犬と歩けば恋におちる
2005年2月21日 読書記録(04.02〜)
マンハッタンでドッグ・ウォーカー(犬の散歩代理業)をしている主人公は、雇い主の家を覗き見るのが趣味。雇い主の一人、弁護士のダニエルに秘かに恋をしている。
一方、ダニエルの双子の弟ビリーは国税庁職員。ダニエルの旅行中にダニエルに成り変わってダニエルの家に住み、近所に住む作家の脱税容疑を捜査するのだが……。
という、わかりやすいロマンス小説。文体も軽くて地の文にも口語が頻出して体言止めも多用されていて、日本のライトノベルよりも軽い。二人の恋の駆け引きもいまいち「枷」が弱くて吸引力に乏しい。
が、出てくる犬がみんな個性的で可愛くて、読み進んでいるうちに文体にも慣れて結構楽しく読み終わりました。特に、主人公が最後に一念発起してみんなにシアワセを振りまいて歩くところ(ネタばれ回避のためにちょっと臭い言い回しになりましたが、そんなに夢見がちではありません)は、意外な解決法でもあり、楽しげで感心しました。
この本に解説を寄せているのは、先日亡くなった中尊寺ゆつこ。この本はすでに映画化の計画があるそうで「映画ができたら、日本の公開を待たずにアメリカまで行って観るかも」なんて書いている。ちょっとしみじみした。
故人のご冥福をお祈りします。
ISBN:4167661713 文庫 レスリー・シュヌール 文芸春秋 2004/08 ¥810
一方、ダニエルの双子の弟ビリーは国税庁職員。ダニエルの旅行中にダニエルに成り変わってダニエルの家に住み、近所に住む作家の脱税容疑を捜査するのだが……。
という、わかりやすいロマンス小説。文体も軽くて地の文にも口語が頻出して体言止めも多用されていて、日本のライトノベルよりも軽い。二人の恋の駆け引きもいまいち「枷」が弱くて吸引力に乏しい。
が、出てくる犬がみんな個性的で可愛くて、読み進んでいるうちに文体にも慣れて結構楽しく読み終わりました。特に、主人公が最後に一念発起してみんなにシアワセを振りまいて歩くところ(ネタばれ回避のためにちょっと臭い言い回しになりましたが、そんなに夢見がちではありません)は、意外な解決法でもあり、楽しげで感心しました。
この本に解説を寄せているのは、先日亡くなった中尊寺ゆつこ。この本はすでに映画化の計画があるそうで「映画ができたら、日本の公開を待たずにアメリカまで行って観るかも」なんて書いている。ちょっとしみじみした。
故人のご冥福をお祈りします。
ISBN:4167661713 文庫 レスリー・シュヌール 文芸春秋 2004/08 ¥810
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