■(読了)「東京の[地霊(ゲニウス・ロキ)]」鈴木博之、文春文庫、1998
東京の、ごく狭い土地に注目して、そこの経てきた歴史や文化、社会的視点を通じて、土地を読み解こうとする。
タイトルを見たとき、変なオカルトかと思いこみましたが、れっきとしたサントリー学芸賞受賞作。
都内の13の場所が取り上げられているが、その場所を実際に知っていればとても面白い。とくに明治維新のときに大きく様変わりした土地の様子が、そこにまつわる歴史上の人物とともに語られていて面白い。
でも、そこを知らないとおもしろさ半減。登場人物を知らないと、さらに半分。読む人を選ぶ本だ。わたしは、7、8か所知っていたので十分楽しめましたが。

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