イタリア全土、イギリス、フランス、スペイン、北アフリカから小アジア地域まで版図を拡大したさしものローマ帝国も、ライン河を渡ることには難儀した。そのゲルマニア(ドイツ)で隠然たる影響力をもつ女祭司に恭順をすすめる、という途方もない任務がファルコに与えられた!愛するヘレナと暮らすにゃ金がいる、やってやろうじゃないか…。―虚実織りまぜたデイヴィス版古代ローマ史、飛躍の第4弾。


今回は、史実に基づいた混乱の4帝時代にゲルマニアで起こった事件に関わる事実をファルコが追うのですが、その過去の事件が複雑で、しかもこのシリーズは固有名詞が難しくて覚えきれず、前3ぶんの1くらいはノリきれませんでした。
実際にファルコが旅に出ちゃうと楽しいんだけど。
特に、ゲルマニアのうっそうとした森の中をあてどなく探索する場面はハラハラしながら読み進めました。

これから読む方にアドバイス。
あとがきに、複雑な過去の時代について簡単にまとめてありますので、それを一読してから本文に取り掛かったほうが理解しやすいと思います。
今回の巻頭地図は、本文に出てくる地名はすべて現代の地名付きで載っているのでたいへん分かりやすかったです。

ISBN:4334761208 文庫 田代 泰子 光文社 2000/07 ¥780

続きが気になって仕方がなく、仕事が終わってから会社の入っているビルの1階のエスプレッソ・カフェで読了しちゃったので、帰りは駅ビルの本屋で「フリースタイル」というサブカル雑誌を買ってみました。
存在自体はじめて知ったのですが、特集は少女マンガでマンガ好きの映画評論家と、やまだないととよしながふみ(2人ともひらがな表記……!)の3人の対談とか、連載コラムは競馬の話から天体の話からAVビデオの話から、盛りだくさんで楽しかった。

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