25歳で結婚し、仕事を続けながら2児の母、実家の近くに家を建てて年に2度は家族でディズニーランドへ行くという、絵に描いたような勝ち犬である姉が、「おもしろいよ〜」といって、パラサイト・シングルを続ける典型的負け犬であるワタシに貸してくれた本。

嫌味じゃないところが勝ち犬の勝ち犬たる所以。

とまあそれはさておき。書かれていることはいちいち身につまされたりしてちょっとブルーになったものの、ブランドにもセックスにも興味が持てない故に嫁き遅れたものとしては、あそこまでマニュアルとかブランドとか、王道に拘る心理がいまいち他人事に見えてしまう。
酒井順子や姉らの、女子大生ブームのころに女子大生やOLをやっててバブルの時期に楽しい思いをした人たちと、大学に入学したころにはブームが女子高生に移っていてちょうど波の谷間を渡り歩いてきた者とは、根本的に相容れない部分があるような気がする。

そういや何年か前、酒井順子のことを見かけたことがあるのだけれど、それは文楽の人形遣いさんの後援会のパーティででした。
負け犬は和風趣味に走るんですね……。(と、この本に書いてあった)

ISBN:4062121182 単行本 酒井 順子 講談社 2003/10 ¥1,470

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