と、いうわけで大団円。

(以下ネタばれあり)

この話、登場人物はステレオタイプな人たちが多いのですが、いろいろなステレオタイプをそれぞれ揺るぎなく描いてキャラ立ちしてるから、総体で見るととても安定感がある。
そのなかでも、極悪人があまりに典型的だったんでどうだかなぁと思っていたら、最後が予想を覆す展開で大変満足です。こういうことなら悪いことしか考えてない悪役ってのもOKです。
それと、題材にしたケルト文化への著者の造詣の深さが物語に奥行きを持たせていて、とても面白かった。
なにせ、デビュー作であれだけ広げた風呂敷をきれいに畳んだところがすごいと思いました。

ISBN:4403540929 文庫 縞田 理理 新書館 2005/05 ¥672

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