「根の国の物語」

2003年3月4日
■(読了)「根の国の物語」全4巻、篠田真由美、角川ビーンズ文庫、2003
女子校生の秋鹿(あいか)は、謎の超能力者に襲われて、古代日本に似た異世界「根の国」に逃げる。そこで彼女は神格化した王の孫娘だと言われ、侵略者から根の国を救うべく奔走する。
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中央公論C-Novelsからの移籍。
はじめは、どうしても「十二国記」を思い起こさせるオープニングでどうなることかと思っていたが、記紀神話を想起させる「根の国」と、SF風味がまじった世界観の造型が魅力的なのと、途中で予想を裏切る展開を見せて一気に読ませる。
各キャラクタも入り乱れている割にキャラが立っているので混乱しない。
萩尾望都とか竹宮恵子とか、あの辺の70年代SF少女マンガで育った世代にはうれし懐かし、な小説だ。

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