動物にまつわる短編3編。
自己犠牲とか奇跡とかを扱っていて、キリスト教徒ではないわたしにとってはちょっとおとぎ話的な予定調和に見える。
が。正直言ってそういう話もツボだったりして、この中の1編でもあっさり涙ぐむ(当然、朝の通勤電車の中でね/汗)。

ギャリコの動物ものは、けっして動物に人間のような感性を持たせず、ただ動物らしく行動しているだけなのだけれど、唯一、この3篇の中の最後の1篇に出てくる牝牛は、微妙に人間的感性があるように描写されていて違和感。ただし上手く説明されていて、けっして「存在しない動物」にはなっていない。

ISBN:4102168028 文庫 ポール・ギャリコ 新潮社 1996/12 ¥420

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