DVD ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005/04/08 ¥1,565 『レッド・ドラゴン』の製作は危険な試みでもあった。しかし、期待以上のものを見せてくれた。トマス・ハリス原作のレクターシリーズ第1弾。映画化はこれで2度目となる。『刑事グラハム / 凍りついた欲望』として過去に公開されたこの作品は、『羊たちの沈黙』で確固たるレクター博士像を作り上げた名優アンソニー・ホプキンズによってよみ…


ノートン週間間を置いて第4弾。
原作がとても好きで、映画はあまり好評でなかったようなのでずっと見ないでいたもの。
といっても原作を最後に読んでから数年経っているので、細かい内容を忘れているところもあってそれなりに楽しめた。
かなり原作を忠実に映像化しようとしている意図は汲むけれど、それゆえに改変した部分に不満が残る。最後にああして「羊たちの沈黙」へのつながりをほのめかすなら、グレアムの最後も原作通りにするべきでは? 映画「羊たち〜」では、原作通りのグレアムがほのめかされていなかったかしら?
ということで、つい映画の「羊たちの沈黙」も見直したくなってしまったり。

それと、グレアムとレクター博士の因縁を最初に持ってきていて、映画の作り方としてはまっとうだと思うのだけれど、あそこがあの作品の中で一番好きなワタクシとしては、最初に見せられちゃって「あーあ」ってカンジ?(笑)
しかもさぁ、あそこはもっとこう、息が詰まるような緊迫感と、二人の駆け引きでサイコーに色っぽく描いて欲しかったわけですよワタクシとしては! まるで恋愛小説かなにかで、お互いの気持ちに気づいているようなそうでないような、相手の気持ちを引き出そうと手練手管を駆使するような、そういうドキドキ感を感じさせて欲しかったなぁ。

ちなみに、ノートン先生は、割と普通だった、っていうか、こんな普通の映画ならノートン先生をあえて使う必要もなかったような気がします……。もっとこう、グレアムとレクターの関係を濃密に危うく描くなら、ホプキンスに対するノートンの意味があったと思うんだけど……。
いえ、別に男同士だから云々でなく、「羊たちの沈黙」の面白いところは、あの死と恋愛感情の表裏一体になっているような、レクターとクラリスの緊張感に充ち満ちた関係が濃く描かれていたからだと思うんですけどね〜。

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