「転生」

2003年2月16日
■(読了)「転生」貫井徳郎、幻冬舎文庫、2003
心臓移植を受けた青年が、手術前とは味覚や趣味、性格が変わってしまい、また知らないはずの記憶まで甦り、その謎を追う。
しばらく前に(12/18の日記(挫折))に書いた「内臓が生み出す心」系のネタを使ったミステリ。というかサスペンス? そこにも書いた女性の手記を、この主人公も読んでみたりしている。
面白くてサクサク読めた割に、いまひとつ物足りなさを感じる読後感。主人公があまりにいい子ちゃんで、さらに都合よく話が進むからか? ヒロインもあまりにいい人だからか? それともやっぱり黒幕が●●だからか?
黒幕の論理には新鮮さがあったものの、主人公とヒロインの葛藤がうまく昇華しきれなかったからかなぁ……。
興味のある分野だっただけに、余計に気になる。

それにしても、なんで最近貫井徳郎(の、「慟哭」)がこんなに流行ってるの?


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