ラスト・サムライ考(1)
2003年12月9日おおむね江戸末期〜明治初期の日本文化をおかしくなく映像化していた映画「ラスト・サムライ」ですが、それでもどうも違和感の拭えないシーンがいくつか記憶に残っています。なんだか気になってモヤモヤしているので、そのうちのいくつかについて何が引っかかるのか、ちょっと考えてみようかと。
いま考えているお題は、次の3点です。
(1)ちゃぶ台で食事って、ヘンじゃない?
(2)縁側で茶の湯って、そりゃないよ。
(3)鳥居の下を騎乗で潜るなんて……。
で、まずは
(1)ちゃぶ台で食事って、ヘンじゃない?
映画全体の筋については、12/7の文章をご参照いただくとして(あれでどれだけご理解いただいているか不明ですが)、武士道を貫く勝元(渡辺謙)の捕虜となったオールグレン(トム・クルーズ)は、勝元の妹・たか(小雪)の世話になり、勝元の息子、たかの子ども達(その父親は、オールグレンが戦闘中に殺しています)らと生活しています。
で、食事のシーンなんですが、長方形のちゃぶ台(?)が部屋の廊下側から見て縦に置かれていて、右辺の奥からたか、勝元の息子、左辺の奥からたかの長男、次男が並んで座っており、オールグレンは後から来て廊下側の短い辺の場所に座ります。
たかが家長の跡継ぎを差し置いて部屋の奥に座っているのも、席次からいって妙なんですが、それよりなによりちゃぶ台(長方形のローテーブルをちゃぶ台といっていいのか不明ですが)でみんなそろって食事をするってのがすごく違和感がありました。
でも、じゃあ武家で食事ってどうしてたかな……と、過去に見た時代劇やドラマをいろいろ考えて思い出したのが、箱膳といって、一人分の食器が入った箱が人数分あって、箱の蓋をひっくり返して本体の上に置き、その上で食事をした、というもの。
でも、あれって庶民も使ってたのかな。棟割長屋のはっつぁんや熊さんちではちゃぶ台じゃなかったのかな? と、やっぱり不明な点が多かったので、ネットで調べてみたら、こんなページがありました。
日本の食卓文化考
「箱膳」http://www.wanogakkou.com/hito/0110/0110_19.html
「ちゃぶ台」http://www.wanogakkou.com/hito/0110/0110_25.html
やっぱり、ちゃぶ台が普及しはじめるのは明治の後半だそうです。ラスト・サムライの時代には、みんなで集まってひとつの大テーブルで食事、というのはヘンみたいです。
で、箱膳の次に現れたちゃぶ台も、形は円形です。映画に出てきたような、長方形の座卓って、いったいいつ頃現れたんだろう?
四角いテーブルで食事、というのは、やっぱり西欧文化の影響なのかな? ダイニング・テーブルが普及しはじめてから、和室での食事に長方形の座卓が利用されるようになった……?
この件についてはちょっと保留します。
いま考えているお題は、次の3点です。
(1)ちゃぶ台で食事って、ヘンじゃない?
(2)縁側で茶の湯って、そりゃないよ。
(3)鳥居の下を騎乗で潜るなんて……。
で、まずは
(1)ちゃぶ台で食事って、ヘンじゃない?
映画全体の筋については、12/7の文章をご参照いただくとして(あれでどれだけご理解いただいているか不明ですが)、武士道を貫く勝元(渡辺謙)の捕虜となったオールグレン(トム・クルーズ)は、勝元の妹・たか(小雪)の世話になり、勝元の息子、たかの子ども達(その父親は、オールグレンが戦闘中に殺しています)らと生活しています。
で、食事のシーンなんですが、長方形のちゃぶ台(?)が部屋の廊下側から見て縦に置かれていて、右辺の奥からたか、勝元の息子、左辺の奥からたかの長男、次男が並んで座っており、オールグレンは後から来て廊下側の短い辺の場所に座ります。
たかが家長の跡継ぎを差し置いて部屋の奥に座っているのも、席次からいって妙なんですが、それよりなによりちゃぶ台(長方形のローテーブルをちゃぶ台といっていいのか不明ですが)でみんなそろって食事をするってのがすごく違和感がありました。
でも、じゃあ武家で食事ってどうしてたかな……と、過去に見た時代劇やドラマをいろいろ考えて思い出したのが、箱膳といって、一人分の食器が入った箱が人数分あって、箱の蓋をひっくり返して本体の上に置き、その上で食事をした、というもの。
でも、あれって庶民も使ってたのかな。棟割長屋のはっつぁんや熊さんちではちゃぶ台じゃなかったのかな? と、やっぱり不明な点が多かったので、ネットで調べてみたら、こんなページがありました。
日本の食卓文化考
「箱膳」http://www.wanogakkou.com/hito/0110/0110_19.html
「ちゃぶ台」http://www.wanogakkou.com/hito/0110/0110_25.html
やっぱり、ちゃぶ台が普及しはじめるのは明治の後半だそうです。ラスト・サムライの時代には、みんなで集まってひとつの大テーブルで食事、というのはヘンみたいです。
で、箱膳の次に現れたちゃぶ台も、形は円形です。映画に出てきたような、長方形の座卓って、いったいいつ頃現れたんだろう?
四角いテーブルで食事、というのは、やっぱり西欧文化の影響なのかな? ダイニング・テーブルが普及しはじめてから、和室での食事に長方形の座卓が利用されるようになった……?
この件についてはちょっと保留します。
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