書きより)
と、いうわけで誇り高いメス猫が、いかにしてとある人間の家を乗っ取り、人間の夫婦をしつけ、操縦していくかが刻銘に描かれていて笑えます。
というか、著者がそうやって飼い猫にメロメロにされていく様子が目に見えるようで……。
「雪のひとひら」の、というと一番通りがよさそうだけれど、ワタシにとっては「マチルダ」や「スクラッフィ」などの動物小説作家。これらの小説の動物は、けっして人間のように考え行動するファンタジーではなく、あくまで動物で、その本能的な行動に周りの人間が振り回される様が楽しいのだけれど、無類のネコ好きらしい著者の、ネコを主役にした小説群は、ネコが擬人化されているのであんまりそそられず、まだ読んでいませんでした。
でも、この小説でもネコが擬人化されていますが、まったく抵抗はありませんでした。ネコの一人称小説と見せかけて、著者が自分のネコ好きさ加減を客観的に笑っているからかも知れません。
対してネコ好きでなくても、ニヤリと笑えます。お薦め。
ISBN:4480034404 文庫 ポール・ギャリコ 筑摩書房 1998/12 ¥609
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