■(読了)「ロンドン骨董街の人びと」六嶋由岐子、新潮文庫、2001
ロンドン大学に留学後、創業300年の老舗骨董品店に日本人として初めて正規採用された女性の、アンティークとイギリス人の生態についてのエッセイ。
イギリスに関するエッセイというと、「イギリス万歳太鼓もち」状態か、愛憎にまみれた「イギリスって変」というこき下ろしが多い中で、とっても頭の切れそうなこの女性が、実際にロンドンの骨董社会で生活した経験を基にした、愛に立脚した冷徹な視線が小気味いい。とくに、骨董を売買する人たちは上流階級が多く、イギリスに根強く残る階級社会の片鱗を垣間見れる。

■(読了)「新宿二丁目のほがらかな人々」新宿二丁目のほがらかな人々、角川書店、2003
糸井重里の運営するサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載された、ゲイ3人(40代×1、30代×2、いずれもクマ系らしい)の鼎談。
おしゃれとか、ゴージャスな生き方とか、「可処分所得を120%自分につぎ込める」人たちのライフスタイルは、実はパラサイトしている独身女性(つまりワタシだ)にとっても共感できるところが多く、たいへん面白い。
ただ、この3人のうちで40代の方がオピニオン・リーダー的な存在のようなのですが、実業家として成功していてはっきりいってとってもお金持ちらしい。ブランド買い捲りぃの、豪華なレストランで食事しぃの、海外旅行をファーストクラスで行きぃのと、羨望入っちゃう(笑)。
で、同じく「ほぼ日」で連載中の別署名の記事に、この本に載っていたのと同じエピソードが紹介されていて、「……同一人物?!」と想像するとまた興味深い。

この日記サイトがリニューアルしてから、まだ何が出来るかよく見てなかったんですが、過去3日分ほどのアクセス元解析もできるらしい。
この3日間で一番多かった、検索エンジンによるアクセスの方のキーワードは、「ガバルドン」(時の旅人クレアの著者)でした。
ちょうど第2部の3巻が出た直後だからでしょうか。

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