モジュラー型警察小説、という言葉を最近知りました。いろんな事件が同時並行して発生し、それを一つ一つ追っていく刑事さんたちの話を言うのだそうです。一番わかりやすい例は、「踊る大捜査線」。
その手の話をしていて薦められたのが、このフロスト警部シリーズで、その第一作目が偶然クリスマスの前4日間の、少女失踪事件に端を発するこの話でした。
このフロスト警部というのが、下品で不真面目で書類仕事が苦手で不潔でとまあ、誉めるところが一つもない人で、論理的に捜査を進めるわけでもなく、「おれの勘だ」といって調べにいっては、間違ったりする。その辺が人間らしくて面白いです。
このほかにあと2冊出ているようなので、引き続き……と思いながら、これと一緒に買った、スー・グラフトン「縛り首のN」を先に読みます。しばらく読んでなかったのでどこまで読んだかわからなくなってしまったのですが、今朝から読み始めて驚いたのは、自分がとうとうキンジー(主人公の探偵)の年齢に追いつきつつあること。がっくし。

ISBN:4488291015 文庫 R.D.ウィングフィールド 東京創元社 1994/09 ¥924

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